2012年12月31日

潔すぎる引き際 「男子高校生の日常 / 山内泰延」最新第7巻にして最終巻発売中

img113.jpg「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」「ハイスコアガール」に続いての【スクエニ3連発】
特定の掲載誌を持たず「ガンガンOn Line」というネット上で『連載』という形をとっていた「男子高校生の日常」が単行本7巻で完結。
この「ネット連載」という形式は今でこそポピュラーになり、ヒット作も沢山生まれているが、この「男子高校生の日常」は、その先駆的作品といっても良い存在
ネット連載が人気になり、紙媒体の単行本も大ヒット。
また、今年の1月から3月まで「テレ東」系で放映されたアニメの出来も素晴らしかった。
「けいおん」などの女子高校生が主役の萌えアニメに対する「アンチテーゼ」(そんな大層なものでもないが)をも含んだ新感覚なギャグマンガで私も大好きだったので、この早すぎるとも言える完結は残念。
基本的にはグループ単位で話が進んでいくが、時折他のグループとのリンクがあったりして、まだまだいくらでも面白い展開にはできた筈。
しかし、アニメが終了した事もあり、若干ボルテージが落ちかけてきたところで終了させるのは、非常に潔いとも言える。
勘ぐれば、何かの大人の事情により「半分打ち切り」的な急な終わり方とも取れなくないが、「本編」とスピンオフ的な「女子高校生は異常」のリンクや伏線も一応回収し、最低限の整合感を付けて終わらせているので、納得してこの名作を見送るしかないのか。
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2012年12月26日

『大野晶』ファンの皆様お待たせしました!  「ハイスコアガール / 押切蓮介」最新第3巻も神憑った面白さ!

img118.jpg2巻が出た頃に「今まで読んできたマンガの中でもトップクラスの面白さだった」と私は大絶賛したが、世間的にも感動した人は多い様で「このマンガがすごい!2013」で、まさかのオトコ編第2位!
それだけではなくハラマキにもあるように「テレビブロス・コミックアワード2012」の大賞をゲット。
自分の好きなゲームに愛情を込めて描いたマンガがこんなに評価されたのは、作者にとって本当に嬉しい事だと思う。
勿論、ゲームだけではなく甘酸っぱい「ラブコメ」の要素の部分に転がった読者も多い筈。
「大野晶」という少女は「ゲーマー」なら、一度は一緒にゲームをして欲しいと願わずにはいられない理想象ではないだろうか。
特に、1巻の「大野晶」と矢口春雄との出会いを描いた「小学生編」は神憑った面白さで、ゲームと初恋へのノスタルジーに満ちた名編。
作者のゲームへの愛情がこれでもかと伝わってくる。
2巻で「大野さん」がロスへ行ってしまい、残念がった読者も多かっただろうけど、2巻の後半で帰国した大野さんが最新第3巻では出ずっぱりの大フィーチャー。
「中学生編」の前半で登場しハルオに片想いする「日高小春」派の読者も結構いるらしいけど、やっぱ「大野さん」が帰ってくると話が盛り上がる!
二人の成長と共にゲーム業界も急速に進化をとげ、遂に「初代プレステ」や「セガサターン」が発売される。
1巻が「神憑った面白さ」と書いたが3巻は更にその上を行く面白さで、発売日(12/25)当日に3回読み返した。
「修学旅行」というイベントの使い方が素晴らし過ぎる。
ネタバレになるからあまり多くは書かないけど、次の4巻は「高校編」突入でこれまた死ぬ程面白そう。
巻末に「第4巻は2013年6月25日発売予定」とあり、「半年も待たなきゃいけないのか!」と悶え死にしそうになった。
しかし、2巻の巻末には「第3巻は2013年2月25日発売」となっていたのに、実際に3巻が出たのは2ヶ月も早い2012年12月25日。
4巻の発売日も早まる可能性はゼロではないかも。
★「アニメ化」か「実写映画化」されちゃうかもしれないが、この作品は紙の「マンガ」という媒体が一番適している様な気がする。
「高校生編」の次は「大学編」「社会人編」と現代までず〜〜っと続いて欲しい。
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2012年12月24日

黒木智子の「ぼっち」がアニメ化! 「私がモテないのどう考えてもお前らが悪い! / 谷川ニコ」 辛さがレベルアップした最新第3巻発売中

img114.jpg以前書いた「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の最新第3巻が発売された。
2巻を紹介した5月には「日本国内よりも海外で人気がある」と私も記しているが、当時から現在の間に「このマンガがすごい! 2013」のオトコ編16位にランクされる程、国内でも一般的な評価が高まっている様。
累計売上も100万部を突破し、しかも詳細未定ではあるがハラマキにも書いてある様に「アニメ化」が決定!
そして、3巻では主人公の黒木智子(以下『もこっち』)の増々リアルな「ぼっち」(一人ぼっち)が描かれ「辛さ」がレベルアップしている。
1,2巻の頃はデフォルメされた「ぼっち」さが多く「そんなわきゃないだろー」とか「自業自得じゃん」とツッコミながら読めたが、今巻では、昼休みに自分の席に人が座って周囲の人間とお弁当を食べている為、教室の外で昼を食べたり、文化祭準備で仕事が与えられなかったり(当然当日も何もやる事がない)、結構地味でリアルな「ぼっち」がキツい。
ただ「文化祭実行委員長」が、そんな「もこっち」の状況に気付き?、姉の様に優しく接してくれる。
「辛さ」がアップした分、もこっち及び「読者」にも僅かな「救いの手」を作者は用意してくれたのかも知れない。
尚、巻末に第4巻は2013年春に発売予定とある。
好評の為か、発刊ぺースが急に上がった(笑)。
posted by judas at 22:33| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新曲Lover's End Part.3を含むEP 「The Lover's End Trilogy / MOON SAFARI」

img112.jpg
昨日書いた様に現在Moon Safiriに超転がり中。
今日は、12月19日に日本盤がマーキーの「AVALON」から発売になった新曲「Lover' End Part.3」について。
文字通り、3rdアルバム「Lover's End」に収録されている「Lover's End Part.1」「Lover's End Part.2」の続編。
サブタイトルが「Skelleftea Serenade」という24分19秒の大作。
「Lover's End」シリーズ?に登場する「主題」的メロディも登場し、長尺ながらキャッチーで人懐っこい曲調で飽きさせる事がない。
爽やかなコーラスと、シンセ、ギターが走り廻る編拍子の入ったインスト部の見事な配分は、3rdアルバムの延長戦上にあると言える。
この3曲入りEPには
1.Lover's End Prat.1(Alternate Cut)(3:05)【フルヴァージョンは6:42ある】
2.Lover's End Prat.2 (1:55)
3.Lover's End Part.3 (24:19)

が収録されており「Lover's End Trilogy」と言うタイトルがついている(このタイトルは日本盤のみなのかも知れないけど)。
こういった『新世代プログレ系バンド』で、日本盤のシングルCDが出るというのは異例な事で、Moon Safariの日本に於ける人気の高さを物語っている。
来年の1月の「ユーロピアン・ロックフェス」のMoon Safari出演日が既にSold Outになっており、コンサートの出来次第によっては、2013年の夏の日比谷野音の本家プログレ・フェスに招聘される可能性もないではない。

↓シングル曲がフルヴァージョンアップされているのに削除されていないのは音楽性同様バンドが大らかなのか。
11分過ぎから延々続く変拍子を交えたインストパートが美麗。
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2012年12月23日

European Rock Fes 2013で初来日、 「The Gettysburg Address / MOON SAFARI」('12)

img102.jpg以前Moon Safariの事をNHK-FMで知って「Lover's End」を購入し「結構悪くないと思ってしまった」と書いたが、今は「結構悪くない」どころか最新シングル「Lover's End Part.3」も含めて全ての作品をオーダーする程、転がってしまった。
欧米では「Genesis Meets Beach Boys」と言われる程、多声コーラスの美しさには定評があるが、ライブでもそれは健在で、この最新2枚組ライブアルバム「The Gettysburg Address」で十分確認&堪能できる。
最近は2枚組のCDを買っても全曲繰り返し聴くと言う事など殆どなくなってしまったが、このライブ盤はホントに隅から隅まで何度も聴いた。
前述の大出世作「Lover's End」からは、ナント5曲が収録され、2枚組の2nd「Blomljud」からは30分に及ぶ長尺ナンバー「Other Half Of The Sky」を見事な演奏力できっちり再現している。
最近ではCDのみのライブアルバムは珍しく、殆どのケースでDVD(またはブルーレイ)が同時発売になるものだが、現在のところ映像版は出ていない様。
それだけに「音のみのライブヴァージョンを繰り返し聴く」という、私が中学生の頃からずっと馴染んできたライブアルバム本来の楽しみ方を久しぶりに出来た(勿論、YouTubeでは彼らのライブ映像が多数UPされているが)。
「Lover's End」からの曲だけではなく収録曲全てが非常に良かった為、上述の様に全アルバムを購入し、今現在聴きまくっている。
彼らが初来日を果たす「ヨーロピアン・ロック・フェス 2013」の「Moon Safari」が出演する1/12(土)は、指定席分がSold Outになり、立見席が追加発売になている。
同日には「The Flower Kings」「Trettioariga Kriget(トレッティオアリガ・クリゲット)」も出演するが、明らかに「Moon Safari」への期待度の高さによるものだと思う。
ちなみに「Anekdoten」と「The Flower Kings」が出る1/11の方は金曜日という事もあってか、まだ残席があるとの事。
私だけの感想かも知れないが、今回の『冬フェス』は実質Moon Safariの為のフェスかも(フラキン、ドテンファンの人、ゴメン)。
★そう言えば、2013年4/26〜4/28の日程で第3回目にして最後の「イタリアン・プログレッシヴロック・フェス 2013 最終楽章」の陣容が発表になった。
故ディメトリオのいない「Area」、ドタキャンリベンジの「Formula 3」他、「Mauro pagani」,
「Museo Rosenbach」「Maxophone」(!)、名作の誉れ高い「汚染された世界」の「Il Rovescio della Medaglia」と言う全組初来日(だよね)の超豪華?ラインナップ。
70年代に観たかった、と言ったら怒られるか。

Disc.1
1.Moonwalk
2.Lover's End Pt.1
3.A Kid Called Panic
4.Yasgur's Farm
5.The World's Best Dreamers

Disc.2
1.Dance Across The Ocean
2.Heartland
3.New York City Sumergirl
4.Other Half Of The Sky

↓少し前のライブより、私が大好きな「Yasgur's Farm」
やはり演奏と歌が上手い。
ウッドストック世代にもアピールするタイトルを付けたのは、ちゃんと自分達を分かっている。
posted by judas at 01:49| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月20日

レシピと『ゲイあるある』とが満載 「きのう何食べた? / よしながふみ」最新第7巻発売

img111.jpg今現在最強の女性マンガ家とも言える(judas私感)よしながふみの「大奥」と並ぶ、超傑作にして大ベストセラー「きのう何食べた?」の最新第7巻が発売された。
この作品は、掲載誌の「モーニング」(講談社刊)のサイトの解説によると『都内某所2LDKに男二人暮らしで住む筧史郎(弁護士)43才と、矢吹賢二(美容師)41才の「食ライフ」をめぐる物語です。ちなみに一か月の食費は2万5000円也』とあるが、重要な部分の説明が省かれている。
この二人はゲイ(と書くとソフトだが、同性愛者と書くとちょっとヒく人もいるかも)で、「食」の部分にあまり興味がわかない私だが、未知の「ゲイ」の日常や周辺の人間関係を描いた部分は大変面白かった。
また2人の職場である「法律事務所」と「美容院」各業界の内情も非常に良くわかる。
私は「へー、そうなんだ」と知らなかった事を知る事が出来るマンガが大好きだが、そう言う意味では本当にに転がった。
作者よしながふみの驚異の取材力と研究心には感動を覚える。
作者の慶應義塾法学卒、及び「院」を中退したキャリアが存分に生かされた、筧史郎の職場の描写や、弁護士の仕事内容(一口に弁護士と言っても、いろんな分野のエキスパートがいる、企業倒産処理のプロ、離婚調停の専門家等々)、また裁判員裁判を担当するには、その為の名簿に登録されなければいけないなど、弁護士分野だけでも「へー、そうなんだ」の嵐。
それに加えて「同性愛者」の色んな状況や事情、家族、職場、老後、など「ゲイ」の方々も「あるある」とうなずくであろう事柄も満載。
ゲイに持てるタイプは、女性から見た一般的な「イケメン」とはかなりテイストが違う様。
ヒゲやピッタりしたTシャツは必須アイテムらしい。
他の「ゲイ」の登場人物たちや、そうでない人達もみな素晴らしいキャラクターの持ち主ばかりで、今後どこまで物語が膨らんでいくのか非常に期待大だ。
現在「大奥」の何度目かのメディアミックスで大ブレイク中のよしながふみだが、本来の持ち味は「きのう何食べた」の方に集約されているかも知れない。
同人時代からの「BL」(ボーイズラブね)志向や、どの作品にも料理の得意な(好きな)人が登場し、簡単なレシピが記されたり、法学部で得た知識を生かした法律のお話等、よしながふみ楽しんで書いている様子が容易に想像できる。
ひょっとしたら「大奥」に続いて「ドラマ化」「映画化」もあるかも。
そうなったら「配役」をあれこれ想像するのがまた楽しみ。
次なる第8巻の発売はおそらく一年近く先になってしまうだろうけど、今からとても待ち遠しい。
posted by judas at 00:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月16日

「このマンガがすごい! 2013年版 / 宝島社」

img110.jpgことしも「このマンガがすごい!」の季節になった。
【結果を見ての印象】
こういうアンケートものに有りがちな現象として、既刊の巻数が少ない作品や、「単巻(全1巻)」のマンガ程上位にいく(オトコ編では1.3.4.9.10.11.19(Latinの方).辺りが、オンナ編では、2.3.4.5.6.7.9.17.18.19(2作とも).辺りが該当する)。
と言うのも選考委員に選らばれた人達(特に文化人?や著名な人々)が「選考リスト」の作品を読む時、読むヒマが無いためか、巻数の少ない作品を選ぶ事が多かったり、自分のアンテナが鋭敏な事を誇示する為に連載が始まって間もない作品を選ぶ事が多いらしい。
ホントにその人体達、マンガ好きなのか?
いっつも沢山マンガ読んでる人達にこそ選考して欲しい。
あるいは、宝島サイドから「ラインナップに新鮮味を出して欲しい」という依頼が選考委員に出されているのかも知れないが。
勿論、1巻出ただけで名作とすぐ分かるマンガも多いけど。

私が今年大騒ぎしていた「ハイスコアガール」「俺物語」がそれぞれ上位に入っているのは素直に喜びたい。
オンナ編第一位を獲った「俺物語」は別マに読み切り掲載された時から大騒ぎしていたが、大メジャーの「別マ」連載という事もあり、世間的に絶対大ブレイクすると思っていた。
一方「ハイスコアガール」がこんなに多くの人に支持されているのは俄かに信じられない。
おそらく「ゲーム」だけのチカラではなく「胸キュンラブストーリー」としての人気だと思う。
これはアニメ化か実写ドラマ化の可能性が高い。
完全に旬が過ぎ去ったと思っていた「進撃の巨人」がランクインしているのは面白い現象。
実写映画が決まっており、今密かに撮影が進められている事と関係があるにか。
「銀の匙」もいつも安定して面白い。
流石は「ハガレン」の荒川が、農業高校時代卒の荒川弘だけの事はある。
年末に最新第3巻が発売される「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の16位は私としては低すぎる順位だと思うが、世間的にも一応評価されてる様。
面白くも哀しいお話。
日本中の「黒木智子」達に捧げたい。
かなり衝撃的な内容の13.の「惡の華」もアニメ化が決まり今後の更なる大ブレイクが予想される。
オトコ編
1 テラフォーマーズ/ 原作:貴家悠 作画:橘賢一
2 ハイスコアガール / 押切蓮介
3 人間仮免中 / 如月妙子
4 ハイキュー / 古館春一
5 銀の匙 / 荒川弘
6 黒子のバスケ / 藤巻忠俊
7 キン肉マン / ゆでたまご
8 アイアムアヒーロー / 花沢健吾
9 ボールルームへようこそ / 竹内友
10 ウルトラマン / 清水栄一X下口智裕
11 ぼくらのフンカ祭り/ 真造圭伍
12 ジョジョリオン / 荒木飛呂彦
13 惡の華  / 押見修造
13 進撃の巨人 / 諫山創
15 ワンピース / 尾田栄一郎
16 マギ / 大高忍
16 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! / 谷川ニコ
18 ニセコイ / 古味直志
19 空が灰色だから / 阿部共実
19 Latin / 高畠エナガ

「オンナ編」では「俺物語」と「大奥」と「ちはやふる」は別格的に面白いのは言うまでもないが、現在アニメ放送中の「となりの怪物くん / ろびこ」も他のラブコメ物とは肌触りが違う個性的なマンガ。
アニメ版の出来が良い。
昭和元禄落語心中」は、わたしとしてはやや過大評価ではないかと思うが、書店での扱いがかなり良いところをみると相当売れているのだろう。
未読の作品の中で「失恋ショコラティエ」の水城せとなの「脳内ポイズンベリー」と、小森羊仔の「シリウスと繭」は気になるところ。
オンナ編
1.俺物語 / アルコ+河原和音
2.式の前日 / 穂積
3.きょうは会社休みます。/ 藤村真理
4.ひばりの朝 / ヤマシタトモコ
5.かくかくしかじか / 東村アキコ
6.ラストゲーム / 天乃忍
7.千年万年りんごの子 / 田中相
8.ちはやふる / 末次由紀
9.きみが心に住みついた / 天堂きりん
10.姉の結婚 / 西炯子
11.大奥 / よしながふみ
12.となりの怪物くん / ろびこ
13.ウツボラ / 中村明日美子
14.昭和元禄落語心中 / 雲田はる子
15.マスタード・チョコレート / 冬川智子
16.トーチング・エコロジー / いくえみ綾
17.そよそよ / 朝倉世界一
18.星屑クライベイビー / 渡辺カナ
19.シリウスと繭 / 小森羊仔
19.脳内ポイズンベリー / 水城せとな
posted by judas at 22:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月15日

実は4面目が重要 「Three Sides Live / GENESIS」

three sides live.jpg収録曲
Disc.1
1. Turn It On Again
2. Dodo
3. Abacab
4. Behind The Lines
5. Duchess
6. Me And Sarah Jane
7. Follow You Follow Me
Disc.2
1. Misunderstanding
2. In The Cage (Medley)
3. Afterglow
英国盤はアナログ時、D面は以下の収録曲だった。
4. One For The Vine (Live)
5. Fountain Of Salmacis (Live)
6. It / Watcher Of The Skies(Live)
以下は米盤の旧D面の収録曲。
1.Paperlate   
2.You Might Recall
3.Me and Virgil
4.Evidence of Autumn
5.Open Door
米盤の2.は、1.のシングル時のB面の曲、4.は「Misunderstanding(誤解)」のシングル時のB面、5.もDukeからのシングル「Duchess」のB面。
どれも私が昔買った3枚組BOXSET「Archive #2」にも収録されているが、3.の「Me and Virgil」は現在CDで聴くには、12枚組のBOXセット(DVDとセットの為、高価)を買うか、「Three Sdes Live」の米盤仕様のCDを見つけるしかない。
という事は私の持ってる米盤のアナログ盤は貴重なのかも(YouTubeでは簡単に聴けるけど)。
(こんな事を説明している内にふと思ったのだが、CD時代になって初めてGenesisのファンになった若い子達は、なんで「Three Sides Live」って言うのか、良くわからないんだろうな)

私がGenesisを、他の超大物プログレバンド(Crimson,EL&P,YES,Pink Floyd等)と比しても特別な存在に位置する程好きになっ決定的なアルバム「Abacab」のツアーを収めている。
結局、このツアーでの来日公演はかなわなかった為、ライブアルバムをメチャクチャ聴き込んだ。
「Three Sides Live」というタイトルながら、このアルバムを語る時には【アナログ時の4面目】を無視しては語れない。

(1) 後になって発売された「Three Sides Live」のVHSビデオ版には、「No Reply At All」「Who Dunnit」「Man On The corner」といったビデオ版にしか入っていない「Abacab」収録曲がごっそり入っている。
ステージでは当然、LPレコード2枚組分くらいの曲は十分やっている筈で、それをわざわざ削って3面にムリヤリおしこめてしまったのは何故か。
新譜がライブだと「シングルカット出来る新曲」に困る為、どうしてもスタジオサイドを作って、「Paperlate」というシングルカット曲を収めたかったからなのか(それなら「KISS ALIVE II」の様にアナログ盤のD面の「スタジオサイド」を全部新曲にした方が潔かった)。
ライブアルバムが新譜でも70年代にはPeter Framptonの「Comes Alive」やKissの「ALIVE」Cheep Trickの「At Budokan」の様に、そこからシングルカットした「ライブヴァージョンのシングル」が大ヒットする事もあった。
80年代以降には、ライブアルバムにシングルカット用の「スタジオ録音の新曲」を付け足す事が多くなって、ライブアルバムの完成度が落ち、非常に残念に感じる事が多くなった。

(2) 米盤の方は確かに「LIVE SIDE」は、A面、B面、C面までなので、「Three Sides Live」で良いのだが、英盤はアナログ時からD面に、ファンを狂喜させた80年や76年の古い音源のライブが収録されていた。
これだと「Four Sides Live」になってしまう。
純英国的なバンドでありながら、この頃には完全に「アメリカ盤仕様」を基準にコンセプトが作られていた事がわかる。
それゆえに、この「Three Sides Live」の4面目の違いは非常に象徴的であり重要であると思う。

世間的にGenesisのライブアルバムと言えば「Seconds Out(眩惑のスーパーライブ)」か、Gabriel期の一枚モノの「Live」なのだろうが、この「Three Sides Live」もそれらに一歩も引けを取らない素晴らしいライブアルバムである。


↓私が「Abacab」の中でも特に好きな「Who Dunnit」
「Four Sides Live」や「Five Sides Live」に」なっても良いからこの曲も入れて欲しかった。
posted by judas at 01:32| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 私が転がったLIVE ALBUM達(仮題) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月13日

待たされ過ぎ! 「海街diary(うみまちダイアリー)5 群青 / 吉田秋生」 小さく小さくアライさんらしき人登場の最新第5巻発売中

img108.jpg2011年8月10日発売だった4巻から1年と4ヶ月かかって第5巻が発売。
本当に本当に待った。
こんなに続きを早く読みたかったマンガはそう無い。
よっぽど掲載誌の「月刊Flowers」(不定期連載だけど)を購読しようかと思ったが「町でうわさの天狗の子」や「坂道のアポロン」(これは連載終了したけど)「失恋ショコラティエ」なんかも連載されているので、それらのマンガが中途半端にネタバレしちゃうので止めといた。
以前は基本的に、少年ジャンプの様に掲載誌も買い単行本も買うという事をしていたが、最近はめっきり「単行本待ち派」で、ガッツリまとめて読んだ方が手応えを感じる様になった(「別マ」とその連載陣だけは毎月買っても単行本を揃えるのをやめられないけど)。
私はこの最新刊を都心の大型老舗書店で購入したのだけれど、大ベストセラー中のよしながふみの「大奥」の最新9巻や、同じくよしながふみの大ヒットマンガ「きのう何食べた?」の最新巻よりも広いスペースの平台を占めていて、その一角だけが青っぽく見えた程だ。
こんなに待っていたのは私だけではなかったのである。
で、今回の「海街diary5」は、主に「人の命」と「生きる事」を深く描いた、やや重めの内容。
今巻はシャチ姉や佳乃やすずのシリアスな顔のアップが多く、いつもの海街diaryのほりとさせるところやコミカルな部分にのみ魅力を感じている人にはついていけないかもしれない。
しかし、サブタイトルに「群青」とある様に、美しい「海や空」の様に爽やかな感動も味わう事が出来るし、風太クンの淡い恋心に微笑ましくなってしまう(作者は、早く風太クンに携帯を与えてあげて欲しい)。
以前も書いた様に、吉田秋生の創った「海街ワールド」の居心地は抜群で、いつまでも物語の中に居たくなる。
また今回特筆すべき事に、常に名前でしか物語に登場しなかった看護師の「アライさん」が、非常に遠く小さくではあるが、描かれている。
後ろ姿なので、黒髪でオカッパの様な髪型が薄っすら分かるだけだが、画期的な事である。
第6巻が発売されるまで、再び1年半近く待たせられるのかも知れないが、本当早く新しい海街ワールドを体験したい。
posted by judas at 22:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

ジャケも含めて「裏最高傑作」の呼び声高い名盤 「Duke / GENESIS」(2007 Digital Remater)

img107.jpgこれも、カリスマリマスターシリーズが安かったので購入。
1980年発表。
リアルタイムではGenesisは、今ほど好きなバンドではなかったので買わなかったアルバム。
勿論、全米14位と大ヒットした「Misunderstanding」はラジオで良く聴いていたけど。
その後「Abacab」で死ぬ程Genesisに転がり全アルバム速攻で揃えた際に聴いた時も、それ程印象に残るものではなかった。
が、しかし現在聴き直すとこのアルバムの凄み、深みが良くわかる。
1曲1曲を独立して聴いてもキャッチーでポップな良く出来た曲ばかりだが、アルバム全体としてもトータルアルバムとなっており、スケールのデカイ「Duke」組曲に転がりまくる(アナログ時代にA,B面足して55分という大作だった)。
冒頭の「主題」とも言うべきメロデイが康後半に再び姿を変えて登場するパターンは「幻惑のブロードウェイ」「A Trick Of The Tail」でもお馴染みのお家芸だが、一見ポップソングの羅列の中にそれをやられると非常に効く。
エンディングの「Duke's Travel〜Duke's End」で、冒頭の「Behind The Lines」のメインフレーズがドラマティックに再登場するトコは腸がネジれる程カッコいい。
発表当時よりも現在の方が評価が高く、コアなGenesisファンでもこれを「最高傑作」とする声が多いらしい(セールス面でも、全米、全英ともに当時までの過去最高位を獲得)。
私も「最高傑作」とまでは言わないにしろ、80年代におけるAsiaや新生YES以降の、商業面と折り合いを付けた「4分半プログレ劇場」の先駆けになった超重要な作品と言えると思う。
また1曲目の「Behind The Lines」は、Phil Collinsの1stソロにホーンセクション」やバリバリのファンキーアレンジでセルフリメイク?されているが、そのヴァージョンもメメチャカッコよくって「名曲はどんなアレンジでも名曲」を実証している。
そしてこのアルバムを私が大好きな理由の一つとして「ジャケット」がある。
窓枠の「赤」、Dukeと思われる人物の服の「緑」、ロゴの黄色と緑のグラデーション。
バックの簡潔な白との絶妙なコントラスト。
また裏ジャケの同デザインの白抜きも綺麗。
私の中の【絶対的名盤】の「Abacab」は各曲の完成度の高さを誇るが、「Duke」はトータルな総合力でそれにヒケを取らない名盤。
★書き忘れたけど、この「カリスマリマスシリーズ」(早口言葉の様だ)のリマスは、元々素晴らしいのだが、「Duke」のリマスは特にキレが良い。
1. Behind The Lines
2. Duchess
3. Guide Vocal
4. Man Of Our Times
5. Misunderstanding
6. Heathaze
7. Turn It On Again
8. Alone Tonight
9. Cul-de-sac
10. Please Don't Ask
11. Duke's Travels
12. Duke's End

↓この頃ステージでは約30分に渡る「Duke組曲」を演っていた。
この映像、市販されていたら是非ゲットしたい。


↓「Duke」冒頭の「Behind The Lines」のフィルコリヴァージョン。
印象が全く変わるが、これはこれでメチャ良い。
Collinsは、この曲に非常に自信を持っているという事なんだろう。
posted by judas at 00:36| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月09日

Peter Gabrielのソロアルバムとして聴けば印象は好転するかも  「Lamb Lies Down on Broadway / GENESIS」(2008 Digital Remaster)

img105.jpg1974年発表のスタジオ6thアルバム。
アナログ時は2枚組で、初めてこれをレコードで買った時、全部聴き込んで理解するのが非常に大変だった。
「ステージに於いてミュージカルあるいはオペラ的にこのアルバムを再現する」と言う前提で作られたと思われる構成で、幕間のPeter Gabrielの衣装替えや舞台のセットチェンジの間の暗転の為の時間稼ぎ?的なパートもかなり用意されている印象を受けた。
世間的にも「最高傑作」と「実は冗長で退屈な作品」という二極分化した評価がされる事が多い。
私も以前は「月影の騎士」までのファンタジックでシンフォニックな作風が著しく後退した事に失望したり、「これ一枚モノにした方が密度と完成度が上がって良いんじゃないか」などと思っていた。
しかし、今回「2008 Digitaly Remaster盤」を聴いて、実はこれはGenesisのアルバムというよりPeter Gabrielのソロアルバムとして聴けば、鉄壁の完成度を誇る聴きどころ満載の超名盤ではないか、と今更の様に転がってしまった。
故に、Peter のパフォーマンスのBGMとしての曲も大いにアリ。
昔は、Banksの鍵盤類が大活躍する「In The Cage」と「The Colony Of Slippermen」
(これらはコリンズ期にもライブでメドレーに組み込まれる事が多かった)ばかり繰り返し聴いていたが、以前「幕間の繋ぎ」と思っていた「The Waiting Room」や「Silent Sorrow In Empty Boats」もHackettやBanksの意外な演奏が聴けて面白いかも知れない。
その辺は98年に出た4枚組のBOXセットに収められている「全曲演奏ライブ」を聴いた方が分かり易いけど。
Steve Hackettがソロでもよくレパートリーにしていた「Fly On The Windshield「Harless Heart」
ギターの聴きどころが多い「Here Comes Supernatural Anaesthetist」も良く聴けば非常に良い曲でHackettのソロアルバムを聴き直した後だけに猶更転がる。 
また、冒頭でこのアルバムの主題とも言えるメロディが提示され、それがアレンジや「調」を変えて幾度も登場してくる手法は、その後の「Trick Of The Tale」「静寂の嵐」「Duke」などでも使用されている。
Disc.1
1. The Lamb Lies Down On Broadway
2. Fly On A Windshield
3. Broadway Melody Of 1974
4. Cuckoo Cocoon
5. In The Cage
6. The Grand Parade Of Lifeless Packaging
7. Back In N.Y.C.
8. Hairless Heart
9. Counting Out Time
10. Carpet Crawlers
11. The Chamber Of 32 Doors
Disc.2
1. Lilywhite Lilith
2. The Waiting Room
3. Anyway
4. Here Comes The Supernatural Anaesthetist
5. The Lamia
6. Silent Sorrow In Empty Boats
7. The Colony Of Slippermen (The Arrival/A Visit To The Doktor/Raven)
8. Ravine
9. The Light Dies Down On Broadway
10. Riding The Scree
11. In The Rapids
12. It.

↓この曲に出てくるイボイボのSlippermenの衣装を来たGabrielの写真はメチャクチャ色んなトコで目にするので知っている人も多い筈。
このライブは不鮮明な画像だけど市販で手に入る筈。
posted by judas at 01:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月06日

3rdと4thの25周年記念盤も出して欲しかった  「So: 25th Anniversary Edition (3 CD) / PETER GABRIEL」('12)

img100.jpgV.D.G.GからPeter Hammillへ、そこからカリスマ繋がりでSteve HackettからGenesis等のデジリマ盤オーダーしまくっていた流れで、Peter Gabrielへ漂着。
アマゾンで一番目についたのが、今年発売になったばかりの「So」の25周年記念盤(3枚組でしっかりした紙の箱に入っている)を、即オーダー。
厳密に言うとオリジナルが1986年発売なので25周年記念だと、2011年に出しとかなければならなかったのだが。
'86年当時先行シングルの「Sledge Hammmer」の12インチを買った帰りに知り合いのウチで聴いてみたら、ポップで分かり易すぎて一抹の不安を覚えたが、その知り合い(プログレ関係が特に好きという訳では無くオールラウンドに洋楽を聴く人)が「メチャクチャ良い!きっとバカ売れする」と言ってた。
当時「Games Without Frontiers」収録の3rdと「Shock The Monkey」収録の4thに転がり、1stから「Plays Live」及び、サントラの「Birdy」「Passion」まで揃える程ピーガブが大好きだった私も、この時点では「So」の超ヒットは予想出来なかったのに、結局その知人の言う通りになってしまった訳だ。
今回の25周年記念盤は3枚組で、Disc2.とDisc.3のボーナスディスクは、アルバムの大ヒット中の1987年のバリバリのライブアルバム。
演奏と録音状態は超A級。
選曲はわたし的には「So」以前の「Plays Live」の方が好みだが、音のクオリティがメチャクチャ良いので聴いていて気持ち良い。
今までオフィシャルに発売されていたライブアルバムで言うと「Plays Live」の次は「Us」のツアーの「Secret World Live」になってしまう為、爆発的に知名度及び人気が上がった「So」ツアーのライブアルバムが高品質でオフィシャルで出るの事を喜ぶ人は多い筈。
CD1 So
1. Red Rain
2. Sledgehammer
3. Don't Give Up
4. That Voice Again
5. Mercy Street
6. Big Time
7. We Do What We're Told
8. This Is The Picture
9. In Your Eyes

CD2: Athens Live 1987
1. This Is The Picture (Live)
2. San Jacinto (Live)
3. Shock The Monkey (Live)
4. Family Snapshot (Live)
5. Intruder (Live)
6. Games Without Frontiers (Live)
7. No Self Control (Live)
8. Mercy Street (Live)
9. The Family And The Fishing Net (Live)

CD3: Athens Live 1987
1. Don't Give Up (Live)
2. Solsbury Hill (Live)
3. Lay Your Hands On Me (Live)
4. Sledgehammer (Live)
5. Here Comes The Flood (Live)
6. In Your Eyes (Live)
7. Biko (Live)

↓この頃のステージで観客との【信頼関係】を示す為必ず演奏されていた曲。
ライブアルバム「Plays Live」の裏ジャケにも写っている様に、背中から真後ろに向かって観客の上に倒れ込む(5分50秒くらいからやり始める)。
『ファンを信じているから出来るんだ』と語っていたが、このパフォーマンスをやると、いつも身ぐるみ剥がれて色々持っていかれる(笑)。
posted by judas at 00:21| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

赤面疱瘡(あかづらほうそう)と平賀源内、そして将軍の後継争いが絶妙に絡み合う面白さ 「大奥 / よしながふみ」最新第9巻発売

img104.jpg若干のネタバレあり
12月3日、遂によしながふみの「大奥」の最新第9巻が発売になった。
8巻がまさに「神巻」とも言うべき神憑った面白さだったが、この最新巻も引き続き、身悶えする程の面白さ。
「男女逆転」の原因と言える「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅への希望が見えた8巻のエンディングから、9巻ではその特効薬の開発が進むのかと期待したが、そう簡単にはいかない。
取り敢えず、赤面疱瘡の病原菌の宿主ともいうべき「熊」(TV版では、熊へのいわれのない偏見(?)を気遣ってかこの辺は触れられていない)の研究から「天然痘」の予防注射の様に軽く罹患させ、抗体をつくる「予防接種」の道を目指す。
ところが、徳川十代将軍「家治」の後継争いに、赤面疱瘡撲滅への「希望の光」である、平賀源内が巻き込まれそうになってしまう。
このよしながふみの「大奥」の傑出した面白さの原因の一つに「赤面疱瘡」という作者のフィクションを縦糸に、徳川歴代将軍の悲哀、後継争いなのどの史実を巧みに横糸として織り込んでいく事がある。
八代将軍「吉宗」亡き後、将軍より側用人(そばようにん)や大老などの側近が実権を持ち始めるところが描かれ、現在の「官僚主導政治」の源流を見る思いだ。
一般的には「重商主義の賄賂政治」の田沼意次に対して、「天明の大飢饉」を「寛政の改革」で立て直した松平定信の方が人気があり評価が高い様だが、よしながふみは田沼意次の先進性、経済振興策を評価する最近の学説を支持している様。
後世に於ける田沼意次のダーティイメージは、吉宗の孫ながら将軍になれなかった松平定信の執拗なプロパガンダによるところが大きいらしい。
そのあたりと、赤面疱瘡、平賀源内を絡み合わせてくるところ等、本当に「よしながふみ」は凄いストーリーテラーだ。
学生時代には全然覚えられなかった歴代徳川将軍だが、今は「家康」から十一代将軍「家斉」まで簡単に順番に言えてしまう(笑)。
しかもよしながふみは、ストーリーメイクだけではなく、長い年月を描く為登場人物がだんだん歳を取っていくのだが、その歳の取り具合の描き方が絶妙にウマイ。
「この女の子が老女になったらこんな顔になる」という説得力を持つ圧倒的な筆力が凄い。
9巻を読み終わった瞬間にもう第10巻が待ち遠しい。
今回は巻末に次巻の発売予定日がはいっていないが、9巻と10巻のインターバルは残念ながら長そう。
ドラマ版の出来も素晴らしく、年末から年始にかけて公開される映画版も大ヒット確実。
まさに、よしながふみのこの世の春である。
posted by judas at 00:46| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月02日

タイトル曲は御来光のBGMにぴったりか 「Spectral Mornings / STEVE HACKETT」(2005 Digitally Remastered With Bonus Tracks)

img091.jpgまとめ買いしたSteve Hackettリマス&ボートラシリーズより、1979年発売の3rd「Spectral Mornings」について。
1st,2ndで豪華だったゲストヴォーカル陣も本作では、Pete Hicksという地味な人のみで、後はベーシストやHackettがリードを取ったりハーモニーを付けたりしている。
それだけに、却って「ソロアルバム」感が強く出ており、Hackettの意欲が感じられる。
アルバムトップの「Every Day」はポップでキャッチーな人懐っこい曲で、現在でもセットリストに加えられる事が多い。
また4.の「Clocks-The Angel Of Mons」には、OZZYがLiveのオープニングで使った事で非常に有名になった【Carmina Burana】(カルミナ・ブラーナ)が、OZZYよりも早くモチーフに使われており、これもまたHackettの重要なレパートリー。
そしてアナログ時代にアルバムのラストを飾った「Spectral Mornings」が、非常にHackett的で美しく壮大。
宇宙の壮大さと夜明けの美しさが、否が応でも聴き手のイメージに浮かんで来る筈。
これまた彼の代表曲であり、私も大好き。
富士山や太平洋上に於いて、壮大な日の出を見る機会があったら是非BGMに使いたいと思う。
1st,2ndyりも「ファンタジーさ」は後退した感はあるが『ギタリストのソロアルバム』としては非常に均整がとれており、ギターの聴きどころは多いと思う、
また、Hackettの多くのジャケを手掛けている「Kim Poor」の、ぼやけた様な彼の顔のジャケットも、Hackettの幽玄で淡麗なギターの音色にマッチしており、アルバムのイメージを決定付けている。
ボートラの14.のLive Acoustic Sectionで、Genesisの「Blood On The Rooftop」や「Horizons」が出てきた時の観客の反応が凄い。
1. Every Day
2. The Virgin And The Gypsy
3. The Red Flower Of Tachai Blooms Everywhere
4. Clocks - The Angel Of Mons
5. The Ballad Of The Decomposing Man
6. Last Time In Cordoba
7. Tigermoth
8. Spectral Mornings
9. Every Day (Alternate Mix)
10. The Virgin And The Gypsy (Alternate Mix)
11. Tigermoth (Alternate Mix)
12. The Ballad Of The Decomposing Man (Alternate Mix)
13. Clocks - The Angel Of Mons (Single Version)
14. Etude In A Minor/Blood On The Rooftops/Horizons/Kim (Live)
15. Tigermoth (Live)
16. The Caretaker (Secret Track)

↓1991年のライブ映像。
美しい「Spectral Mornings」と、Carmina Buranaをフィーチャーした「Clocks」のLive 画像。
posted by judas at 01:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする