2014年03月31日

便乗商法が更に露骨になって来たが、それでも面白くない事はない 「ソレミテ(それでも霊が見てみたい) / 著者:小野寺浩二+総合プロデューサー:石黒正数」最新第2巻発売

img328.jpg【ネタバレあり】
先月1巻について書いたが、2巻もちゃんと発売された。
1巻は、紺先輩(「それ町」の人気キャラ)を超幅広オビに登場させて、「それ町」マニアも取り込もうという魂胆ミエミエのなりふり構わない作戦に出たが、最新2巻では、同じ「Young King Ours」に連載中でアニメ化の決まった「僕らはみんな可哀想」のキャラを投入。
少年画報社恐るべし。
とにかく、使える知名度の高いモノはなんでも使おう、という潔いまでの浅ましさ全開。
しかも、その「僕らはみんな可哀想」の作者「宮原るり」も本編で、石黒正数や小野寺浩二らと共に心霊スポット探検に出かけているのである。
これだけ、露骨な「知名度利用商法(?)」も珍しい。
確かに、本編の内容の乏しさ(心霊関係の書としては)では、使えるものは何でも使わないとセールスが上げられないので、ある意味正しい。
このクダラなさや、大した事が何も起きないのに取り敢えずキレイにまとめる、「小野寺浩二」のセンスは凄いと思う。
絵柄も結構好きだし。
2巻の内容としては、スピリチュアル芸人でホリプロのお笑いコンビ「パシンペロン」の「はやぶさゆか」や、心霊スポットまで乗ったタクシーの運転手さん、ヒプノセラピストの「中野由紀子」さん等、「スポット」だけではなく、面白い「人物」をフィーチャーして(心霊現象が起こらないのだから仕方なく?)、マンネリやネタ不足からの脱却を狙っている様。
また、初めての地方遠征で「香川」に行ったりして、少年画報社全体からもプッシュされ頑張っていると思う。
世間的にはどうか分からないけれど、私は、結構この「ソレミテ」が気に入っている。
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2014年03月29日

judasが選ぶ『3分未満の名曲達』

queen 2.jpg【前からやろうやろうと思っていたが中々できなかった企画 その2】
judasが選ぶ『3分未満の名曲達』

平均的なロック曲の長さから見ると短めなのは色んな理由があると思うが、様々なタイプの3分未満の曲の中から私が大好き曲(勿論、これ以外にも枚挙に暇がない)のベスト20を選んでみた。


Beatles,Kinks、Stones等の60年代の曲は、元々短めな事が多いのでなるべく避けた。
原則1バンド1曲にしたが、どうしても外せなかった曲はその原則を破ってランキングしてしまっている。
曲が短いのがアイデンティティの一つである「パンク」からは、なるべく入れない様に心がけたが、やはりパンクは私の心のふるさとの一つなので、結構入ってしまった。
sad wings.jpg1.Fairy Feller's Master Stroke / Queen
2.The Ripper / Judas Priest
3.Laguna Sunrise / Black Sabbath
4.Ever Fallen in Love / Buzzcocks
5.St.Vitus Dance / Black Sabbath
6.I Don't Mind / Buzzcocks
7.Royal Orleans / Led Zeppelin

sabbath 4.jpg8.S.O.S(Too Bad) / Aerosmith
9.Paper Plane / Status Quo
10.We Are Only Gonna Die / Bad Religion
11.Teenage Kicks / The Undertones
12.Let Me Go Rock'n Roll / Kiss
13.Ride A White Swan / T.Rex
14.London's Burning / Clash

ramones.jpg15.Blitzkrieg Bop / Ramones
16.See Emily Play / Pink Floyd
17.Tell Me You Love Me / Frank Zappa
18.Easy Livin' / Uriah Heep
19.Horizons / Genesis
20.Hollywood Tease / Girl


Queenの「フェアリーフェラーの神技」(昔は「フェリーフェラーの神技」という表記だったよね)は、ロック史上に於いても最高の出来栄えを誇るレコード盤の片面である「Queen U」のBlack Sideを構成する一曲。
短い間にハイスピードで目まぐるしく展開し、Queenと言うバンドの演奏力、作曲能力の高さを示す名曲で、死ぬ程好きだ。
Black Sabbathの2曲は「Sabbathらしくない」のかも知れないが、死ぬ程好きだ。
Buzcocksの2曲も「哀愁パンク」という独自の路線の代表的名曲で、死ぬ程好き。

「曲が短めなのには色んなタイプがある」と書いたが、私が勝手に分類したパターンを列挙してみる。
(1)構築美を持ち、長めの曲が多いバンドでも、アルバム中のアクセント的に、短めのインストや掌編を配置する場合(上記では、3. 19.)
(2)トータル的なアルバムの中での1パーツとして機能しているが、それを単なる一曲として抽出しても十分名曲として存在しえる曲(上記では1.が代表的)。
(3)短くまとめた事で、贅肉が削られ鋭さが上がり完成度が増す(上記では、2.7.8.12.18あたりか)。
(4)70年代の大がかりで豪奢なロックに対するアンチテーゼとしての簡潔さ(4.6.10.11.14.15.20)。
他にも、70年代のバンドに多かったパターンで、曲がハイテンポな為ライブで演奏する時に疲れるので短めにしている(?)と思われる曲あったりする(judas私感)。

↓あまりに美しいギター曲。誰かが作った映像も曲の魅力を増し秀逸。

↓どこがパンクやねん、と言われそうだが、この哀愁漂うへなちょこさに転がる。
Buzzcoockには胸キュンな名曲多し。

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2014年03月27日

新キャラ続々登場!  「ジョジョリオン / 荒木飛呂彦」最新第6巻発売!

img326.jpg【ネタバレあり】
以前紹介した3巻あたりで既に読者の殆どを置き去りにする程の荒木ワールド全開状態だったが、6巻ともなれば更に未知の領域にまで達しそうだ。
勿論、話が進んでいくに従って説明されていく謎や過去もあるが、それでも読者は何処に連れて行かれるか全く予想が付かない。
今巻は女装をした9歳の子供「つるぎちゃん」の「ペーパームーン」という摩訶不思議なスタンドに、広瀬康穂が攻撃される。
つるぎの造った折り紙に触れるとものの形が認識できなくなり、人々の顏や文字やデザインも同じに見え、区別がつかなくなる。
「スティールボールラン」に出場した「東方憲助」、来日中に殺害された英国の騎手「ジョニィ・ジョースター」など、第7部のラストにパラレルワールド化した第8部の「ステーィルボールラン」と同じ世界の出来事である事が分かってからは、加速度的に面白くなってきた。
少なくとも後半グダグダ気味になってきた「スティールボールラン」よりは、今のところ面白い。
今回は、広瀬康穂という女子大生を全面的にフィーチャーしており、今までの「ジョジョ史上」一番「エロ」な描写が多いのも特徴。
そして「杜王町」や「震災」等、虚構と現実を織り交ぜ物語は増々、複雑怪奇な展開を見せていくのだった。

☆また、ハラマキにある様に4/4から「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部にあたる「スターダストクルセイダース」のアニメ放送が始まるのも期待大!
posted by judas at 23:33| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月26日

40〜50代向け(?)E.D.M 「Discovery / DAFT PUNK」('01)

img327.jpgウチの奥さんのマイブームから飛び火して、テクノ色の強い時代のDAFT PUNKに結構ハマっている。
以前紹介した「LIVE 2007」が素晴らしかった為スタジオアルバムも揃えたくなったので、取り敢えず世間的にも名盤の誉れが高い、2001年発表の2ndアルバム「Discovery」から。
DAFT PUNKの2人が子供の頃、フランスで放送していた松本零士のアニメのファンだった為「One More Time」のPVを松本に依頼したのが切っ掛けで、日本盤のジャケットも手掛けて貰ったそう。
ジャケに描かれているのは、7.のタイトルと同じ「Crescendolls」という名前の架空のバンド。
内容は「彼らのアルバム中最も聴き易くてポップ」との評判通り。
「One More Time」や「Digital Love」などが世界中中で大ヒットする訳だ。
ヴォコーダー(とは今は言わなくて『フィルター』らしい)を通したヴォーカル入りの曲が特にキャッチー。
この2ndからは14曲中8曲がライブアルバムに収録されいるが、先に前述のライブアルバムを先に聴いた為、マッシュアップされていない原曲が何となく物足りなく思えるのも事実。
そのかわり、ライブアルバムに入っていない「Digital Love」「Nightvision」「High Life」などのイカした曲も多く、アルバムの充実度は凄く高い。
最初の物足りなさも、聴き込む内に解消され、踊らなくても鑑賞に堪えうる完成度の高いE.D.M(Electronic Dance Music)だと思う。
現在の彼らは、70年代のダンスミュージック(E.W.&.F,Chic,等)の影響を包み隠すことなく、前面に押し出し見事にグラミーを独占したが、この2ndアルバムの頃から、底辺に流れる70年代マインドはハッキリと聴き取れる。
そういったところが、私ら世代にも強く支持されている理由だと思う。

↓これが松本零士がアニメーションを担当した「One More Time」
松本零士の世界観とDaft Pukの音楽は、恐ろしい程マッチしている。

1. One More Time
2. Aerodynamic
3. Digital Love
4. Harder Better Faster Stronger
5. Crescendolls
6. Nightvision
7. Superhereos
8. High Life
9. Something About Us
10. Voyager
11. Veridis Quo
12. Short Circuit
13. Face To Face
14. Too Long
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2014年03月25日

『ぼっち』じゃなくなってもまだまだ面白い  「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! / 谷川ニコ」最新第6巻発売!

img323.jpg【ネタバレあり】
半年程前に5巻が出た時から 『6巻の特装版には黒木智子のねんどろいどというフィギュアが同梱される』と騒いでいたが、ようやくその6巻が出た。
私はフィギュアには全く興味が無いので今回は通常版を購入したが。
5巻で2年生編に突入してから、それまでの「私モテ」とはちょっと雰囲気が変わったがそれはそれで、凄く面白い。
1年生の時には悲壮で哀しいまでに「ぼっち」で、読んでいて辛くなる話も多かったが(それが「私モテ」の個性で独創的な部分であったけど)、2年になったら智子の弟の智貴が好きな「こみなんとかさん(正しくは小宮山さん)」が現れ、罵り合うがある意味親友の様な関係を築く。
こういう展開になれば当然「なんか普通の女子高生マンガになってきてつまらない」という意見も出てくるけれども、今江先輩や隣の席の「根本陽菜ちゃん」、無神経な女教師(きっとこういう先生は多いハズ)等、キャラの造形が本当に素晴らしい。
また「小宮山さん」との絡みに目が奪われがちだが、黒木智子のクズっぷりがグレードアップしている。
今江先輩や女教師に見られそうになる「シモネタ」炸裂の七夕の短冊はメチャ面白かった。
まだまだ「私モテ」はイケる! 
そして、同じ「ガンガンコミックスオンライン」から4月22日に出る、「男子高校生の日常」の作者『山内泰延』の最新作「罪X10(じゅうざい)」(←コレメッチャ面白い!)が非常に楽しみ!
posted by judas at 23:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月24日

TVアニメ放送は終わっても、原作の方は再び充実期へ 「宇宙兄弟 / 小山宙哉」最新第23巻発売

img324.jpg【ネタバレあり】
先日アニメ放送が、一旦(?)99回で終了した「宇宙兄弟」の単行本第23巻が発売された。
前巻は、失敗を恐れて前へ進む事を止めてしまっていたゲイツの心をムッタが動かし、ISSの存続とムッタを含むジョーカーの月行きが事実上決まった「神巻」とも言うべき、非常に充実した巻でであった。
今巻はISSのメンテをサポートする民間企業「スイングバイ」の民間宇宙飛行士募集試験で見事合格した、ムッタの旧友「やっさん」と、遂に夢かなってISSに乗務することが叶った「せりかさん」と「北村さん」に主にスポットが当てられ、やはり前巻に劣らぬ充実した面白さ。
一時の停滞と低迷が嘘のような勢いがある。
TVアニメは終了したが、この夏にムッタとヒビトの少年期を描いた劇場版アニメ映画が公開される。
これで小栗旬らの実写版と、劇場版アニメ映画とTVアニメと3パターンのメディア化達成。
TV放送が終わってしまうと、なんだか下り坂の様な印象を持ってしまうが、原作のマンガは今再びピークを迎えつつある。
posted by judas at 23:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月22日

judasが選ぶ『高揚感』を得られる曲 Best20

【前からやろうやろうと思っていたが中々できなかった企画 その1】
judasが選ぶ『高揚感』を得られる曲 Best20

【高揚感】気持ちが非常に興奮した感覚のこと、高揚した気持ちのこと。『高揚』⇒ 精神や気分などが高まること。また、高めること。
【昂揚感】気持ちが高ぶり、興奮した感覚を意味する表現。 別表記:高揚感
 ◎実用日本語表現辞典より

弊ブログの拙いレビューによく出てくる言葉に「高揚感」と言うものがある。
意味は上記の様な事で「昂揚感」もほぼ同義であると言ってよいと思う。
音楽を聴いていると、落ち込んだり、癒されたり、哀愁を感じたり色々な感情を呼び起こされるが、私の好きな曲は、その「高揚感」を得られるものが多いので、ベスト20(当然これ以外にも枚挙に暇がない程あるが)を列挙してみた。
screaming.jpg1.Fever / Judas Priest
2.Emerald Sward / Rhapsody (Of Fire)
3.Midnigh Highway / Accept
4.March Of The Black Queen / Queen
5.Angels Cry / Angra
6.Follow The Piper / Saracen
7.Metal On Metal / Anvil
8.Let Me Go Rock'n Roll / Kiss
manowar.jpg9.Metal Daze / Manowar
10.Rock My Nights Away / M.S.G
11.Speedy's Coming / Scorpions
12.Supertzar〜Am I Going Insane (Radio) / Black Sabbath
13.Fox On The Run / Sweet
14.Young and Precious Souls / Magnum
15.Motor City Madhouse / Ted Nugent
16.Karn Evil 9: 1st Impression-Part1,2 / E.L.&.P
17.Autobahn / Kraftwerk
18.Evil /Mercyful Fate
19.Only You Can Rock Me / UFO
20.Up Around the Bend / Hanoi Rocks (CCR Cover)

私が高揚感を得られる曲のパターンは
(1)声を揃えて全員合唱出来る。
(2)マイナーな曲調とメジャーな曲調が巧みに絡み合うもの。
(3)ハイスピードで、軽快に飛ばす。
(4)ミディアムテンポで、行進曲風である。
(5)複雑な曲調で転調、リズムチェンジを繰り返し、最終的に大団円を迎えて終わるもの。
(6)反復を繰り返しているうちに、だんだん気持ちが昂ってくるもの。
(7)部分的に希望的メロディが出てくる。
等々、まだまだあるが代表的なトコはこんな感じか。
(3)と(4)は矛盾するようだが、どちらのパターンも好きだと言う事。
トップの「Fever」は上記の内(1)(2)(4)(7)など、複数の条件に充てはまる。
Judas Priestには「Fever」だけでなく「Take On The World」「United」等、上記の要件を満たし、非常に高揚感を得られる曲が多いが、1アーティストに付き1曲としたので「Fever」を挙げた。
2.の「Emerald Sward」も、(1)(2)(3)(7)等、複数にあてはまる。
この2曲に限らず、ベスト20に入る曲は、複数の条件を満たすものが多い。
私の好みとしては、Judas Priest,Accept,Anvil,等のミディアムテンポで全員合唱型の、いわゆる「ロックアンセム」的な曲が多いかも。
Acceptにも「Metal Heart」「Midnight Mover」「Don't Go Stealing My Heart Away」等そのタイプの曲が結構ある。
Kissも「全員合唱」タイプがメチャクチャあるが、敢えてスピード感が気持ち良い「Let Me Go Rock'n Roll」をチョイス。
Black Sabbathの「帝王序曲〜発狂」で「高揚感」というのに違和感がある人もいると思うけれど、「帝王序曲」の男女混声合唱の部分から「発狂」に移るところで、凄く期待感が広がってくる。
Hanoi Rocksも、条件に当てはまる曲は多いが、やはり一番良く出来ているのは、申し訳ないけどCCRのカバーのこの曲だと思う。
一曲一曲非常に思い入れがあるが、逐一コメントすると長大な文章になるので、取り敢えずこんなところで。
勿論、他にも、AC/DC,Nazareth等、該当の名曲多数あり。

↓初期のAC/DCタイプの曲だが、やはりヨーロッパのバンド的なギターのメロディが堪らない。

posted by judas at 22:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 「judasが選ぶ」シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

早くも硝子が将也に「うきぃ!」 「聲の形(こえのかたち) / 大今良時」最新第3巻発売!

【ネタバレあり】img321.jpg
1巻の発売に時間が掛かった為か、続巻がハイテンポで発売され、累計70万突破の大ヒット作になった大今良時(最近、名前を見ただけでは女性と分からないマンガ家さんが増えたな)「聲の形」の最新第3巻を購入。
今巻では、1巻2巻の、重苦しいムードを一気に払拭するような、希望の光が差し始めてきた。
小学校時代、耳の不自由な西宮硝子と友だちになろうとして、クラスからハブられ不登校になった「佐原みよこ」の再登場を切っ掛けに、小学校の時、将也が好きで、彼との時間を硝子に奪われたと思っている植野や、優等生の皮を被った狡猾な川井等、硝子をイジめたクラスメイト達が読者の前に現れてくる。
将也やイジメメンバー達の贖罪と再生の物語が本格的に始まり、今後は多少は楽しく読めそうだ。
しかし、3巻のラストで硝子がいきなり将也に「好き!」と告白するクダリ(硝子は「うきぃ」とか「ちゅき」等の様にしか発語出来ない為、将也は「月」と解釈してしまう)は、あまりにも性急にラブコメモードへシフトチェンジし過ぎの感もあるが、読者の多くはその方向を望んでいる様だし、確かに読んでいる私もその方が気楽ではある。
掲載誌の「週刊少年マガジン」を毎号読んでいないのでよくは分からないが現在は更に物語が急ピッチで進んでいる様。
テンポと時間の流れの速さもこのマンガの良さだと思う。
また、佐原さんが硝子に対して、障碍者としてではなくフツーの友達として接するスタンスや、植野直花(なおか)の将也に対する思い等の描き方もウマイ。
作者の大今良時の母親は手話通訳者であり、その事がこの作品のモチーフにもなった様。
posted by judas at 00:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月20日

実はEarth Wind & Fireのフォロワーか 「ALIVE 2007 / DAFT PUNK」

img322.jpg今年のグラミー賞で主要2部門を含む5部門を受賞したフランス人グループの「Daft punk」の2007年のライブアルバムを購入。
ウチの奥さんが買って聴いていた、彼らの最新アルバム「Random Access Memories」がグラミーの最優秀アルバムに輝いたのが切っ掛けと言えば切っ掛け。
そのアルバムはシックっぽかったり、70年代ファンクの香りが強く漂うものであったが、私はもっとテクノやハウスっぽい頃のものが好きだったので、取り敢えずそれまでの集大成とされている2007年のライブアルバムを買ってみた。
Daft Punkは、2ndシングルにあたり英国を始めヨーロッパ中で大ヒットした「Da Funk」のシングルCDを買って放置してあり、今回聴き直してみたら売れただけあって滅法良かった。
最初の内は何となく物足りなさが先行したが、聴き込むウチに中毒性が増し、ドンドン転がって行く。
このライブアルバムも全体的にそんな感じで、日本人なら誰でも知っている(であろう)大ヒット曲「One More Time」や「Around The World」「Prime Time Of Your Life」以外は、第一印象は「退屈」であったが、何度も聴いているウチにハマってきた。
ヴォコーダーの使い方やシンセの音色は「Kraftwerk」の影響が非常に大きく、とても好感が持てる。
また、元々私はレイブも大好きなので、ドでかいウーハーのコーン紙がボンボンと10cmくらい前に飛び出して来るような、単調な超重低音ビートも慣れるとホントにハマる。
そして、一つのチャプターに2曲から3曲がクレジットされているのはメドレーではなく、マッシュアップ(別々の楽曲、またはボーカルトラック(あるいはメロディ)と伴奏トラックを合成する手法)というテクニックで演奏(?)されている。
元の曲を知らないので、どういう風に合成されているのかは分からないが、聴いていて非常に気持ちは良い。
やはり、KraftwerkとGiorgio Moroderをベースとしたヒップホップ臭のあまりない「テクノ」が好きだ。
Daft Punkの場合はそれにシックやE.W.&.Fなどの70年代ディスコやファンクのエッセンスが加わって、更に私好みになっている。

↓2ndシングルで英国やヨーロッパで大ヒットして今日の地位の礎を築いた「Da Funk」
このP.Vは当時、Beat UKで繰り返し観た。
故に、Daft Punkというと例の宇宙服のヘルメットの様なモノではなく、犬の頭の被り物をを連想してしまう。


↓日本人ならみんな知ってる(?)One More Time
Oh〜Yeah,Alrightというトコやステージ上に大きなピラミッドを登場させるトコなど、色濃くEarth Wind & Fireの影響を感じる。
SeptemberやBoogie Wonderlandよりもむしろ勢いの落ちてきた頃の「Let's Groove」の方が後の音楽に与えた影響が大きいかも。

1. ROBOT ROCK / OH YEAH
2. TOUCH IT / TECHNOLOGIC
3. TELEVISION RULES THE NATION / CRESCENDOLLS
4. TOO LONG / STEAM MACHINE
5. AROUND THE WORLD / HARDER BETTER FASTER STRONGER
6. BURNIN' /TOO LONG
7. FACE TO FACE / SHORT CIRCUIT
8. ONE MORE TIME / AERODYNAMIC
9. AERODYNAMIC BEATS / FORGET ABOUT THE WORLD
10. PRIME TIME OF YOUR LIFE / BRAINWASHER / ROLLIN' AND SCRATCHIN'/ALIVE
11. DA FUNK / DAFTENDIREKT
12. SUPERHEROES / HUMAN AFTER ALL / ROCK'N ROLL
posted by judas at 00:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ユーロなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月18日

わたし的にはKraftwerkの最高傑作 「Trans Europe Express / KRAFTWERK」(2009 Remastered)

005 (5).JPGjudas家のKraftwerkマイブームで、リマス盤を結構集めたが今回は、Trans Europe Express(ユーロッパ特急)について。
これもリマス盤は、ジャケットとは違うヘンなデザイン(TEEのオフィシャルなマークらしいが)のペーパースリーブに入っている。
CD本体に入っているブックレットのジャケットも、使われている写真は同じだがレイアウトがオリジナルとは微妙に違う。
尤も、この写真が大好きなので全面にバンと大きく(とは言ってもCDサイズだが)出ているのはとても嬉しい。
Kraftwerkとの出会いは、勿論アメリカでも大ヒットした「Autobahn」ではあるが、本当に転がってKraftwerk信者(?)となったのはこの「ヨーロッパ特急」からと言っても良いと思う。
全米5位まで上り詰めた「Autobahn」以降は「Radio-Acivity(放射能)」が140位、「ヨーロッパ特急」が119位と全米では、大きなヒットが続かず、日本でもごく一部のマニアックな好事家(含むjudas)の間でしか、音楽性が評価されなかった。
「ヨーロッパ横断特急(TEE)」に乗った、フローリアンとラルフが、いつまでたっても全然変わらない風景に飽き飽きし、お得意の単調な反復メロでその変わらない風景を表現したと言う事。
今では信じがたいが、あの「渋谷陽一」は結構Kraftwerkがお気に入りで、自身の某FMラジオ番組でよくかけてくれていた。
私がこのアルバムを買う切っ掛けになったのも氏の番組で聴いたからに他ならない。
最初の内は、「Trans Europe Express〜Metal On Metal〜Abzug」の流れに心奪われ、アナログ盤の旧B面ばかりを聴いていたが、時間が経つにつれて旧A面の「Europe Endless」や最初はつまらなくって飛ばして聴いていた「The Hall Of Mirrors」、ずっと後の「人間解体」発売後に、パリコレなどのメジャーなファッションショーで良く使われた為、シングルカットされヒットした「Showroom Dummies」等にもメチャ転がってしまった。
当時は「単調・退屈」と言われたがアルバム全体が、鉄壁なトータルイメージを持ち、私は「Autobahn」同様(いやそれ以上に)『反復によって得られる高揚感』の素晴らしさを教えて貰ったアルバムである。
アルバム全体の完成度では「Autobahn」を大きく上回り、彼らを永く聴いてきた私でもこの「ヨーロッパ特急」こそ、ジャーマンプログレからテクノポップへの大きな一歩を踏み出した、Kraftwerkの最高傑作だと確信する。

↓アルバム発表から約5年後の'82年にシングルカットされ大ヒットした。
日本でもCMに使われていなかったっけ。

1.Europe Endless
2.The Hall Of Mirrors
3.Showroom Dummies
4.Trans Europe Express
5.Metal On Metal
6.Abzug
7.Franz Schubert
8.Endless Endless
posted by judas at 00:11| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | プログレっぽいロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月16日

内水融の『シガーマン』のシリーズ化を望む   「シガレットアンソロジー」&「シガレットアンソロジー メンソール」2冊同時発売

005 (7).JPG【ネタバレあり】
「ハイスコアガール」と「群青」読みたさに購入していた「月刊ビッグガンガン」に、かつて読み切りで連載されていた色々な作者による「タバコ」にまつわる短編をまとめた「オムニバス短編集コミックス」
ひと月に2話が掲載されていたので、連載は半年弱だったが、結構なビッグネームの執筆陣と内容の意外な良さに「いつか単行本化しないかなあ」と思っていたら、昨年発売予定日が発表されて喜んでいた。
ところが延期になってようやく3月10日に発売されたので即購入。

執筆陣は「浅野にいお」「内水融」「太田垣康男」「オノ・ナツメ」「水薙竜」「横槍メンゴ」「大暮維人」「感傷ベクトル(田口囁一・春川三咲)」「きらたかし」「すぎむらしんいち」「ふみふみこ」で、他に表紙や口絵のイラストで、「うめ」「藤原カムイ」「村田雄介」「奥浩哉(ガンツの作者)」等も参加している。
作者の自己満足のみの「伝わってこないマンガ」も数点あるが、他は総じて高レベルで面白い。

ふみふみこの「金色の飴 星の煙」、ロックバンドとの融合ユニットらしく貧乏ガールズバンドのメンバー、ミカの恋を描いた感傷ベクトルによる「ワンルームシックノーパンツ」、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の太田垣康男が描いただけあってメカが細密な「ロング・ピース」、『ソラニン』で大当たりした浅野にいおの「としのせ」、売れっ子横槍メンゴの「ふゆきたりなば」、私がこのコンピレーションで一番面白いと思って単行本を購入する原因になった内水融の「シガーマン」等はとても好印象だった。
特に、かつて少年ジャンプに「アスクレピオス」という隠れた名作医療(?)マンガを短期連載していた内水融の「シガーマン」は、シリーズ化してスクエニのどれかの雑誌に連載して欲しい位だ。
「シガレットアンソロジー」と「メンソール」には、特に作風の差はなく、どちらから読んでも、あるいはどちらだけ読んでも何の問題もないが、私の好きな作品は「メンソール」の方に多かった。
『ハイスコアガール』がゲームをやらない人にとってもメチャクチャ面白い様に、このシガレットアンソロジーもタバコを喫わない人にもオススメ。
posted by judas at 00:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

やっぱり女の子だった! 猛男の妹誕生! 「俺物語!!」最新18話 / 別冊マーガレット2014年4月号 感想

img320.jpg【ネタバレあり】
「別マ」先月号から本格的に始まった「猛男の母出産編」では、今月号で無事4,200g(!)の女の子を出産。
単行本の5巻を紹介した時に「その女の子が20年後位に砂川のお嫁さんになるのではないか」と書いたが、赤ちゃんを見て砂川が「美人だね」と言ったら、猛男が「おまえにならやってもしいぞ」というやり取りがあった。
「いや、年の差がありすぎだし」と、砂川がツッコむのだが、遠大な前フリなのか、「流石にそれはない」と言う河原和音からの完全否定なのか。
高校生の猛男の母に出産させて「妹」を登場させる必然性を考えると、「砂川のお嫁さん」という推測に至るのだが、勿論それ以上に色々使いドコロは出てくるだろう。
猛男と大和の関係にも影響を与えるのかも知れないし、今後の展開が更に楽しみなになった。

そして、今月号にも別冊ふろくとして「moi!」の第2弾が付いている。
今回は総じてレベルが高く楽しめた。
これから連載を狙う発展途上の作家さんが多い中で、一番実績がある藤井亜矢の「グッバイ・ボーイ」は流石に完成度が高い。
また、「美人の彼方」という傑作(?)で、「別マデビュー賞」を勝ち取った「星谷かおり」の受賞後第1作の「ラッキーストライク」も良かったと思う。
まず、画力がしっかりしているし、いつも(と言ってもまだ2作目だが)お話が類型的ではなく、よく練られている。
編集部には上手く育てて貰いたい逸材かも。
早くも、次の作品が読みたくなった。
posted by judas at 23:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月14日

さすが「錬金術師」  農業従事経験を「一大エンターテイメントマンガ」に  「百姓貴族 / 荒川弘」最新3巻まで大ヒット発売中

001 (2).JPG「銀の匙」の11巻のところでも書いた様に、「荒川弘(あらかわひろむ)」(しつこい様だが女性)の「百姓貴族」が、単行本第3巻まで累計100万部突破の大ヒットとなっている。
新書館刊行の「Wings」(偶数月28日発売)連載で、一巻に付き約12話(単行本では1話、2話ではなく1頭、2頭、とカウントされている)収録の為、第4巻が出るのは2年後になりそう。
第1巻が出たのが2009年11月で、「銀の匙」の人気が上がってくると共に、「百姓貴族」の認知度と売り上げも上昇した様。
「百姓貴族」の方は、農業高校卒業後、酪農や野菜生産を営む実家(荒川農園)で7年間農業に従事した作者による、ほぼ「ノンフィクション」で、『農業あるある』満載。
農家の大変さだけではなく、日本の農業の現状や自給率等、勉強になる事も多い。
私は、「子育て日記」や「ギャンブル日記」的な、「体験コミック」や「経験コミック」はあんまり好きではないが、この「百姓貴族」はメチャクチャ面白い。
レアな題材と、それを生かせる技量を持った「荒川弘」だから生まれた「名作」だと思う。
地味になりがちの「農業」という日常を「一大エンターテイメントマンガ」にしてしまうのだから、本当に荒川弘は「錬金術師」だ。
「銀の匙」で、農業に関心を持った人(特に若い人)は、是非読んで欲しい。

「活字」や「放送」等のマスコミでは「百姓」というのは、一応差別的な用語として「あまり使うべきではない言葉」と分類されているらしいが、当事者たちは「百の生命(いのち)」を扱う仕事としての誇りを持って「百姓」と名乗る事が多いらしい。

版元の「新書館」は、元々学術系の書籍が中心だったが、現在はバレエやフィギュア関係の雑誌が多い。
また、やや年齢層の高い女性読者をターゲットにした「BL風味」のマンガも得意とするところで、まだ月刊誌だった頃の「Wing」には、あの「よしながふみ」の「フラワー・オブ・ライフ」と「西洋骨董洋菓子店」が連載されていた。
おそらく「百姓貴族」の3巻にして累計100万部突破というのは、歴代の新書館のコミックスでも、最大のヒット作ではないか。
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2014年03月12日

「ハガレン」を凌ぐ絶頂期を迎えた荒川弘(あらかわひろむ) 「銀の匙 / 荒川弘」最新第11巻発売

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【ネタバレあり】
前巻の第10巻が1月8日発売だったから
、たった2ヶ月で続巻の11巻が発売された。
これは勿論、3月7日封切の(最近は「封切り」なんて言わなくて「公開」か)、実写映画とのシナジー効果を狙い、日程を合わせたものだと思う。
そればかりか、アニメの第2期も年明けの1月期から大好評放映中なのだ。
マンガも勿論メッチャ面白いが、アニメの方の出来も絶品で、双方とも高い次元で甲乙付けがたい位、良く出来ている。
おそらく実写版の映画の出来も非常に良さそうなので期待大(とは言え、今のトコ観に行く予定は無いケド)。
で、最新巻の「銀の匙」もメチャクチャ充実している。
10巻を紹介した時に【毎巻読後には「あ〜、やっぱ“ぎんさじ”おもしれ〜」と感心してしまう】と書いたが、今回も、全く同様に「あ〜〜、やっぱおもしれ〜や」と叫んでしまう。
10巻末で、実家の事情で高校を中退した「駒場一郎」の復活を予感させる終わり方をしたが、今回は駒場も、その切っ掛けとなった「南九条あやめ」も登場せず、エゾノーの一年生次を終え、二年生にステップアップする八軒の姿がメイン。
実家が離農した為、高校を中退した駒場や、なかなか就職できない大川先輩の事が切っ掛けで、起業を考え、あの怖〜い父親に出資を依頼するあたりが山場か。
御影と八軒の父との対面後、アキが「怖かった、怖かった、超怖かった」とビビるのも、11巻のハイライトシーンの一つだと思う。
また、高校生活を題材にしたマンガでは欠かすことの出来ないイベント「バレンタインデー」もあり、八軒と御影アキの関係も若干進展したかも。
そして、作者の「荒川弘」(今は皆知っていると思うが女性)は、現在この「銀の匙」の他に、新書館(BLに強い?)のウィングス・コミックから「百姓貴族」(現在第3巻発売中)という、累計100万部に届く大ヒット作を生んでいる。
これは、作者がエゾノーの様な農業高校を卒業したあと、実家で7年間農業に従事した体験談を綴ったノンフィクションで、最近3巻まで購入したら、「銀匙」と甲乙付けがたい程面白かった。
近いうちに紹介するが、本当に荒川弘は現在「鋼の錬金術師」連載当時を凌ぐ絶頂期、充実期を迎えている。
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2014年03月11日

余韻を持たせたエンディングと超好意的にとろう  「やじろべえ / 山川あいじ」全2巻

002 (7).JPG現在「別マ」で「Stand Up!」が好評連載中の山川あいじ(何度も書くけど女性)の、前連載作「やじろべえ」(全2巻)を購入。
「Stand Up!」は、172cmの主人公(ヒロインというより主人公の方がピッタリくる)の「卯多子(うたまる)」の造形が良く、好きになる隣の席の「原田」もとても好感が持てるので、結構ちゃんと読んでいる作品。
しかし、私が山川あいじを決定的に評価したのは、河原和音の原作による「友だちの話」
河原らしからぬ繊細さで(失礼!)、揺れ動く少女たちの気持ちを描いたストーリーを表現するのにぴったりの山川の絵柄が素晴らしかった。
「友だちの話」は、河原和音と山川あいじの両者にとってターニングポイントとなる重要な作品だったのではないか。
原作として傑作なのに、河原和音のややクセのある絵柄ではしっくりこないストーリーは「作画を他の人に任せてしまえ」という開き直りを生み、歴史的名作「俺物語!!」も誕生したのだと思う。
で、この「やじろべえ」は、幼い頃に自分を連れて再婚した母親を亡くし、それからはずっと義理の父親の「誠司」と暮らしてきた「葉瑠」のお話。
「葉瑠」を好きな幼馴染の「凡太」や、かつて誠司を好きだった「千絵」やその子「永和」が登場し、ずっと誠司と二人きりで暮らしてきた葉瑠の心情の変化を細やかに描いた静かな名作。
血の繋がっていない「誠司」に対する葉瑠の気持ちが、恋愛感情と父親に対しての思慕との間を微妙に揺れ動く感じが「うさぎドロップ」に近い印象だが、もっとヒロインの周囲の相関関係は複雑。
そして、これは「別マ」のマンガ(というか集英社)に多いケースなのだけれど、さあこれからという所で唐突に終わっている。
「打ち切り」なら、もっと強引にまとめようとするのだろうけど、これは「続く感じ」のまま、ぷっつり終わっている。
明らかに集英社の「大人の事情」を感じる。
「余韻を持たせた終わり方」と、好意的にとれない事もないが、山川あいじがビッグになったら、もう一度「やじろべえ」のお話を進めて欲しい。
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2014年03月09日

ネウロ宣伝の余裕も出てきた盤石の最新巻 「暗殺教室 / 松井優征」最新第8巻発売

img319.jpg【ネタバレあり】
7巻が発売された時にも書いたが、「このマンガがすごい!2014」のオトコ編第1位に輝いた「暗殺教室」の最新第8巻が発売された。
前巻からの続きで、夏期講習の行われる予定だった南国の島で、E組の生徒達が謎のテロリスト集団のウィルステロに襲われ、特効薬を入手する為に犯人のアジトとなる要塞の様なホテルに潜入する。
基本的にこの8巻は、ビッチ先生のプロとしての技をと、E組の成長を実戦で見せる為とに費やされていると言っても過言ではない。
ウィルスをばら撒いた黒幕が、かつて椚ヶ丘中学校に臨時教師として派遣された鷹岡だったというのは、ちょっとガッカリだが、全体的には非常によく練られた話運びで「暗殺教室」は、まだまだ盤石であるとの印象を持った。
作中で前作の「魔人探偵脳噛ネウロ」の文庫版の宣伝をさり気無く入れる余裕も出てきた様で、松井優征の完全復活(いやネウロ以上の大成功か)は、本当に嬉しい。
私の予想だと、次なる第9巻は6月発売で、その後にひょっとしたらアニメ化の決定&発表もあるかも。
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2014年03月08日

むしろ市川春子より新感覚  「青い鱗と砂の街 / 小森羊仔」全2巻完結

007.JPG【ネタバレあり】
以前紹介した「シリウスと繭」の小森羊仔(こもりようこ)の最新作「青い鱗と砂の街」(全2巻)を購入。
これまた「YOU」(集英社刊)にひっそりと連載され、この2月に2巻が出て完結した。
新作の「青い鱗と砂の街」は、前作とは若干違い、ややファンタジー色の強い作品。
幼い時に人魚に助けられた記憶を持つ時子が4才まで暮らした街に戻る。
人魚の事を調べていくうちに意外な事が分かっていくというお話で、まるまるピュアなファンタジーと言う訳でもないところがとても良かった。
絵柄がふわふわしていてレトロチックな割には、物語が新感覚。
ここでよく取り上げる、世間の評価が異様に高い市川春子よりもむしろ、感覚的には新しいものを感じる。
途中、色々伏線(?)が張られているので、注意深く読むとより面白い。
この小森羊仔は、いくら大ブレイクしたとしても他の人気作家の様に10巻や20巻まで話を無理やり広げる事なく2巻程度で収めておいた方が物語の純度も高くなり良いと思う。
1,2年に一回、2〜3巻程度の話を読みたくなるマンガ家さんだと思う。
posted by judas at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

単行本の装丁はどれも素晴らしいけれど   「虫と歌」「25時のバカンス」 / 市川春子

003 (10).JPG【ネタバレあり】
以前紹介した「宝石の国」の市川春子のそれ以前に掲載された作品を集めた短編集「虫と歌」「25時のバカンス」を買った。
「宝石の国」では、『やってる事は古いのに過大評価されている』と私は書いているが、短編集の方は面白いものも数編あった。
まず、先に刊行された「虫と歌」では、自分の指からから生まれた「妹」への恋愛感情を描いた「星の恋人」と、肩を壊した高校球児と、タンスから外れた金具が成長したヘンな生命体(やはり女の子の形をしている)との心の交流を描いた「日下兄弟」が、比較的伝わり易かった。
市川作品は、基本的に読者に何かを伝えようという努力は少なく、自分が表現する事のみが重視されている様な気がする。
その辺りが却ってアーティスティックに捉えられて、世間的に評価が高く「手塚治虫文化賞」など受賞する原因なのかもしれないが。
「25時のバカンス」では、過去に弟が眼を怪我した時に、その流血に見とれてしまい救急車を呼ぶのが遅れて、弟の眼を悪化させてしまった天才海洋学者が、その師弟愛の為に深海生物に体を乗っ取らせてしまう表題作や、体中の皮膚がボタンの様な形にボロボロ剥がれていく「月の葬式」等、グロテスクな表現が多く、この辺になると流石にヒく読者も多い様だ。
以上の様に、人間と「人間でないもの」との思慕や恋愛感情、心の交流を題材にしたものが殆どで、性別の違う兄弟(相手は人間とは限らない)が出てくる事も多い。
恐らく、作者には、ちょっと素敵な(笑)弟か兄さんが居るのかも知れない。
やはり、全体的に「過大評価」の感は強く、作者の言いたい事が伝わり難い。
グロテスクな絵はとても分かり易く印象に残るので、作者の本業である本の装丁を中心にやっていけばよい気もする。
ちなみに、私が「ジャケ買い」した「宝石の国」もこの2冊も装丁は本人。
posted by judas at 19:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月06日

ついて来れない久米田ファンは多いかも知れないが 「せっかち伯爵と時間どろぼう / 久米田康治」「さよなら絶望先生」に続く新作の単行本第1巻発売!

img316.jpg【ネタバレあり】
2012年に単行本30巻で完結した「さよなら絶望先生」に続く、久米田康治の最新作「せっかち伯爵と時間どろぼう」の単行本第1巻が発売された。
大きな期待の中、単行本を購入した。
確かに「久米田ワールド」全開である事は、間違いないのだがやや微妙な印象も。
久米田康治の持ち味(?)の下ネタは「絶望先生」よりもずっとブチ込まれていて、「かってに改造」以前を知らない人達の間では、好き嫌いが分かれるところだと思う。
また、「裸」や「パンチラ」などのサービスカットも非常に多く、そこまで読者に媚びなくても良い気もしてしまう。
人間より上の「上人類」達は、時間を自由に移動できるが、トータルすると一年程しか生きられないという設定なので、ギャグなんかも【時間】や【伯爵】などに「縛られて」しまっていて、このままだとこの先かなり難しくなりそう。
「絶望先生」は「絶望した!」というキメ台詞を元に、世の中のあらゆる事を題材に出来たので、自由度は高かったが、この「伯爵」はかなりハードルを上げてしまったようだ。
しかし、風刺や他マンガへのちょっかいの切れ味は鋭く、上述の様に「久米田康治度」は非常に高い。
絵柄も独特で、私は大好きなので、なんとか頑張って長寿マンガにして欲しい。
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2014年03月04日

今巻もややラブコメ気味だが、それでも早く10巻を読ませて 「女王の花 / 和泉かねよし」最新第9巻発売

img315.jpg【ネタバレあり】
8巻から約半年のインターバルを経て、最新第9巻が発売。
亜姫を妃にと、しつこく迫る「曾国第一王子」の兄(?)である、前曾国第一王子(弟に殺されたと思われていた)が前巻の後半に登場し、今後の展開に大きな期待を持たせたが、彼を助け慕う女忍びの「白(翆蝉"すいせん)」との、過去編が長く、ここでも「ラブコメ色」が強くなり、ウリである「大河歴史ロマン」がなかなか進まない。
この2人に限らず、薄星と亜姫、そこに割り込もうとする「曾国第一王子」の恋バナが多くて、5巻くらいまでのスケールの大きな物語が影を潜めた感じ。
その頃までは確かに、オビにある様に「読み始めたら止まらない!」状態ではあったが、スピンオフの小説が出る位人気があった「青徹」が死んだあとは、かなり退屈。
ただ、青徹の部下で密偵をしていた女性(鼠と呼ばれている)が、亜姫の義母「土妃」に拷問を受け舌を切られながらも、王の証である二つに割られた御璽の片方を持って薄星と出会うところで、今巻のヒキになるところは流石。
また、亜姫も「曾国第一王子」に当身を食らわせられ、曾国に連れて行かれる。
次巻こそ、大きく物語が動くのを期待したい。
尚、私の予想では10巻の発売はまた半年語の2014年9月初旬頃だと思われる。
posted by judas at 23:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

「第6巻の発売は、2014年6月下旬!  あの名シーンが蘇る 「俺物語!! / アルコ×河原和音」最新第5巻発売!

img317.jpg【ネタバレあり】
別マの連載が2回休載になった事もあり、前巻の第4巻の発売から約半年のインターバルを経てようやく第5巻が発売された。
4巻からの引き続きの「猛男を好きになった西城まりあ編」と「猛男と大和のキス編(前フリ(?)にあたる"栗原と奈々子編"を含む)」が中心。
「西城まりあ編」では異常に面倒見の良い砂川がフィーチャーされ、「キス編」でも第2話の猛男のキスの練習台にされた砂川の姿が蘇る。
前にも書いたが、その「キスの練習シーン」が秀逸であり、私はそれを読んだ時点で今日の「俺物語!!」の大成功を確信した。
編集部や関係者もその手応えは感じていた様で、5巻のハラマキには、"ついに・・・「あの練習」の成果を発揮するときが?"とデカデカと書いてある。
これまた何度も書いたが、原作の河原和音は、山川あいじとの「友だちの話」もそうだが、自分のちょっとクセのある絵柄ではマッチしにくいシリアスなストーリーやコミカルなエピソードを考えるのが本当に上手い。
そして「キス編」が無事(?)終了したあとは、別マ最新号で「猛男の母の出産編」に突入している。
以前、猛男の母の妊娠が発覚した時は、え〜、そんな展開必要なの?とちょっと疑問を抱いたが、読んでみると前述の様に「河原マジック」により、めっちゃ面白い。
果たして、男の子になるのか女の子になるのか?
砂川が、凄く楽しみにしているのもとっても良い。
ひょっとして「女の子が生まれて二十年後位に砂川のお嫁さんになる」というトコまで河原和音は考えているのだろうか?
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2014年03月02日

【初期型「SAGA」サウンド】の完成形 「Images At Twilight / SAGA」

img308.jpgカナダ出身ながらドイツの国民的バンド「SAGA」の1980年発売の3rdアルバム。
2ndまでの70年代プログレ風味と、大ブレイクしたモダンな4th「Worlds Apart」の橋渡しとなるような両方の長所が混在した名盤。
「過渡期」というと中途半端なイメージもあるが、このアルバムは完成度が非常に高く、4thまでの中では私は一番好きだ。
2.の「See Them Smile」では、ヴォコーダーを使ったりして、ASIAの様でもあるが、こちらの方が早い。
続く「Slow Motion」から「You're Not Alone」そして高揚感がある「Take It Or Leave It」までの
流れは本当に私好み
以前紹介したベスト盤には、2nd「Silent Knight」と同じく8曲中6曲が収録されており、わざわざ3rdアルバムを買っても6.と7.しか目新しい曲はなにのだが、やはりアルバムの順番に曲が流れてくると、より素晴らしい。
これも2nd紹介時に書いたが80年代の「SAGA」のライフワーク(?)とも言える「チャプターシリーズ」からは、「It's Time」(Chapter three)と「Images」(Chapter One)が収録されており、特に6.の(Chapter One)は、シンフォニックな泣きの名曲。
また「On The Loose」でトレードマクークとなった感がある、キーボードとギターの早いパッセージのユニゾンも既に随所で顔を出しており、4thでRupert Hineにいじられてしまう前の「SAGA」の初期完成形がここにあると思う。

↓タイトルのイメージとヴォコーダーの使い方からか、何となくASIAを連想してしまうが、このアルバムはASIAの1stよりも早い、1980年発表。
かなり進んでたかも。

1.It's Time(Chapter Three)
2.See Them Smile
3.Slow Motion
4.You're Not Alone
5.Take It Or Leave It
6.Images(Chapter One)
7.Hot To Cold
8.Mouse In A Maze
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「ワールドトリガー」とコラボした「ぼんち揚げ」を買った

006 (2).JPG「賢い犬リリエンタール」の作者、葦原大介の新作「ワールドトリガー」(少年ジャンプ連載中)が結構なヒット作になっている為か、ぼんち揚げとのコラボ商品が発売された。
単行本の3巻4巻が出た時から「主要登場人物の迅が事あるごとに「ぼんち揚げ食うか」と言っていたのでコラボが決まった様」と書いていたが、ついに発売され現物を入手。
「ぼんち揚げ」は、関東では天乃屋の「歌舞伎揚げ」に押され気味ではあるが、関西圏では絶大な人気を誇る(らしい)。
単行本のオビに「2月発売」と書いてあったが、スーパーでも中々見かけない為、ウチの奥さんがメーカーに直接オーダーした(最少発注単位は12ケとの事)。
003 (9).JPGやはり売れまくっている為か、発送まで結構時間がかかった。
で、本日ようやくぼんち揚げの「東京工場」(とは言っても埼玉県越谷市でウチからもそう遠くはない)から到着したのだが、発送用の段ボール箱にも「ワールドトリガー」のロゴがちゃんと印刷されているのにはチョット感動した。
パッケージは「迅悠一」「三雲修」「空閑遊真(くがゆうま)」の3種類で、予想よりもずっと美麗に出来ている。
これが当れば、第2弾で「嵐山隊長」「木虎藍」ヴァージョンが登場するかもしれない。
多分、子供の時に「ぼんち揚げ」は食べた事があるかも知れないが、味はもう忘れていた。
「歌舞伎揚げ」よりも、若干あっさりしていてあそこまで味が濃くないし、1枚当たりを比べるとやや大きめ。
勿論「歌舞伎揚げ」も好きだが、「ぼんち揚げ」の方が幾分柔らかくて食べやすい(judas私感)。
005 (6).JPG久し振りに食べた(と思う)「ぼんち揚げ」は、美味しかった。
超激戦の「少年ジャンプ」で連載を守るという事は、並大抵の事ではないと思うが、この「ぼんち揚げ」とのコラボは「リリエンタール」(本当に名作だった)でやや悔いの残る終わり方をした葦原大介にとって、かなり励みになったと思うので、本当に頑張って欲しい。
「ぼんち株式会社」には、作者に成り代わって感謝したい。
posted by judas at 00:09| 東京 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする