2013年09月29日

「自分回帰」のカバー集とは言うけれど  「Pinups / DAVID BOWIE」(Digitally Remastered)

img225.jpg以前書いたjudas家のIan Hunter & Mick Ronsonマイブーム中に、'73年発売の全曲カバーアルバムを買ってあった。
今でこそ、大物ミュージシャンが自身のルーツにリスペクトを表明する為(そして多くの場合は営業上の目的も含みつつ)に発表する事が珍しくなくなった「全曲カバーアルバム」だが、これはそれらの中でも最初期に位置する「はしり」の一枚だと思う。
その辺りは、流石Bowie。
「Ziggy Stardust」や「Alladin Sane」で演じたキャラクターが一人歩きを始めた為、「ルーツ」や好きな曲を明らかにして人間「David Bowie」を再認識して貰おうと言う目的があったとの事。
でも、選曲やセレクトされたバンドが余りに「ベタ」過ぎないか?
普通、Bowie位ならもっと、マニアックなセレクトをして「おお、やっぱBowieはセンスあるなあ」と言わせたいと思うのだが。
尤も、私はあまり奇を衒った選曲よりは好感が持てるケド。
元々、Bowieの音楽性の「ルーツ」と言うのはそれまでの彼の作品を聴いていてもとても分かり難く、あからさまな他ミュージシャンの影響が感じられないオリジナリティのあるものだと思う(スタートはBob DylanやMod Musicらしいが)。
故に「ルーツ」や「好きな曲」といってもこれらの選曲をみると胡散臭さも感じられる。
平均的な英国人の好みのバンドを中心に、「Merseys」(このデュオは若かりし頃のBowieが本気で憧れたかも)や「Mojos」といったマニアックなバンドも少量混ぜるといったトコが怪しい。
やっぱどこまで行ってもBowieは「誰かを演じる人」なのかも知れない。
で、カヴァーのアレンジとしては、ダントツにPink Floydの「See Emily Play」が素晴らしく、選曲の勝利とも言える。
他に、はスローでレイドバックした、The Whoの「I Can't Explain」も70年代後期から80年代初頭の彼の音楽性を先取りしている様で格好良い。
Mottもカバーしていて、AC/DCのAngus兄弟の長兄Georgeが在籍したEasybeatsの「Friday On My Mind」や、Themの「Here Comes The Night」なんかもイイ曲でその内CDを買いそう。

↓Pink Floydのヴァージョンより好きだといったら怒られるんだろうなあ。

1. Rosalyn (Pretty Things)
2. Here Comes The Night (Them)
3. I Wish You Would (Yardbirds)
4. See Emily Play (Pink Floyd)
5. Everything's Alright (The Mojos)
6. I Can't Explain (The Who)
7. Friday On My Mind (Easybeats)
8. Sorrow (merseys)
9. Don't Bring Me Down (Pretty Things)
10. Shapes Of Things (Yardbids)
11. Anyway, Anyhow, Anywhere (The Who)
12. Where Have All the Good Times Gone (The Kinks)
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2013年09月26日

ハルオやザンギエフと出会う前まで時間は遡る 「ハイスコアガール最新話 31Credit / 月刊ビッグガンガンVol.10発売」

img224.jpg【ネタバレあり】
先月号では、大野家の厳しい教育方針により今後事実上ハルオと会えなくなる晶を気遣う「じいや」のはからいによって、ハルオと大野さんは最後(?)のお祭りデートを楽しむ。
また、日高小春に「ゲームで私に負けたら付き合って」と言われているハルオは大きな選択を迫られている。
そんな中での最新話は、まさかの「前日談」へと時間は戻る。
ハルオと出会う前に、如何にして大野さんがゲームの虜(とりこ)になるかが描かれており、何故ザンギエフを使うようになったかも分かる。
「大野さんや小春との関係がこの先どのようになっていくのか?」と大きな期待を持って「ビッグガンガン」の最新号を買った人にはちょっと残念だったかもしれないが、小学生の頃の大野さんのエピソードが再び読めるのは嬉しい。
小学生時代の「鬼塚」「土井」も再び登場し、最後は29連勝中の大野さんにハルオが「待ちガイル」を仕掛ける二人の出会いのシーンが大野さんサイドから描かれてヒキ。
この「遡り」がいつまで続くのかは分からないが、早く現在の「ハルオ」と「大野さん」と「小春」の関係の進展も読みたい!
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2013年09月24日

10時間聴き通したし、リクエスト曲「鳥人王国」もかかった NHK-FM 「今日は一日“プログレ”三昧 3」

004 (3).JPGちょっと前に「Moon Safari」の新譜紹介のトコでまたHK-FMの三昧シリーズで「今日は一日"プログレ"三昧」の第3回目があると書いたが、本日PM0:15〜10:45に渡って放送された。
私も複数のリクエストを番組あてにメールしていたが、オランダのキーボードトリオの「Trace(トレース)」の名盤「鳥人王国(BIRDS)」から「King-Bird」組曲が採用されてしまった(私以外にもう一人若い人からのリクエストもあった)。
私のリクエストネームはHNに若干プラスαがある為、気付かなかった人も多いと思うけど。
リクエストの目的は、私が現在ハマリ中のMarillionにはこのトレースの「鳥人王国」でドラムを叩いているIan Mosleyが80年代前半に加入したまま未だに在籍しており、Marillion自体も順調に活動している事を知らせる事だったが、22分の長丁場の曲がかかっている途中からアマゾンでは「鳥人王国」がメチャ売れ始め、紙ジャケが法外な値段になってしまった。
ゲストの高嶋"スターレス"政宏も「今度買いに行きます」と言ったのも拍車をかけ、輸入盤の方もガンガン売れて、値が高騰してしまった。
ツイッターでも、この組曲に転がった人が多い様だった。
私もアナログ時から愛聴しており、紙ジャケ化された時も即買っておいたので、この騒ぎに巻き込まれないで済んで(結果として騒ぎを起こした張本人な訳だが)良かった。
それにしても「鳥人王国」は何枚位売れたのだろう(笑)。
また「のの。コバイア」こと、ののまる。さんも、FocusのLiveのメンバー紹介部分の「オススメ」が採用され、名前が呼ばれていらしたのが嬉しかった。

↓法外な値段の付いたCDをオーダーしないでも、YouTubeでTraceは沢山聴ける。

posted by judas at 00:04| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月16日

あえてプログレ色の希薄な曲を集めたと言うベスト盤 「Road Back Home / THE FLOWER KINGS」

006 (3).JPG以前、数枚持っていながらそんなにハマる事がなかったThe Flower Kings(以下TFK)をもう一度攻略する為に「The Road Back Home」という2枚組ベスト盤を購入した。
昔、ネット上の師匠とも言うべき人がこのTFKが好きで、その影響で当時何枚か買ったのだが、元KaipaのRoine Stoltのバンドの割には冗長で新鮮味がなく「形式としてのプログレ」を演っている様な気がしてそれ程転がれなった。
70年代プログレに精通した、その「師匠」が何故気に入っているのか疑問ですらあった。
そして今回再びTFKに『挑戦』しようと思ったのは、現在私が最も入れ込んでいるバンド「Moon Safari」が彼らの大ファンで、デビューに際しても、TFKのRoine Stoltと並ぶ主要人物、キーボードのTomas Bodinがプロデュースをしている位、Moon SafariがTKFの影響を受け、弟バンドの様なポジションにいるという事を知ったから。
以前、初期のベスト盤である「Scanning The Greenhouse」は持っていたが、現在入手し難くなっている為、比較的プログレっぽくない短めの曲をセレクトしたと言う上述のベスト盤にした。
その大きな理由は、Disc.1の14.に収められてるGenesisの「Cinema Show」のカバーが、「Scanning The Geenhouse」かこの「The Road Back Home」でしか聴けない為。
そんな秀逸なカヴァーヴァージョンであるとか完コピであると言う訳ではないが、ギターが結構しゃしゃり出てTFKならではの「Cinema Show」になっていて(ドラムはやっぱCollinsと比べるとしょぼいが)、やはりこのGenesisのカバーは押さえておきたい。
確かに、評判通り(?)彼らにしては尺の短い曲が多く、いわゆる【プログレ】的な曲は多くないが、良質な曲が多く、聴き込む事に良くなってきた。
特に気に入ったのが、はやり「Cosmic Lover」「Stupid Girl」「Church Of Your Heart」「Painter」「The Rhythm Of The Sea 」「The Road Back Home」と言った3rd位までの初期の曲。
その他の曲もキャッチーで、「Moon Safari」同様、The Beatlesの影響が色濃く出ている。
確かに、この「プログレ色が薄目」なコンピも良いけど、初期の長大な曲がならぶアルバムはやはり所有しておかなければならないと感じてしまった。

↓TFK名義の1st収録の曲。
これは特に過去のプログレバンドにそっくりという訳ではない、TFKの個性を感じるモダンな1曲。

1. Cosmic Lover
2. A Kings Prayer
3. Stupid Girl
4. Cosmic Circus
5. Babylon
6. Paradox Hotel
7. World Without A Heart
8. Church Of Your Heart
9. Vox Humana
10. What If God Is Alone
11. Starlight Man
12. Grand Old World
13. The Road Back Home
14. Cinema Show
Disc.2
1. Ghost Of The Red Cloud
2. Painter
3. I Am The Sun (part 2)
4. Different People
5. Little Deceiver
6. Chickenfarmer Song
7. The Rhythm Of The Sea
8. Touch My Heaven
9. Life Will Kill You
10. Monkey Business
11. Compassion
12. The Flower King
13. Stardust We Are
posted by judas at 22:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月14日

「俺物語!! 最新14話 異様に砂川の面倒見が良かった『西城まりあ編』はひとまず終了  次回は1月号に掲載」  別冊マーガレット10月号発売!

img223.jpg【ネタバレあり】
「別マ」10月号の最新14話で、猛男を本気で好きになった「西城まりあ編」は取り敢えずカタが付いたようだ。
猛男の彼女になる事が不可能なのがあまりにハッキリしている西城を心配し続け、ついに「人間として」ではなく「男として好き」と猛男に再度告白して、見事な玉砕を遂げた西城にティッシュを差し出すなど、非常に西城に対して面倒見が良かったイケメンの砂川も、現在の西城には眼中にない。
但し砂川と「次の恋とかできるのかな」「できるでしょ」「いつ〜?」「そのうち?」という会話をさせているので、砂川と西城のからみはこれからも続くのかもしれない。
ただ、いくら吹っ切ったは言え、猛男の親友である砂川と付き合うのは辛すぎるので、「西城&砂川」のカップルは難しいだろう。
そして「俺物語!!」は、元々不定期連載という形をとっていたので、11月号、12月号は「休載」(と言っていいのか)して、次は新年号である2014年1月号(12月13日頃発売)に掲載される。
「俺物語!!」目的のみで「別冊マーガレット」を購読している人は要注意!

でも、最近連載が始まって私も注目している、若手実力派のオザキアキラの「ハルXキヨ」、湯木のじんの「藤代さん系。」、弊ブログでも再三紹介している「オオカミ少女と黒王子」「アオハライド」等、正統派少女マンガ(?)陣も面白いので、「俺物語!!」目当ての人も一度読んでみて欲しい。
そして「西城まりあ編」が終わって次は、ひょっとして「猛男の母出産編」で猛男に弟か妹が出来る展開に突入してしまうのか?
猛男と大和の仲が既に鉄壁なだけに、原作者の河原和音もこれからの展開に苦労しそうだが、サブキャラも充実しているので長く長く続けて欲しい。
posted by judas at 23:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月12日

EMI最後のライブアルバム 「Made Again / MARILLION」

img222.jpgまたまたMarillion大人買いシリーズから。
1996年に発売された、Steve Hogarth加入後のEMI期を総括するライブアルバム。
Hogarth期の1st「Seasons End」から4th「Afraid Of Sunlight」からのベスト的選曲で、Fish期の「Kayleigh」「Lavender」も違和感なく聴ける。
このライブを聴いた人の殆どは、Fish時代の曲の「Kayleigh」も「Lavender」もSteve Hogarthのヴォーカルの方がしっくりくると感じていると思う。
この様に元々自分のヴォーカルでない曲を歌った時の方が、Hogarthのウタの上手さが分かり易いというもの面白い。
尤も、最初からHogarthがヴォーカルだったら「Script For The Jesters Tear」や「Misplaced Childhood」があんなに売れて、そして話題になってビッグになれていたかどうかはわからない。
FishがPeter Gabrielの完コピと言われながらも、頑張って得たものもとても大きいと思われるから。
今まで書いてきたように、2013年現在のMarillionも「Prog-Magazine」誌のBand Of The Yearに選ばれる程充実しているし良い作品を生んでいるのは間違いないが、こうやって聴き返してみるとやはり、「Seasons End」や「Holidays Of Eden」収録の曲は図抜けて素晴らしい。
特に「No One Can」「Cover My Eyes」「Waiting To Happen」「Easter」「Hooks In You」は本当に名曲。
また「Afraid Of Sunlight」から「Beautiful」「King」「Afraid Of Sunlight」の3曲を演っているがどれもスタジオヴァージョンより全然感動的。
演奏の上手さは言うまでもないが、繊細でライブでは弱々しいんじゃないかと思われたヴォーカルも、力強くてよりエモーショナル。
特に「Beautiful」は、超絶名曲「Easter」に迫るくらい泣ける。
そしてDisc.2すべてを使って全編完全再現している「Brave」も(私としては)、スタジオヴァージョンより、メリハリがハッキリしていて聴き易い。

このライブ盤「Made Again」を最後にEMIを離れてインディーズに下野(?)する訳だが、色々な試行錯誤や若干の迷走期を経て、決定的な復活作「Sounds That Can't Be Made」を引っさげてシーンに返り咲くまでには、このあとまだ少し時間がかかる。

↓「Afraid Of Sunlight」の中では最も分かり易く、且つ心に染み入る名曲だと思う。

Disc.1
1. Splintering Heart
2. Easter
3. No One Can
4. Waiting To Happen
5. Cover My Eyes
6. The Space
7. Hooks In You
8. Beautiful
9. Kayleigh
10. Lavender
11. Afraid Of Sunlight
12. King
Disc.2
1. Brave Live In Paris
2. Bridge
3. Living With The Big Lie
4. Runaway
5. Wave
6. Mad
7. The Opium Den
8. The Slide
9. Standing In The Swing
10. Hard As Love
11. Hollow Man
12. Alone Again In The Lap Of Luxury
13. Now Wash Your Hands
14. Paper Lies
15. Brave
16. The Great Escape
17. The Last Of You
18. Falling From The Moon
19. Made Again
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2013年09月11日

名曲・名演・名唱揃いのリスタートに相応しい名盤  「Seasons End / MARILLION」(Remaster)

img220.jpgまだまだ続くMarillionまとめ買い祭り。
これはFish衝撃のMarillion脱退後の初のアルバム。
当時、私ら周辺はニューヴォーカリストについて色々予想していたが、まさか「How We Live」のSteve Hogarthだとは思わなかった。
How We Liveも「私ら周辺」では人気のあったバンドであった。
一番多かった意見は、「ドラマーのIan Mosleyが『ボクが歌うよ』と言って、フロントに立つ」というものであった(笑)。
「Genesisフォロワーならその位やらなくちゃ」と言う皮肉だが、ヴォーカリストがメイクや様々な扮装をし、シアトリカルなパフォーマンスで「フランスのGnesis」と言われた『Mona Lisa』は、ヴォーカリストが脱退したあと、ドラマーがヴォーカルをとりフロントマンになった。
その位徹底すると面白い。
元々、この「Seasons End」のアルバムはほぼ構想が出来上がっていた状態でFishが電撃脱退した為に、基本線はFishが歌う事を想定して作られたものが多いとの事(Fishのヴォーカルが入ったデモヴァージョンが収録された2CD盤は現在入手が難しいので、今回は泣く泣く1枚モノのリマス盤を取り敢えず購入した)。
とは言え、どの曲もSteve Hogarthならではのドラマティックかつダイナミック、そして感動的な曲ばかりであり、Hogarthが歌ってこそ各曲が生き、それまでのMarillionとは完全に一線を画している。
私は人に説明する時、ついこの「Seasons End」の事を1st、「Holidays In Eden」を2ndと言ってしまう事がある。
勿論、近年までFish期のアルバムばかり聴いていたし、初来日の「Misplaced Childhood」のツアーも観てるし、Fishのソロアルバムも何枚か持っている程のFish好きではあるが、現在のMarillionとは別物という認識が私の中にあるようだ。
現在でもレパートリーになる事が多い、超美麗な叙情派バラードの極み「Easter」、多分Fishでは無理だったであろう壮大な「歌い上げ系」の大曲「The King Of The Sunset Town」や「Seasons End」、美メロで感動的な「Holloway Girl」など、名曲、名演、名唱揃いの奇跡的名盤だと思う。
そしてこの中では異質とも言うべき「Hooks In You」が、また素晴らしい。
Fish期の「Incommunicado」に近い、ライブで絶対オーディエンスがバカノリ出来る曲であるが、無駄を削り取ったシャープな構造が新生Marillionのもう一面を象徴しているかの様だ。
文字通り「フック」があるRotheryのヒネリが効きつつもノレるギターリフが最高。
彼は本当にセンスのあるギタリストだと思う。
「Brave」以降この「バカノリ」タイプの曲が姿を消したのは残念。
とにかく「Seasons End」と言うアルバムは、リアルタイムではFish脱退の不安感を期待感に変えた優れた作品だった。

↓最近の静謐で内向エネルギーの高い作風も大好きだが、たまにはこの曲の様な外向きのエネルギーに満ちた曲も作って欲しい。

1. The King Of Sunset Town
2. Easter
3. The Uninvited Guest
4. Seasons End
5. Holloway Girl
6. Berlin
7. After Me
8. Hooks In You
9. The Space...
posted by judas at 23:22| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月08日

書店員さんを味方に付けたら勝ち  「重版出来(じゅうはんしゅったい) / 松田奈緒子」

img221.jpg「本屋大賞」「マンガ大賞」等、書店員さんが審査に絡む賞が増えてきたのが関係ありそうなマンガ「重版出来」(小学館刊行月刊スピリッツ連載)を購入。
この本は殆どの書店で平台に積んである事が多く、また平台に積まれた時に効果的に目立つ様な装丁が施されてる為、目にした人も多い筈。
主人公は体育系大学の女子柔道部員で、オリンピックを目指せる位置にいたがケガをして断念。
もう一つの夢であった「面白いマンガを作る」為、大手出版社に就職し、希望通りマンガ誌の編集部に配属される。
そこで、マンガの制作から販売までの「業界あるある」が満載された熱血ストーリーが展開される。
因みにタイトルの「重版出来」は『じゅうはんしゅったい』と読む。
尤も、現場ではあまり使われない様だが。
そしてこのマンガの中で重要なポジションを占めるのが書店員さん達。
本書に登場するどの書店のコミック担当者も心からマンガを愛し、自分の好きなマンガを一冊でも多くの人に読んでもらう為に徹夜も厭わない(実際の書店員さんはどうかわからないが)。
上述の様に、どこの書店でも平台に置いてある事が多いのは書店員さん達の応援を得た為と思われ、また次回の年末年始の「賞レース」では書店員さん達の票を集め大躍進が予想される。
「編集王」や「バクマン」等、編集者を熱く描いたマンガはこれまでも多かったが、「多くの人の手によって作られたマンガを最前線で売る出版社の営業部員や書店員さん達を掘り下げて描いたマンガはこれまであまり無かった様に思う。
これは、色んな意味で非常にウマイやり方で、書店員さんからは高い評価と応援を得られると思う。
絵柄や作画の完成度に若干難ありでも、業界の内幕は非常に面白くて、9月30日に発売が迫った第2巻がメチャクチャ楽しみ。
posted by judas at 23:42| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月05日

全曲が名曲 「Hollidays In Eden / MARILLION」(Digital RemasterPlus Bonus Disc)

img219.jpg英国のプログレ専門誌「Prog Magazine」が主宰するアワード<Progressive Music Award 2013>で、2013年のBand Of The Yearを獲得し、現役最強プログレバンドである事を世間に認めさせたMarillionが1991年に発表した、ヴォーカリスト交代後の2ndアルバム。
FishからSteveHogarthへヴォーカリストが代わった第1作目の「Seasons End」が、聴けば聴くほど良さが浸み出してくる非常に私好みのアルバムだったので、2ndへの期待はとても大きかった。
その2ndはよりキャッチーでコンパクトに進化し「Marillion史上最もポップなアルバム」と呼ばれるものだった。
特に「Cover My Eyes」「No One Can」「Dry Land」のシングル3連発は、Steve Hogarthの歌唱力と表現力により、単なるポップソングに留まらない、奥の深い名曲となっている。
また「Splintering Heart」「100 Nights」の大作(といっても6分台で、今までの彼らとしては決して長い曲ではない)は重厚でドラマティックな従来路線の密度を上げた良曲。
それ以外にもハードでエネルギッシュな「Hollidays In Eden」や「This Town」等も大好き。
その次のアルバムは、私の予想ではこの2曲の方向性を更に推し進めたJourneyやToTo的な、いわゆる「産業ロック」的な色を濃く出してくるものとリアルタイム時に勝手に予想していたが、この次がMarillionのバンド寿命を飛躍的に伸ばした『歴史的名盤』の誉れ高き「Brave」なのである。
この「Holidays In Eden」が非常に私好みのアルバムだっただけに、「Brave」を聴いた私は、世間とは逆に「Marillion離れ」が始まりかけてたのだった。
☆ちなみにボーナスディスクのアルバム未収曲「Sympathy」は、マイナー?プログレバンド「Rare Bird」の名曲で、Narillionの代表曲の一つになった。
またMix違いやDemo、あるいは未発表曲の出来栄えも非常に良く、この頃のMarillionは非常に充実していた事が偲ばれる。

↓聴けば聴く程、曲の良さが沁み出してくる名曲。

Disc.1
1. Splintering Heart
2. Cover My Eyes (Pain And Heaven)
3. The Party
4. No One Can
5. Holidays In Eden
6. Dry Land
7. Waiting To Happen
8. This Town
9. The Rake's Progress
10. 100 Nights
Disc.2
1. Sympathy
2. How Can It Hurt
3. A Collection
4. Cover My Eyes (Pain And Heaven) (Acoustic Version)
5. Sympathy (Acoustic Version)
6. I Will Walk On Water (Alternative Mix)
7. Splintering Heart (Live)
8. You Don't Need Anyone (Moles Club Demo)
9. No One Can (Moles Club Demo)
10. The Party (Moles Club Demo)
11. This Town (Moles Club Demo)
12. Waiting To Happen (Moles Club Demo)
13. Eric
14. The Epic (Fairground) (Mushroom Farm Demo)
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2013年09月04日

文句なしの最高傑作 これで彼らも超大物の仲間入りか? 「HIMLABACKEN(ヒムラバッケン)Vol.1 / MOON SAFARI」

img218.jpg今年の新春に来日公演を果たし、現在進行形の現役バリバリの【プログレッシヴ・ロック・バンド】としては、今一番勢いがあり注目されているであろうMoon Safiriの差最新アルバムの日本盤を購入。
前作の「Lover's End」は本国では2010年に出ているので、フルアルバムとしては約3年振りという事らしいが、日本で本格的にブレイクして私も転がったのは2011年の秋にNHKで放送された「プログレ三昧」が切っ掛けだったので、「Lover's End」からそんなに経っている印象はなかった。
昨年末に、素晴らしい新曲の「Lover's End Part.3」を含む、来日記念EP「Lover's End Trilogy」もあったし。
ちなみにプログレ三昧は、来る9月23日(祝)にもNHK-FMで午後0時15分から10時45分まで途中ニュース中断を含みながら約10時間放送されます。
ゲストは、ストレンジデイズの岩本晃市郎氏と高嶋"スターレス"政宏。
で、Moon Safariのニューアルバムは、前作以上にポップで人懐っこいが、途中の展開の多さ、QueenやYesばりの複雑なコーラスワーク等、いわゆるプログレ度も上がっており彼等史上のベストである事は間違いないと思う。
アルバム中、長尺の(とは言え、以前の彼等に比べるとかなりコンパクト)「Too Young To Say Goodbye」「Mega Moon」「Sugar Band」は、変拍子や展開も多く、キャッチーながらプログレっぽさも併せ持つキラーチューン。
また、この新作で私が一番好きな「Diamonds」は文字通り、シド・バレットの事を歌っている様で、歌詞にも彼が登場する。
普通シドの事を歌えば、Pink Floydの「狂ったダイアモンド」の様に重厚で暗めの曲調になりがちだが、彼らのデビュー当時のキャッチフレーズ「Genesis Meets Beachboys」通りに爽やかで明るい。
とても新鮮だった。
ボーナストラックの9.は、1.の多声コーラスの練習風景(?)で、この複雑なコーラスがスタジオ技術に頼らないリアルな生コーラスだと言う事が分かる。
因みにタイトルの「ヒムラバッケン」とはスエーデン語で「天国の丘」という意味で、歌詞に「Heaven Hill
」と何度も出てくるし、首都ストックホルムにそんな名前の通りがあるらしい。
オフィシャルで入手できる彼らの音源は全部揃えたが、この「ヒムラバケン Vol.1]」は、図抜けて素晴らしい。
ひょっとして、セールス的にも本国と日本だけではなく世界中で大成功を収める作品になるかもしれない。
当然「Vol.2」も今から非常に楽しみ。
もう、簡単に日本に来れない存在になってしまうかも。

↓冒頭の1分程で、北欧の果てまで転がってしまった。

1.Kids
2.Too Young To Say Goodbye
3.Mega Moon
4.Barfly
5.Red White Blues
6.My Little Man
7.Diamonds
8.Sugar Band
以下日本盤ボーナストラック
9.Kids(Learning Tracks)
10.My Little Man(Lullaby Cut)
posted by judas at 00:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月01日

中原アヤ最新単行本 「ダメな私に恋してください / 中原アヤ」第1巻発売!

img217.jpg月刊YOU(集英社刊)に連載中で、「別マ」にも4P程出張掲載された「ダメな私に恋してください」の第1巻が発売された。
以前から書いている様に、中原アヤの「ラブ☆コン」はラブコメ史上に残る大名作で(少なくとも私はそう思っている)、作者のテンポの良いセリフの応酬と、安定していて非常に読み易くキレイな絵柄が大好き。
「ラブ☆コン」以降、「ベリー・ダイナマイト」「ナナコロビン」「純情ドロップ」など上質で面白いマンガを発表してきたが、残念ながら単行本3巻以上の長期連載に至る様なヒット作は出ていない。
最近出た連作短編集「されど愛しい日々」も実に良い作品だった。
で、別マよりもかなり(?)上の読者層を持つ月刊YOUに連載されている「ダメな私に恋してください(通称:ダメ恋←judas命名)は、29歳で失業中、合コンで知り合った(カモられた)大学生の純太クンに貢いで、全財産15円になり、その後100万円も貢がされてしまうというまさにダメダメな29歳の柴田ミチコをヒロインとしたちょっと大人のラブコメ。
相変わらず、会話のテンポが良く絵柄もコマ割りもキレイで分かり易い。
流石は中原アヤ。
これがどのくらい続くかは分からないけれど、楽しくてちょっとホロリとさせる中原ワールド全開の作品なので、ずっと読んでいたい。
posted by judas at 23:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9巻は2014年の2月発売か? それでも言いたい 『早く9巻を読ませて!』「女王の花 / 和泉かねよし」最新第8巻発売!

img216.jpg【ネタバレあり】
いつも通りの約半年というスパンを経てようやく「女王の花」(小学館「ベツコミ」連載中)の最新第8巻が出た。
前巻のレビューで「ラブコメみたくなった」と書いたが、今巻のハラマキにも「美しき姫と奴隷の青年の身分を超えた愛!」というタタキが踊る様に、作者も出版社もそういう方向を目指しているのだろう。
私としては、小野不由美の壮大なファンタジー「十二国記」のスケールをちょっと小さくした大河歴史絵巻だと思って読み始めていたので、青徹が死んで(?)からのここ数巻の亜妃(あき)と薄星(はくせい)のラブコメ模様には多少ガッカリしていた。
が、この最新8巻では、亜妃を妃(きさき)にと狙う曾の国の第一王子(彼がどんどん悪くなってきて話が面白くなってきた)のバックグラウンドが描かれ、再びストーリーの幅と奥行きが増してきたのが嬉しい。
物語に登場する「四つの国」の今後の力関係の鍵を現在最も握る「曾(そう)」の、第一王子の兄が出て来た事で、いつものペースならおそらくは2014年2月に発売されるであろう第9巻が非常に待ち遠しくなった。
posted by judas at 23:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする