2013年03月31日

【きっとベスト盤で済ましてはいけないバンドなんだろうけど取り合えずベストを買っちゃった】シリーズより 「Greatest Hits / GRAND FUNK RAILROAD」

img150.jpg実はタイトルの様に「ベスト盤で済まして」いるバンドではなく、70年代に出た大名作ライブアルバム2種と「レッド・アルバム」と呼ばれる2ndや、70年代後期の「熱い激突」くらいはCDでも持っている。
アナログ時にも「ベスト盤」や1st、そして「アメリカン・バンド」くらいは持っていた。
しかし、Grand Funk Railroad(含Grand Funk)は意外とアルバムを出しているので、特に有名なのは上述した作品だが、それ以外に「不死鳥」「サバイバル」「戦争をやめよう」「ハードロック野郎(世界の女はご用心)」等、昔は全部揃えるのは結構大変だったのだ。
故に、ベスト盤とライブ盤で十分なバンドとして私の中で位置付けられてしまった。
勿論、今では輸入盤CDならかなり安く買い集められるが、隅から隅まで全部聴く自信がない(笑)。
70年代初期は「英のZeppelin・米のG.F.R」といった形で語られる事が多く、日本に於いても伝説の「嵐の後楽園」等、強いインパクトを残したバンドだったが、私としては「ストレートのロングヘア+上半身ハダカ&汗まみれ」という如何にも「ボクたちあんまりアタマ良くないけど、あめりか人なのでパワーはメッチャあります」みたいなスタンスに興味が持てず、深入りする事はなかった。
最近、この「Greatest Hits」を購入した理由は「アマゾンでメチャ安かった」のと「レビューでリマス効果が絶賛されていた」からに過ぎないのだが、久々に聴いたらかなり転がった。
自分が齢を重ねて複雑なものより単純な物の方に魅力を感じ易くなってしまったというよりも、G.F.Rが単純なだけではなく、実は結構センスがあるバンドだったという事に気が付いてしまったから。
やはり、Craig Frostを加えて4ピースになってからの方が圧倒的に面白い。
曲も「Bad Time」「Take Me」「Rock'n Roll Soul」等、良く出来た曲が多い。
後進のアメリカンバンドに与えた影響は絶大で私の完全な私感だが、あのBOSTONにだってG.F.Rの影響を感じてしまう(Rock'n Roll Soul)のメロディライン等)。
【結論】
ライブ盤とベスト盤で済ませられない事はないが、オリジナルアルバムをきちんと聴くと、後進の「アメリカンバンド」達にに与えた影響の大きさを改めて知る事が出来るかもしれない。
「音がデカいだけで内容皆無」のバンドでは決して無かったと思う。

1. We're An American Band
2. Time Machine
3. Walk Like A Man (You Can Call Me Your Man)
4. Some Kind Of Wonderful
5. Shinin' On
6. Heartbreaker
7. Rock & Roll Soul
8. The Loco-Motion
9. Footstompin' Music
10. Mean Mistreater (Live)
11. Take Me
12. Bad Time
13. I'm Your Captain
14. Inside Looking Out


↓G.F.Rの曲を聴いて、スタンスが対極にあるようなBostonを思い起こす私はヒネくれている?
posted by judas at 22:59| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | アメリカンなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月30日

【きっとベスト盤で済ましてはいけないバンドなんだろうけど取り合えずベストを買っちゃった】シリーズより  「Listen To The Music  The VeryBest Of The Doobie Brothers」

img149.jpg一見、ディスカウントショップや駅のコンコースでワゴン売りされてる、バッタもん風のジャケットとタイトルだが、正真正銘の「Warner Brothers」が1994年に発売したオフィシャルのベスト盤。
もう20年近く前の発売なのでリマスはされていないと思うが、音はクリア(な気がする)。
それ以降にも何種類ものベスト盤が出ているが、これがあまりに安かったのでついオーダー。
アナログ時にもジュクークボックスのジャケットの有名なベストを買って済ましていたが、CD時代になってもオリジナルアルバムには触手が伸びないバンドだった(ウチの奥さんが買ったMinute By MinuteのCDがあるが聴いてない)。
実は中学の頃ラジオから流れていた「君の胸に抱かれたい(Take Me In Your Arms)が大好きで、一瞬「Stampede」を買おうかと思ったが当時はそれ以上に魅力的で刺激的なバンドが多くて、私の『Doobie熱』は次第に醒めて行くのであった。
とは言えアナログ時代でも現在でもベストの一枚位は持ってたい位は好き。
プログレバンド並みのメンバーチェンジや音楽性の変化があって、結成から活動を再開している現在まで唯一在籍し続けたメンバーはパット・シモンズだけらしい。
私の個人的な印象だが「パット・シモンズ」と「ジェフ・バクスター」や「キース・ヌードセン」の見た目が非常に「Doobie Brothes」を象徴していて、長髪でヒゲでサングラスを掛けている外人を見ると「お、いかにもDoobieにいそうな顔だよね」とか言ってロックのわかる友人達と笑い合っていた。
ビジュアルだけで、どんな音楽を演っているのかが非常に分かり易いバンドのトップクラスと言えよう(初期限定だけど。)

【結論】
オリジナルアルバムはどれも安くて入手し易い状態だが、切れ味良い爽快なギターサウンドを聴かせていたバンドが、ある時からモコモコした声で歌うもっさりしたおっさんにより異常にもっさりした印象のバンドに変化してく様を一枚で堪能できるベスト盤が、私はこのバンドを理解するにはとても適していると思う。


1. Long Train Runnin'
2. China Grove
3. Listen To The Music
4. Takin' It To The Streets
5. Black Water
6. Jesus Is Just Alright With Me
7. Rockin' Down The Highway
8. Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)
9. Without You
10. South City Midnight Lady
11. It Keeps You Runnin'
12. Little Darling (I Need You)
13. You Belong To Me
14. Minute By Minute
15. Here To Love You
16. Real Love
17. What A Fool Believes
18. Long Train Runnin' (Sure Is Pure 7" Edit)
19. Listen To The Music (Motiv8 7' Edit)


↓私も昔は、こんな曲が凄く好きな純朴な?中学生だった。
posted by judas at 01:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカンなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月24日

【きっとベスト盤で済ましてはいけないバンドなんだろうけど取り合えずベストを買っちゃった】シリーズより「Anthology / AMBROSIA」

img148.jpg1970年代後半から80年代にかけてAOR的なアプローチでビッグヒットを連発していたAmbrosiaのベスト盤を購入。
ここ最近の私は【きっとベスト盤で済ましてはいけないバンドなんだろうけど取り合えずをベストを買っちゃった】的なベスト盤の買い方をしていて、この「Ambrosiaはその筆頭とも言うべきバンド。
私達周辺では『L.A初の本格的?プログレバンド』として有名だが、世間的には上述の様に「全米TOP3Hit」を2曲も持つオシャレなL.Aのバンドとして認知されていると思う。
勿論、そのビッグヒット「How Much I Feel」「Biggest Part Of Me」も、キメ細かい丁寧な造りでプログレファンも退屈はしない筈である。
とは言え、このベストにはAlan Parsonsがプロデュースした1stから「Nice,Nice,Very Nice」「Holdin' On To Yesterday」「Time Waits For No One」の3曲が収められているのだが、やは突出いて出来が良い。
ユニゾンや変拍子など、軽いプログレ風味が非常にスセンス良く散りばめられている。
さすがはAlan Parsonsというよりこれは、バンドリーダー格のDavid Packの手柄。
彼は後にコンポーザーとして他アーティストに大ヒット曲をもたらしたり、プロデューサーとして大活躍する。
Kansasとも交流があり「Vinyl Confessions」や「Drastic Measures」、そしてKerry Livgrenのソロにもコーラスなどで参加している。
このベスト盤に話を戻すと、初期の頃は勿論、AOR風味を強めヒットを連発していた頃も非常に良い。
【結論】
やはりベストで済ますには勿体無いバンド。
出来るだけオリジナルアルバムを収集すべき。 

1. Mama Don't Understand
2. Biggest Part Of Me
3. You're The Only Women
4. Nice, Nice, Very Nice
5. Life Beyond L.A.
6. Livin' On My Own
7. Holdin' On To Yesterday
8. Angola
9. How Much I Feel
10. Time Waits For No One
11. I Just Can't Let Go
12. Heart to Heart
13. And...Somewhere I've Never Traveled
14. Sky Is Falling
15. Still Not Satisfied
16. Cowboy Star (Edit)

↓このベストには1stアルバムから3曲が収められているが、その内の1曲「Time Waits For No One」
ちょっとだけYESっぽいコーラスとか、自己主張するベースや突如変拍子が入るとこなど微かにだがプログレっぽくて良い。
posted by judas at 23:41| 東京 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | アメリカンなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「殺せんせー」は受賞を逃し、遅すぎる大賞受賞は『海街diary』に 「マンガ大賞2013 決定!」

005 (4).JPGマンガ大賞2013が決定した。
第1巻発売時に2008年マンガ大賞にもノミネートされたり、宝島の「このマン」の常連だった『海街diay』がようやくマンガ大賞を受賞。
遅すぎる!
少なくとも、私が「神巻」として崇める4巻発売時に受賞させるべきだった。
とにかく、これで一部の「マンガ読み」の元から全国区へ大躍進を遂げたのは喜ぶべき。
実写映画は難しいが、ひょっとして深夜枠にアニメ化されるぐらいにはなるかも。

マンガ大賞の特徴として、各マンガ賞レースの中で一番後に発表される為、同年に他の賞を受賞した作品や大きな評価を得た作品が受賞する事がなく(多分、独自性を出す為)、比較的『奇を衒った(てらった)結果』になりがち。
故に、私の予想通り、昨年を代表する名作「ハイスコアガール」「俺物語!!」はダメだった。
ひょっとして今年にかけて評判とセールスがウナギ登りだった「暗殺教室 / 松井優征」がクルかと思ったら今更の「海街diary」の受賞。
ある意味「無難」で「妥当」な結果とも言えなくもない。
それにしても早く「海街」の6巻を読みたいものだ。

002 (8).JPG残念ながら大賞を逃した「暗殺教室」の方は異星人?で月の大半を消滅させマッハ20で移動できるクラス担任の教師と、それを暗殺しなければならなくなった生徒達との心温まる?交流を描いたマンガで、大名作「魔人探偵脳噛ネウロ」を上回る面白さと上手さで、売り上げも絶好調の様。
世間一般で売れてるマンガはあまり入荷せず、ヲタクやマニア向けのものを大量仕入れする「アニメイト」でさえも、狭い平台の3~4山分を占める程入れていた。
しかも、中学生くらいの女の子の集団がそれをごっそり買って行ってた。
「子供達がお金を出しても読みたいマンガ」になれば本物である。
題材が題材で「タイトル」もアレだし、先生のあだ名が「殺せんせー」(殺せない先生の意)だったりするので、アニメ化は相当難しいと思われるが、深夜枠であれば何とかなるかもしれない。


マンガ大賞『海街diary』吉田秋生 89pt
以下
『乙嫁語り』森薫 78pt
『ボールルームへようこそ』竹内友 78pt
『ハイスコアガール』押切蓮介 62pt
『俺物語!!』原作: 河原和音 作画: アルコ 58pt
『暗殺教室』松井優征 40pt
『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』九井諒子 36pt
『人間仮免中』卯月妙子 35pt
『テラフォーマーズ』原作: 貴家悠 作画: 橘賢一 30pt
『山賊ダイアリー』岡本健太郎 29pt
『ぼくらのフンカ祭』真造圭伍 29pt
posted by judas at 22:03| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

これぞハイトーンヴォーカル! 「Network + Nightwork / NETWORK」(2 in 1)

img147.jpgもう何回も紹介した「The Best Of Progressive Hard Rock」に収録されてたニューヨーク出身のバンド。
その日本編集のコンピに収録されていた「I Already Played It」が『世界初CD化音源』とライナーに書いてあったので、アルバムのCD化はムリだと諦めていたが、調べたら2009年に再発専門?レーベルの「Renaissance」より、なんと1stと2ndがカップリングされた『2 in 1』CDが発売されていた。
即オーダーして現在超聴き込み中。
「Progressive Hard」という一言では括れない多様な音楽性を持っていたので一瞬戸惑ったが、ヴォーカルのB.G.Gibsonの美麗ハイトーンと卓越した歌唱力及び表現力に転がる。
今まで紹介した中にも、Bronz,G.T.R等のMax Bacon、Trillion,Toto等のDennis "Fergie" Frederiksen,T.N.TのTony Harnellなどの美声ハイトーンヴォーカリスト達に遜色のない「産業声」(誉め言葉)。
「多様な音楽性」と書いたのは、パーカッション担当のメンバーを含む7人組で、ソウルフルとまでは言わないものの、EW&Fやホーンを入れてた頃のGenesisっぽい曲もあり、単にプログレがかったハードポップなだけではないからだ。
実はハイトーンのB.G.Gibsonは、2ndアルバム「Nightwork」(このCDだと10.〜18.曲目まで)からの加入で、1stはややハスキーでソウルフルな声を持つJohn Vinciと言う人物(ウタはメチャ上手い)がリードヴォーカルを取っている。
1stは1977年発表という事もあり、ソウルフルでダンサブルな曲調のものが多いが曲や演奏は悪くない。
翌78年発表の2ndでは前述のB.G.Gibsonが加入し、一気にプログレハード色が増す。
この頃のアメリカは確かに大ディスコブームではあったが、一方Boston,Kansas,Styxなどの【アメリカンプログレ】勢も大きなセールスを誇っていた。
かなり節操の無いシフトチェンジではあるが、2ndは80年代のアメリカを席巻する「産業ロック」を先取りした高レベルのものであったと言える。

↓[Networkの2ndアルバムから「Halfway To Pradise」
これぞ、ハイトーンヴォイス。
曲も良く出来ており、日本でビールや車などのCMで使われたら問い合わせ殺到だと思う。
これで1978年だからかなり時代を先取りしている。

【Network】1st album
1.You lied
2.So Far Gone
3.Save Me,Save Me
4.Holly
5.Without You
6.Go Find Another Lover
7.Don't Leave Me Alone Tonight
8.Fly Away
9.Bacseat Driver
【Nightwork】2nd album
10.We're Only Into Rock And Roll
11.Halfway To Padadise
12.I Already Played Yet
13.Beautiful ady
14.Star Gazer
15.Don't Do Nothing Crazy
16.Suown
17.So So Good
18.Better Man Than Me
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2013年03月20日

「ブート盤考」 & 「Live From The Electric Ladyland Studios 1974 / RUSH」 【Kiss Like Judas 復刻シリーズ その7】

【Kiss Like Judas 復刻シリーズ】
先日書いた様に、10年近く前に書いたRUSHのブート盤についての日記を復刻します。
「ブート盤考」的なものも生意気に書いていて、我ながら真面目にやっていたなあと。
ちなみに冒頭の3行程は近くに住んでいた(と思われる)方への私信。

【以下2003年12月16日の日記より 】 (一部加筆修正)

一昨日、年末に20%オフになるというS県K市の某有名中古店へ行った。
ゆっくり出来なかったのでさらっと見ただけだったけど、あまり面白いものはなかった。
掘り出し物はどこかに隠してあるのか(笑)。

とりあえずそこでラッシュの初期のブート盤を買う。
基本的にはブートレッグは違法な物なんだけれども、どうしても大好きなバンドの物を見付けると買ってしまったりする。
ブート盤が売れると正規のライブアルバムの販売を妨害してしまうのでアーティストの利益を守る為に違法なのだろうけど、私ならブートレッグを買う程好きなアーティストであれば絶対に正規ライブ盤も買う。
だからブートによって正規盤の売上が落ちてミュージシャンに不利益をもたらすというのは、ちょっと理解できない部分もある。
ブートを聴いて感激してそのアーティストのライブに足を運んだり、アルバムを買ったりする事もあるのではないかと思う。
特に70年代のアーティストには海賊盤に敏感な人が多く、回収したりしたという話をよく聞く。
正規盤の売上云々というより、余り満足できない(下手な)ナマの演奏を聴かれたくないからなのかも知れないと私は思っていた。
昔の人は、平気で酔っ払ったりラリったりしながらステージに立ってたようだから。

もっと若い世代のアーティストはブートに対して寛容で、自身もブートマニアだったりする。
メタリカのラーズも相当なマニアで自分達の音源(ブートビデオも)を買っているという。
ドリーム・シアターも日本で自分達のものをかなり買って帰ったそう。
パール・ジャムの「全公演オフィシャルCD化」もブート対策というよりファンサービスみたいな感じだし。
いつも真剣に演奏してればブートによる「不利益」はないと思うのだがどうだろうか。
ブート業者に儲けられるのが嫌だったら、クリムゾン、パール・ジャムなどのようにオフィシャルでバンバンだせば良いと思うけど。

また勝手な事書いてしまったか。
契約もしてない業者が勝手に出して儲けてしまうのは確かに法律に反している事であるのは間違いないのだから。
でも素晴らしかったので敢えて紹介してしまう。

と言う事で、今日の1枚は「Live From The Electric Ladyland Studios 1974/RUSH」

1.Finding My Way 2.Best I Can 3.In The Mood 4.Anthem 5.Need Some Love 6.Fly By Night 7.Here Again 8.Bad Boy 9.Working Man/By-Tor And The Snow Dog
10.In The End 11.Can't You See 12.Working Man 13.Niel Peart's Drum Solo 14.Best I Can 15.What You're Doing

rush electric.jpgこれがそのブート。
74年の年末にあの有名な「エレクトリック・レディランド・スタジオ」でラジオ・コンサート用のライブを収録したもの。
ラッシュの初期を代表するブートレッグだけど、たま〜に見かけても物凄く高かったりしたので今まで未聴だった。
1から9までがその音源で10から15が同じ年のクリーヴランドのライブの抜粋。
スタジオライブの方は音もそこそこ良いが、なんと言っても演奏が凄まじい。
1stアルバムが殆ど鳴かず飛ばずの状態で、初代ドラマーも脱退しニール・パートは加入したばかりだったのだが、既にニール・パートがとんでもなく凄いドラムを叩きまくっている。
ZEPの発掘音源を聴いて、皆が「やっぱボンゾのドラムは無茶苦茶凄い」と思ったように、私もこのニール・パートのドラミングには改めて驚嘆した。
このメンバーチェンジがなければその後のラッシュがあったかどうか分からない。
勿論、周知の通り彼は技術面だけでなくバンドのコンセプト、世界観を確立させた人でもあるし。

ラッシュのブートは大体がドラムとベースのバランスがギターに比べて(「オーディエンス」でも「サウンドボード」でも)大きい。
実際のステージ(音響の悪いと言われる日本武道館で1回観ただけだが)でも、ギターが少し聴こえ難かった気がする。
ライブではリズム隊が主導権を握ってる感じ。

このブートのゲディ・リーはヴォーカルも当然ブチ切れまくっているが、ベースも尋常じゃない。
リッケン独特の音色で、クリス・スクワイアをもっと粗暴にしたようなプレイが凄い。
特にこのような初期の音源では、「ミニツェッペリン」と言われたように本家に肉迫するような、後の計算され尽くした曲とは別物の、壮絶な演奏が聴ける。

8曲目の「Bad Boy」はラリー・ウィリアムスのカヴァー、というよりビートルズがやったあの曲。
ビートルズとは全く違うアレンジで(私はこの曲はビートルズのヴァージョンしか知らなかった)ラッシュ節(というかツェッペリン的)炸裂。
これはとても大きな収穫。
クリーブランドの11も8同様に彼等の公式な音源で聴けない曲。
(この「Can't You See」と表記されている曲は、A.B.Cでは「Fancy Dancer」となっており、本当は「Fancy Dancer」が正解)。

ラッシュというとテクニカルで頭でっかちなイメージが強いかも知れないが、この頃は野生的で凶暴と言っていい程のパフォーマンスを繰り広げていた。
ブートならではの感動というのも、絶対存在すると思う。
この時点では2ndアルバム「Fly By Night」はまだ発売になってないのだけれども、そこからの曲も充分こなれていて満足度100%。
その後ラッシュは、複雑に構築した曲を3人でいかにスタジオ盤同様にステージで再現するのかがウリになっていく。
勿論その時代のラッシュにもハマりまくっていたが。
posted by judas at 22:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ネ申 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1stの曲も本当に素晴らしい 「ABC 1974 / Rush」

002 (7).JPG2011年に発売されてた初期RUSHのFM放送音源がCD化されていたものを最近ようやく購入。
オハイオ州クリーブランドのAgora Ballroomという会場で録られたので「Agora Ballroom,Cleveland」の頭文字を取って「ABC」という事らしい。
Neal Peartが加入してからひと月位しか経っていない頃のライブらしいが、演奏はメチャクチャ素晴らしい。
しかも、若々しいGeddy Leeのキレキレのヴォーカルが凄まじ過ぎる。
1.〜12までの1974年8月26日の音源は特に各楽器のプレーも音質も最高で、彼らの数多いライブ音源の中でも屈指の出来で、激しい演奏と臨場感に転がれる。
発売元は「Leftfield Media」というトコで、オフィシャルではない様だが、高音質のブートとも言える無修正ライブは私の大好物(私の趣味で言わせてもらえば、本ライブは全曲スタジオテイクよりエッジが立っていてカッコいい)。
しかもここまで音質がクリアで演奏がカッチリしていれば、ブートにあまり免疫のないリスナーでも、問題なく聴いてハマれるだろう。
また演奏曲目のなかで5.の「Fancy Dancer」と12.の「Garden Road」は正真正銘の【Lee,Lifeson】のペンによるオフィシャル未発表オリジナル曲。
最初は「確かにボツ曲っぽい」と思ったが聴き込むとやっぱりメチャクチャ格好良くって転がった。
この2曲を聴けるだけでこのアルバムは「買い!」である(judas私感)。
7.の「Bad Boy」はThe BeatlesもカバーしたアノBad Boyで、アレンジが超カッコいい。
1974年の音源は基本的に1stアルバムからの曲中心だが、この時点で未発売の2nd.「Fly By Nihgt」からNew Songと紹介して「The Best I Can」(正規発表後には"The"がとれている)と「In The End」を演奏している。
RUSHがその個性と真価を発揮したのは4thアルバムの「2112」以降という評価が一般的で、コアなファンでもNeal Peart加入後の2ndの「Fly By Night」からが「本当のRUSH」という人が多い。
しかし、この瑞々しくキレキレの演奏とヴォーカルで聴く1stの曲は実に素晴らしく、1stアルバムもまた名盤であった事を教えてくれる。
初期のRUSHも好きなら是非入手しておいて損はないと思う。

で、実はこの1974年のクリーブランドの音源を含むブートは以前から所有しており、かなり昔(2003年12月16日)に今は消失した旧Kiss Like Judasで触れていた(復刻版も追っかけUP予定)。
自分で言うのもなんだけど、この頃はホント真面目に書いていたなあと感心する。

1. Finding My Way
2. The Best I Can
3. Need Some Love
4. In The End
5. Fancy Dancer
6. In The Mood
7. Bad Boy
8. Here Again
9. Working Man
10. Drum Solo
11. What Youre Doing
12. Garden Road
以下ボートラ(1975 Live)
13. Anthem
14. Beneath, Between & Behind
15. Fly By Night

↓YouTubeに、John Rutsey在籍時の映像が結構ある。
意外にもステージでは見栄えの良いRutseyがスポークスマンだったりする。
それにしてもPeartと比べるとドラムキットのシンプルさが凄い。
posted by judas at 01:12| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ネ申 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月17日

スルーするには安すぎる 輸入盤限定発売 「The Studio Albums 1978-84 / VAN HALEN」(6CD)

002 (6).JPG輸入盤が1585円(3/17現在)という値段と、かなり前からアマゾンでしつこく「オススメ」されていたのに根負けして、この私もついに「Van Halen」の初期アルバム6枚セットをオーダーしてしまった。
到着した現物(輸入盤)には『輸入盤限定発売』とか来日スケジュールや「この価格、戒厳令級!」と書いてあるシールが貼ってあり、事実上の国内流通盤と言えると思う。
Van Halenは、デビュー当時、Music Life誌で、『RIOT』『Quiet Riot』『Legs Diamon』らと共に「アメリカンハードロック新世代四天王」というくくりで日本に紹介された時に知り、私としてはその「四天王」から『Quiet Riot』と『Riot』を「選択」し、レコードを買って転がった。
勿論、商業的な成功やギター小僧に対する影響力は強大で、決着は一瞬でVan Halenに軍配が上がったが、私は割と長い間Van Halenはスルーしていた。
1stは異常な程の成功を納め、2ndもその余波で結構売れていたが、3rd,4thはアメリカにおいてはセールス的にはジリ貧だった記憶がある(それでも両者ともダブルプラチナ以上は売れているが)。
但し、日本に於いては雑誌「ヤングギター」や「ロッキンF」にギター譜が載ったリするとギター少年達がこぞってコピーをしていたので、それ程人気が落ちている印象はなかった。
今回、6枚のアルバムを全て聴き返すと(1枚平均30分位なので聴き易い)やはり、1st,6thは充実度が高い。
judas的には、「Jump」の源流的ナンバー(だと思う)「Dance The Night Away」や、ヘヴィな「Light Up The Sky」「D.O.A」、リンダ・ロンシュタットも歌っていたスタンダード曲「You're No Good」のカバー等を含む2ndと、Van Halen復活の切っ掛けになったヒット曲「(Oh)Pretty Woman」やKinksカバーシリーズ?第2弾の「Where Have The Good Times Roll」が収録されている5thの「Diver Down」がやっぱ好き。
【補足】
ジャケットやBOXにはクレジットがないが、リマスされており音圧も高く非常にクリアで気持ち良い。
3rd,4thはポップでキャッチーな曲は少ないが、ギターの聴きどころ満載でクオリティは低くない(と思う)。

↓リアルタイムではあまり聴かなかったVan Halen。
2ndから既にこういうポップテイストを持っていたんだなー。
もっと大ヒットしても良かったと思う。
posted by judas at 23:57| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | アメリカンなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「とーちゃん」ファンは萌えるんだろう 「よつばと! / あずまきよひこ」最新第12巻発売!

img143.jpg11巻より約14ヶ月と、いつもよりやや長いインターバルでようやく第12巻が発売された。
前巻はそれ程大きなイベントがなかった事や「とーちゃん」と各種女性キャラとのからみが少なかった為か、イマイチ世間的な評判が低かった様。
今巻も「とーちゃん」と女性キャラ(よつば以外の)のからみはあまりなかったが、「ペンキ塗り」や「キャンプ」で見せるよつばへの愛情や優しさに「キュン死に」した女性読者も多いだろう。
このマンガの女性読者達の関心の多くは「とーちゃん」に集中している様に思える。
よつばと同じくらいの女の子を持つお母さん方は勿論「よつば」も可愛いだろうけれど、私の印象としてはこのマンガの主役はとーちゃんとあさぎ(と風花もか)。
12巻もいつもに増して、人物が「よつば」一人のコマが非常に多く、特に遠景からみた構図でよつばが小さく描かれている「奥行」と「自然の広大さ」を強調したものが成功している気がする。
小さい子供からお年寄りまで幅広い読者層を持つ「よつばと」だが、一応【主役】の「よつば」を邪魔に感じてる層も結構あると思う。
次なる13巻以降は「よつば」抜きでストーリーをさくさく進めていてって欲しいと思っている罰当り(?)な人達は読まないで欲しい。
posted by judas at 00:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月15日

ややラブコメ的になっちゃったが、それでも早く8巻を読ませて! 「女王の花 / 和泉かねよし」最新第7巻発売中!

img145.jpg【若干のネタバレあり】
いつもの様に前巻から約半年というインターバルで待ちに待った「女王の花」の最新第7巻が発売になった。
以前にも書いてる様にこのマンガは「引き」(いいところで終わって、読者を次へ引っ張るテク)が強力で、常に次巻が楽しみな作品。
一応6巻で「青徹編」に決着が付き、7巻からは【奴隷】で【胡人】(舞台になる地方からみての外国人)の「薄星」(はくせい)とヒロイン「亜妃」(あき)との悲しくも激しい想いが中心となる。
作者の和泉かねよしも「ようやく恋愛編のスタート」と言っており「起承転結」の『転』に入るとの事。
作者がそう言っているだけに、確かに「亜妃と薄星」がフィーチャーされ過ぎ?で、今までの緊迫した展開とは異なり、ラブコメ的様相すら呈してきた。
また、ネタバレになるので詳しくは書けないが、隣国「曾」(そ)や、今のところ沈黙を守る「土」(ど)との関係がどのようになっていくかも非常に興味深い。
我が子可愛さの為に「亜妃」を「亜国」から追い出してしまった、この物語最大の悪役「土妃」(どひ)が『おまけマンガ(この巻の内容を土妃様が一言で説明しちゃうよ)』で「リア充、爆ぜろ!」と、あまりにラブラブな「亜妃」と「薄星」に怒っているのがメチャクチャ面白い。
posted by judas at 00:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月11日

砂川の姉さん「愛ちゃん」大活躍の次なる第4巻が更に楽しみ 「俺物語 / 原作:河原和音 作画:アルコ」 最新第3巻発売

img144.jpg【若干のネタバレあり】
CDをバカバカオーダーした為、それ以上に購入しているマンガを読んだり紹介したりが疎かになてしまった。
「別マ」に読み切りが掲載された時から私が大騒ぎしていた「俺物語!!」の3巻が2月末に発売されていたのに、やっと取り上げる事が出来た。
ハラマキにある様に「このマン オンナ編1位」「コミックナタリー主催 マンガ秋100 第1位」「マンガ大賞2013最終ノミネート」等、私が最初から転がっていた様に、2012年はこの「俺物語!!」に「コミック界」全体が転がってしまった訳だ。
この最新3巻は、猛男(たけお)と大和(やまと)の「ピクニック編」「海水浴編」「砂川の誕生日編+中学校の時に好きだった佐藤さん編」「猛男と大和の進路編」が収められており、基本的には2人中心のお話しが多いが、猛男の親友でイケメンの砂川が2人のツッコミ役として常に絡んでくるので、「俺物語!!」は実質3人が主役。
で、その3人の立ち位置の絶妙さがこのマンガを大傑作にしていると思う。
また、この3巻には間に合わなかったが、小学生の頃から猛男に恋しており、このマンガのもう一方のヒロインと言っても過言ではない砂川の姉さん(「愛ちゃん」という名前だという事が最近判明)の「彼氏&告白編」が4巻の前半を占める(「姉さん」が出てくるとホント盛り上がる)。
よってイケメン砂川の「彼女編」はまだまだ先か?
この「砂川姉弟」の存在も「俺物語大成功」の大きな要因。
猛男の母ちゃんの「出産編」も控えているし、原作の河原和音は連載中の自作「青空エール」よりもアイディアが湧き出て来て困っている(?)のではないだろうか。
アルコの作画も超魅力的だし、第4巻のみならず今後が本当に楽しみなマンガ。
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2013年03月09日

超イメチェンした安達さんが表紙の 「ヒロイン失格 / 幸田もも子」最新第9巻発売!

img142.jpg【若干のネタバレあり】
8巻発売時に触れた「読者レビューでも嫌われまくっていた登場人物」の「るなちゃん、A.K.Aモンチッチ」が、弘光にバッサリ切り捨てられ、溜飲の下がった読者も多いと思うが、はとりは結局利太が忘れらない...。
一方、利太は「衝撃的再登場」をした安達さんを救いたいと思い始める。
と、ここにきて物語が大きく動き始めた「ヒロイン失格」
連載当初は、今の「るなちゃん」の様に読者に嫌われていたであろう「安達さん」だが、「超方向転換」後は読者にとても支持されているのではないだろうか?
どちらかと言うと、再び利太の優柔不断さがクローズアップされ、一時は取戻しかけた「利太人気」もまた急落しそう。
でも私的には「利太」は「安達さん」とくっつくのが一番良いと思うぞ。
「光弘くん」と「利太」を失った「はとり」には、また新しい【彼氏】を登場させて欲しい。
10巻以降の展開が非常に楽しみ。
☆「ヒロイン失格」は「はとり」で、一昨日紹介した「それ町」は「ほとり(歩鳥)」と、リアルでも最近はこういう語感の名前の女の子が多い?
posted by judas at 23:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月08日

ラブコメファンには申し訳ないけど『ダークミステリー風味』大成功 「それでも町は廻っている / 石黒正数」 最新第11巻発売!

img141.jpg【若干のネタバレあり】
10巻から約8ヶ月のスパンで「それでも町は廻っている / 石黒正数」の最新第11巻が発売。
この通称「それ町」を読み始めたのが第6巻まで発売されていた2010年の初頭だったので、もう3年経った訳だ。
とは言えいつも次巻を待ち焦がれていたので「もう」か「やっと」は良く分からなくなってしまった。
最新11巻は、オカルト風味、ミステリー風味、やや怖い話、と、以前にも増して【石黒正数ワールド】大全開の『ネ申巻』とも言える珠玉の名編集。
2012年の「マンガ大賞」にもノミネートされた「外天楼」(げてんろう)での、ダークミステリー色の濃い作風の成功の影響もあるかも知れないけれど、ハラマキの『今回は恐怖それ町だ』に偽りなしの内容。
10巻収録の「ファースト・キス」の様に歩鳥と真田の「ラブコメ路線」を期待する向きは、ガッカリする可能性もあるが、今巻のダーク&ミステリアス・テイストも間違いなく「それ町」の真骨頂。
ただ、巻末のあとがきで、『いつか「完結」する折りには〜』という一節が出てきて「作者はすでに完結を意識しているのか」と、ちょっとドキッとさせられたが、まだまだ「回収しきれてない伏線」(石黒氏の嗜好から言って伏線を投げっぱなしにする事はないと思われる)や「歩鳥と真田」や「タッツンと真田」の関係がまだまだ進展しなさそうな事もあり、少なくともあと10巻分位は大丈夫であろう(と、思いたい!)。
早くも次の第12巻が待ち遠しいと共に「アニメ第二期」の制作が行われる事を熱望する。
posted by judas at 00:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月04日

隠れた名ライブ盤が遂にCD化! 「Are You Ready!/ ATLANTA RHYTHM SECTION」(Digitally Re-Mastered)

002 (5).JPGウチの奥さんが、かつて'80年8月に「Japan Jam 2」に於いて、Cheap Trick等と共に横浜スタジアムで観たという事で、judas家で話題に上る事が多いAtlanta Rhythm Section(以下、A.R.S)の決定的ライブルバム。
「以前Best盤がウチにあった筈」という話から、アマゾンをへチェックしていてこの「Are You Ready!」がCD化されている事を知り、速攻オーダー。
とにかくこの79'年発売の「Are You Ready!」は、サザンロックの隠れた名ライブ盤として語り草になっており、一部の間ではCD化が熱望されていた。
他のアーティストでもたまに「名ライブ」と言われるアルバムがCD化されていない事があるが、この「Are You Ready!」もどのような『大人の事情』かは知らないが、長い間CD化されかった「幻の名盤」だった。
私はリアルタイムではそれ程熱心な「A.R.S」のファンではなかった為、アナログ盤では所有していなかったが、周囲の評価が余りに高かったので是非欲しかったライブ盤。
聴いてみたらやはり世間の評判通り、絶妙のバンドアンサンブルと、ツボを得たソロプレー、楽曲の良さ、観客のレスポンス等、名ライブアルバムの条件を十分に満たした作品であった。
Top 40 HITにもなった「Imaginary Lover」と「So Into You」あたりはFENで良く聴いて知っていたのだが、それらの洗練されたシングル曲よりももっとハードでサザンロック然とした「Sky High」、Lynyrd Skynyrdに捧げられたと思しき「Large Time」、そして【ジョージアの稲妻】と異名をとるバンドの看板的ベーシストPaul Goddardのソロをフィーチャーした「Another Man's Woma」等に転がりまくった。
そのベーシストに非常に注目が集まるのだが、実はギターが素晴らしい。
典型的なサザンロックバンドのLynyrd SkynyrdやMolly Hatchett,Outlaws等の様にトリプルギターのド派手なバトルなどはないものの、Gobb&Baileyのギターコンビの絶妙のアンサンブルがバンドに奥行と幅をもたらす。
日本人にはあまり人気の高くないサザンロックの中でも時に派手で分かり易い要素の少ないA.R.Sは、知名度、人気共に低いが、このライブアルバムの奇跡のCD化を切っ掛けに盛り上がって欲しい。
☆リマスも成功してクリアな音像だし、上の画像の様にペーパースリーブに入っており、サザンロックや彼らのファンでなくとも「アメリカン・ロック」が嫌いでない人なら、是非今の内に入手しておいた方が良いと思う。

1.Prelude:ara's Theme/Sky High
2.Champagne Jam
3.I'm Not Gonna Let It Bother Me Tonight
4.Large Time
5.Back Up Against The Wall
6.Angel(What In The World's Come over Us)
7.Conversation
8.Imaginary Lover
9.Doravlle
10.Another Mn's Woman
11.Gerogia Rythm
12.So Into You
13.Lng Tall Sally

↓ソフィスティケイトされてビッグヒットを連発していた頃のA.R.S.
とはいえ南部のねちっこいイヤらしさ(?)は健在で、これはこれで非常に良い。
posted by judas at 20:46| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 私が転がったLIVE ALBUM達(仮題) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「シリウスと繭 / 小森羊仔」

シリウスと繭.JPGこのマンガがすごい 2013」のオンナ編19位にランク・インしていた「シリウスと繭 / 小森羊仔」(集英社刊 YOU連載(現在は終了))の全2巻を購入。
「このマン」のランキングが発表された頃はまだ第1巻しか発売されていなかったのだが、その「第1巻」が軒並み店頭から姿を消し、例によってアマゾンでは「出品者」がかなりのプレミアを付けていた。
私はかなり多くの書店を回ってようやくその「第1巻」の「初版第1刷」を入手できたが、多くの人は1月末に2巻が出てもまだ「1巻」が読めない状態だったと思う。
出版社も大きなヒットを想定してなくて、初版は少ない部数しか印刷されなかったのだが、書店員等の組織票?で「このマンガ」にランキングされ、一気に大ブレイクした訳だ。
内容は「最近の少女マンガではあまりないような「ピュア」で「ベタ」で「初々しい」ラブストーリー。
このテーマと、素朴だけれど個性があって「ゆるふわ」な絵柄がこれ以上ない位ピッタリ一致して、読者(特に結構年齢層の高い女性達?)に支持されたのだと思う。
ヒロインが恋心を寄せる男の子がいて、ヒロインを好きになる男の子がいて、ヒロインが好きになった男の子を好きになるヒロインの親友がいて、またヒロインを好きになった男の子を好きな女の子がいて、と、あまりに定型的な設定なのだけれど、読者は登場人物全員を好きになってしまうと思う。
これが初めての単行本化という作者だけあって「狙った感」が全くなく、自然に物語に入り込める様なキャラ達の造形(絵柄も含めて)がホントに奇跡的。
posted by judas at 00:21| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月02日

【アラ50】が聴けるヒットチャートになってきた? 「2013 Grammy Nominees」

002 (4).JPG私が「The Black Keys」をオーダーした原因になった今年のグラミー賞のノミーネート曲のコンピ(画像の様にゴージャスな紙ケースに入っている)。
私の記憶だとこの「グラミー賞ノミネートコンピシリーズ」が発売される様になって20年近くなるが、今年初めてウチの奥さんが買って、家でかかっているの聴いた。
最近の流行歌なんて、ラップとかヒップホップとかレディ・ガガみたいなのばかりだと思っていた(この認識も相当古い様だが)のだけれど、かなり聴ける曲が多くて驚いてしまった。
「The Black Keys」は勿論の事、オリコンの洋楽アルバムチャートでも一位を独走した程日本でも人気のある「Taylor Swift」、ロンドンオリンピックの閉会式で「Wish You Were Here」を歌った「Ed Sheeran」、70年代フレーバーを振りまくAlabama Shakes,The Lumineers等、ほぼ全曲が良い。
「The Black Keys」のところでも書いた様に、私が熱心にアメリカンチャートをFENで追いかけていた頃の様な音楽が戻ってきたみたいな感じ(ややほめ過ぎだが)。
The Beates出現後、ポップミュージックが成熟し頂点を極めていた70年代前半より約40年が過ぎ、音楽のサイクルが一回転して再び70年代前半に戻ったかのかも知れない。
そうすると「ポピュラーミュージック」の「寿命」の一単位は40年〜50年程という事なんだろうか。
ジョジョの奇妙な冒険シリーズの第6部で「ブッチ神父」が自分のスタンドで凄いスピードで時間を進めた為、一度世界が終わりまた新しい世界が「パラレルワールド」で始まってしまったのを思い出す。
故にまた全く同じ様に時代が繰り返すだけではなく、微妙に違った音楽が生まれる可能性は当然あるけれど。

これまた前に書いたが、テクノロジーの進歩もあり今の若者はCDを買わなくなってしまい、衰退への道を辿る音楽業界を救うのは、レコードやCDを買う習慣を持ち、自分のレコードラックの中のアルバムやシングル盤がどんどん増えて行く事に喜びを感じていた我等「アラ50世代」なのだ。
故に、私達が転がり易い様に色んな工夫がなされ、CDの収録時間もアナログ時代の様に30~40分位が主流になっているし、プラケやデジパックではなく、紙のみで作られたジャケットにCDが収められている作品が非常に増えた(勿論、表向きはエコ目的なのだろうけど)。
とにかく、私達世代の人間も、もう一度ヒットチャートをチェックする事を奨める。
聴ける流行歌がまた作られている。

1. Lonely Boy / The Black Keys
2. Stronger (What Doesn't Kill You) / Kelly Clarkson
3. We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift
4. Somebody That I Used to Know / Gotye
5. Wide Awake / Katy Perry
6. We Are Young / Fun.
7. Shake It Out / Florence + the Machine
8. Try / P!nk
9. Payphone / Maroon 5
10. Call Me Maybe / Carly Rae Jepsen
11. Adorn / Miguel
12. A Team, The / Ed Sheeran
13. Wanted / Hunter Hayes
14. Ho Hey / The Lumineers
15. Hold On / Alabama Shakes
16. I Will Wait / Mumford & Sons
17. Pyramids / Frank Ocean
18. We Take Care of Our Own / Bruce Springsteen
19. Freedom at 21 / Jack White
20. Madness / Muse
21. Charlie Brown / Coldplay
22. Set Fire to the Rain [Live at the Royal Albert Hall] / Adele

↓これは現在も大ヒット中のThe Lumineersの「Ho Hey」
posted by judas at 23:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Other Great Pop & Blues & Black & Dance Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月01日

狙われる私達世代   「EL CAMINO / THE BLACK KEYS」

005 (3).JPG















2013年のグラミー賞にて「Lonely Boy」が『最優秀ロックパフォーマンス』、『最優秀ロックソング』を受賞、そしてアルバムが『最優秀ロックアルバム』を獲得したThe Black Keysの受賞作「EL CAMINO」を買った。
2011年末に発売されたもので全米アルバムチャート初登場2位を記録した大ヒットアルバムとの事。
70年代80年代のリマス盤やデラックスエディションばかり買い漁って、2000年以降に制作された新作のアルバムを買う事など殆どない私が何故このアルバムを買ったかと言うと、ウチの奥さんが購入して聴いていた「2013 Grammy Nominees」
に収録されていたのを聴いて即転がったから。
第一印象は「これホントに今年のグラミーのノミネート曲か?」という位レトロでノスタルジーたっぷりの曲だった。
「最近の曲はみんなラップやハウスやレイブの焼き直しっぽい安っぽくてペラペラなのばっか」という私の超偏見を見事に覆す名曲だった訳だが、上記の「2013 Grammy Nominees」をちゃんと聴くと、私が中学生や高校生の頃FENに噛り付いて聴いていたような曲がとても多い。
これもある意味「焼き直し」には違いないが、非常に丁寧に作られた曲も少なくない。
これは「ラップやダンスミュージック」の主要なリスナーである若者たちの多くにとって音楽は「消耗品」やダウンロードやコピーで済ます「ファンションアイテム」であり、余りCDを買わない為、市場が非常に小さくなった音楽業界が「レコードやCDを買い収集する事に慣れている年齢層(私達の事)」に買って貰える音楽を世に送り出そうと意図しているからだと私は思う。
昨年最もCDを売りまくったとされるBruno MarsやこのBlack Keysなどはアルバムの収録時間が30分~40分台であり、まさに「アナログ盤育ち」の私達世代がメインターゲットと思われる。
音楽的にも前述の様に、70年代、80年代に作られたものを忠実になぞったり、リアレンジしたりしているだけだが、それでも長らく「聴けるリアルタイムのヒット曲」に飢えていた私達は、つい「お!これはイイゾ」と買ってしまったりする。
このBlack Keysのアルバムを聴くと、T.RexやZeppelin,Stones等からの引用が目立つが、E.L.Oや、もっと新しいところではOff Springのメロディの借用も感じられる。
T.Rexタイプのみならず、Status Quo的なBoogieパターンも若干顔を出し、私なんかはモロ「策略?」にハマってしまう。
しかし、ベースレスの2人バンドなので、70年代の様なゴージャスでファットな音像ではなく、いわゆる「ガレージっぽい」「ローファイっぽい」面が新感覚なのだと思う。
世間で「Back & White」などと「対」で語られる事が多いWhite Stripesなんかもそうだが「ベースレス」という【発明】の効果は大きく、メロや構成が70年代のもろパクリであっても、音像がスリムで薄い為、「新しい感触」が表現できる。
やはり、ロックに於いて「ベース」は、あってもなくても重要な存在なのだと思った。
【蛇足コーナー】
「EL CAMINO」は、プラケではなく前述の様に我等世代が触手を伸ばし易い「紙のみので作られたジャケット」で、何故か古いタイプの車の写真ばっかり。
この辺もレトロ感を狙っている?
1.Lonely Boy
2.Dead And Gone
3.Gold On The Ceiling
4.Little Black Submarines
5.Money Maker
6.Run Right Back
7.Sister
8.Hell Of A Season
9.Stop Stop
10.Nova Baby
11.Mind Eraser

↓これが私が転がった「Lonely Boy」
チープなT.Rex的コーラスが脳に焼付いてしまう。
それにしても、この再生回数にちょっとヒく。
アルバム中には、もっとツボな曲が大量に収録されている(YouTubeで全曲聴ける為、「現物所有欲」のない方は、購入不要だが)。
posted by judas at 01:02| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカンなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする