2014年06月28日

TOTOの「子供の凱歌」のカバーとパガニーニを演じた映画で、日本でもこれから大ブレイクするか 「Rock Symphonies / DAVID GARRETT」(Special Edition,CD+DVD)

img380.jpg1981年生まれで、14歳の時にドイツのグラムフォンと史上最年少独占契約をしたという世界的に有名なヴァイオリニストのDavido GarrettがTV出演しているところを観てウチの奥さんが買ったアルバム。
弊ブログに来て頂いていらっしゃる程の方なら、タイトルを見て貰えばわかるとおり、有名なロックとクラシックの曲のカバーアルバム(8.と10.はオリジナル曲)。
私はこの人を全然知らなかったが、現在再びスズキの車のCMで流れている「TOTO」の「子供の凱歌」のカバーをやっている人だそう(私は、かなり前からCMで使われていた「Child's Anthem」はTOTOのヴァージョンだと思っていた)。
ジュリアード音楽院在学中にバイトでモデルの仕事をしていたという程のイケメンでもあり、ボーナス・ディスクのLive DVDを観ると、熱狂的なオバ様達がペンライトを持ってキャーキャー言っている。
1981年生まれというから、ここでカバーしているロックの曲は殆どリアルタイムで体験出来ていない(1.のNirvanaでギリギリか)が、Status Quoが大ヒットさせた15.(オリジナルはJohn Fogerty)を取り上げるなど、選曲センスはまあまあ良い(尤も、プロデューサー等の年上の人々の好みの曲をカバーしただけかもしれないけど)。
私は、やっぱMetallicaのカバーの7.が一番きめ細かくて好き。
また、もうじき初主演映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』の日本公開が始まり、そのサウンドトラックに注目のオリジナル新曲を組み合わせたニュー・アルバム『愛と狂気のヴァイオリニスト』、そして『Garrett vs. Paganini』のリリースも予定されているとの事。
これから、日本でも「ヴァイオリン界のリチャード・クレイダーマン(?)と言われる位には知名度は上がりそう。

↓これの曲がCMで使われて日本でもメジャーになった。

Disc.1
1. スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
2. ノーヴェンバー・レイン
3. ザ・フィフス (「運命」の事)
4. ウォーク・ディス・ウェイ feat.オリアンティ
5. 007/死ぬのは奴らだ (Live And Let Dieの事)
6. ヴィヴァルディ VS.ヴァーティゴ
7. メタル・マスター(Master Of Puppetsの事)
8. 80’sアンセム
9. トッカータ
10. アストゥリアス
11. カシミール
12. ロック・シンフォニー
13. ペール・ギュント
14. ミッション・インポッシブルのテーマ
15. ロッキン・オール・オーヴァー・ザ・ワールド
以下、日本盤のみのボートラ
16. スムーズ・クリミナル
17. スタンド・バイ・ユー (The Pritendersのカバー)
18. 子供の凱歌
Disc.2
(Live DVD)
1. カシミール
2. セレナード
3. スメルズ・ライク・ティーン・スピリット
4. ミッション・インポッシブルのテーマ
5. ウォーク・ディス・ウェイ
6. スムーズ・クリミナル
7. スタンド・バイ・ユー
8. ペール・ギュント
9. アストゥリアス
10. 子供の凱歌
11. ゾルバのダンス
12. ヘイ・ジュード
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2014年06月26日

あまりにラブラブ過ぎてこの先が心配 次なる2人の障害は何か? 「ハイスコアガール最新話 40Credit / 月刊ビッグガンガン2014 Vol.07発売」あらすじ&感想

img379.jpg【ネタバレあり】
先月号では、大野家の超厳格な家庭教師「業田萌美」とハルオの母の粋な計らいで、ハルオと大野さんは幕張の「A.O.Uショウ」へ行く事になった。
そして最新第40話では、2人の楽しい幕張デート編。
私には分からないゲームが多いが、「ソウルエッジ」や「ファイティング・バイパーズ」など、当時の稼働直前の最新鋭アーケードゲームをたっぷり楽しむ「リア充」なハルオと大野さんが描かれる。
今まで色々な障害(?)があった2人だが、今までの連載史上最高の、まるで最終話のようなラブラブ具合。
挙句の果てに、幕張で晩御飯も食べて結構帰りが遅くなっているのに「まだ帰りたくない」と言う意思表示をする大野さん。
ちょっと積極的過ぎるだろー。
「ときめきメモリアル」で、女心を学んだ(?)ハルオは、つい「今夜はお前を帰さない」という、セリフを選択してしまいそうになるが、そこは流石、「名手押切蓮介」ならではの洒落たオチが待っていた。
ここまで「両想い」的展開になると、2人の間に立ちはだかる次なる障害は何なのか気になってしまう。
まさか、この「ラブラブ」のまま時代は進み、2人で「プレステ4」をやってハッピーエンドって事はないだろう。
取り敢えず「日高小春」の挑戦は退けたし「業田萌美」も攻略(?)した。
次は、大野家の両親?
そう言えば「大野さん」には、お姉さんの他に「お兄さん」がいるという設定があったなあ。
こんどは「お兄さん」とバトル?
あるいは、大野さんには両親の決めた許嫁がいて、その人が出てくるとか?
過去に、大野さんがアメリカに行ったり、ハルオが大野さんと同じ高校を受験したが不合格になったりと「引き裂かれる」場面には本当にマイったものだ。
こういう「萌マンガ」ではない「胸キュンマンガ」を、私は待っていたのだ。
posted by judas at 00:11| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月25日

「全日本代表チーム」のキャラも秀逸 待たされた甲斐があった! 「少女ファイト / 日本橋ヨヲコ 作画監修:木内亨」待ちに待った最新第11巻遂に発売!

img378.jpg【ネタバレあり】
2013年の7月に発売された第10巻の巻末に「11巻は2013年冬頃発売予定」と書いてあったのに、結局出たのは最近数巻のインターバルと同じく約1年振りの2014年6月23日。
掲載誌の「イブニング(講談社刊)」を書店で見かけると「少女ファイト」が載っていたら買おうと思うのだが、掲載されていない号が非常に多い(元々隔週誌なのに隔号連載なので実質月イチなのだけれど、更に「作者都合により休載」という事も多い)。
これでは、単行本のインターバルは伸びるばかりだが、約1年のインターバルを挟んでも、やっぱ「少女ファイト」はメチャクチャ面白い。
面白くて面白くてしょうがないので、発売日の先週の金曜日に買ってから日曜の今日まで恐らく20回位読み返して、10巻も読み返して、9巻も読み返して、そして8巻も読み返してとだんだん遡って行ってしまった程だ。
10巻では「春高バレー」の出場校の主要選手のキャラ紹介的なもののあったが、非常に沢山の登場人物(バレーボールは団体スポーツだからね)を創出しなければならないにのに、その全ての登場人物のバックグラウンドに詳細な設定があり、みな物凄く魅力的なキャラクターになっている。
そして、今巻の最新第11巻では、主人公(もう全員が主役みたいなもんだが)の「大石練(おおいしねり)」が、「全日本代表チーム」に、唯隆子らと高校生ながら召集され「全日本チーム」の桁外れの実力に打ちのめされつつも、覚醒していくであろう様を描いている。
その「全日本代表チーム」のキャラクターも「黒曜谷高校女子バレー部」のメンバーに負けないくらい秀逸。
特に、前回のオリンピック予選に敗退し戦犯の様に扱われ引退を余儀なくされたが、仲間の「高明寺十夜(こうみょうじとよ)」に励まされ復活した「トリッキースーパーセッター」の「桐生翔子」のキャラ造形が素晴らしい。
「オリンピック出場」を逃し、精神を病んだ後遺症を癒す為、現在も薬を服用しているのだが、それが効き過ぎて、たまに「全裸モード」に入ってしまう。
黒曜谷のキャプテン「犬神鏡子」もそうだが、作者の「日本橋ヨヲコ」は、辛いバックグラウンドや驚異的な実力と対照的な「ハジけたキャラ」が得意の様だ。
そして、今巻の特徴として「心象表現」なのか、キャラの顔や体のデッサンを今までになく、大幅に意図的に狂わせているコマが目立つ。
これは、前巻から「作画監修」としてクレジットされている「木内亨」氏の存在と関係があるのだろうか。
関係がないとすれば「木内亨」氏は何を「監修」しているのだろか。
また、巻頭に「全日本チーム」の「ガチャポン用フィギュア」コレクションの、緻密なイラストがあり、登場人物紹介も兼ねていてとてもクオリティが高いが、「特装版用のオマケ」(今回は黒曜谷のタオルマフラーだったのでパス)やこういったディテールに凝りすぎるところが、「遅筆」の原因の一つではないのだろうか(それはそれで、ファンとしては非常に嬉しいものであるが)。
次巻の12巻は「2015年夏」頃の予定という事でまた1年待たなければいけないのが凄く辛いが、これだけ色々な意味でハイクオリティなマンガを読ませて貰えるのだから、ガマンしなければ。
でも、待ち切れずに「イブニング」の少女ファイトが掲載された号だけ買っちゃう気がする。
☆最新「イブニング」をチェックしたら「少女ファイト」が毎号連載になるらしい!
どこまで続くのか分からないがメチャクチャ嬉しい。
なら、12巻の発売も早まるかも!
posted by judas at 00:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月22日

こんなベスト盤があったんだ  「Knocking At Your Back Door / The Best Of Deep Purple In The 80's」

img377.jpg以前から書いている様に、元パープルの肩書を持つミュージシャンの中で、Ian Gillanが1番好き(2番目はGlenn Hughesかなあ)というか、最もアイテムを追いかけていた気がする。
英国では、NWOBHMの波に乗りRainbow,Whitesnake以上の商業的成功を果たしていた「Gillan」だが、「Magic」発表後に突如解散。
原因は、John McCoyらの志向するハード&ヘヴィ路線と、Ian GIllanのポップ路線の音楽的方向性の違いと言われているが、この時点で既に第2期Deep Purpleの再結成というビッグ・プロジェクトの準備に取り掛かっていた、と後年明かされている。
しかし、土壇場にきて某ギタリストがダダをこねた為、このビッグ・プロジェクトは一旦白紙へ。
自分のバンドを放り出してきてしまったIan Gillanは、行き場を失い途方に暮れるが、Ronnie James Dioに代わるヴォーカリストを探していた、Black Sabbathと偶然「タイミングと利害」が一致(音楽性が一致していたとは言い難いが「負の化学反応(?)」が、他に類を見ない得も言われぬ唯一無比の「裏名盤アルバム」を生み出してしまう)して、まさかのBlack Sabbathのヴォーカリストの座に収まってしまう。
その後、Rainbowも「Bent Out Of Shape」という最高傑作を生み出していながら(アメリカでも結構売れた)空中分解し、いよいよ第2期Deep Purple再結成が現実のものとなる。
それ程、Deep Purpleに深い思い入れはなかったがIan Gillanの行く末を心配していた私としては、やっぱ当時はこの「奇跡の再結成」に興奮した。
即、アルバム「Perfect Strangers」を購入した。
ガッカリしたと言う人が多い中、私はあの時代に70年代のビッグネームが再結成して出したアルバムとしては「最も間違っていない作品」だったと思う。
自分達の過去の実績と同時代性を絶妙にブレンドしてあって、「ハイウエイ・スター2号」や「スモーク・オン・ザ・ウオーター2号」になっていないところがとても良かったし「やっぱ、Ian Gillanの一番良い居所」と思われた。
このベストのライナーで、Burrn!誌編集長の広瀬和生氏も書いているが、再結成1作目が「Rainbow」的であったのに対し、再結成第2弾で超酷評された「House Of Blue Light」には『Gillan』的な明るさがあって私は好きだった。
当時この2作はアナログ盤で買い、その後CDで買い直していなかったので(Liveアルバム「Nobody's Perfect」からはCDを買った)、このベスト盤は超お手軽に再結成DPが聴ける為、出ているの知ってゲットした(しっかし、ジャケットが「Perfet Strangers」と見分けが付かないのは困ったもんだ)
この中で11.の「Space Trucking」のライブヴァージョンだけは、「Nobody's Perfect」のアナログとカセット・テープ版にしか収録されていなかったのも購入動機の一つ。
まあ、今聴くとこれはこれで良いが「Nobody's Perfect」収録の70年代Purpleの曲のライブヴァージョンは「Space Trucking」だけにしておいて、もっと再結成後の曲を多くれて欲しかった気もする(ちゃんとフルアルバムのCD買えばいいだけの話なんだけどね)。

↓リッチーとギランが握手をためらうシーンは「ジョーク」なのか「マジ」だったのか。
当時はこんな事でも結構ドキドキしたものだ。

1. Knocking at Your Back Door
2. Bad Attitude
3. Nobody's Home
4. Black Night (Live)
5. Perfect Strangers
6. Unwritten Law
7. Call of the Wild
8. Hush ('88 Version)
9. Smoke on the Water (Live)
10. Space Truckin' (Live)
posted by judas at 23:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ブリティッシュなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月21日

マイケル・シェンカーは一人もいなかったけど.... 「KROKUS / Original Album Classics」(3CD)

写真 (1).JPG80年代当時は大好きで結構アナログ盤を集めたスイスの超合金メタルバンド(judas命名)のKrokusだが、CDではライブ盤とべスト盤しか持っていなかったので、アマゾンで2012年に発売されていた「Original Album Classics」の存在を知り取り敢えずオーダーした。
特段リマス等のクレジットもないので、CDとしては音質等は向上していないと思われるが、久しぶりにフルアルバム3枚を聴いたら、当時の興奮が蘇ってホントに転がりまくった。
NWOBHM勃発当時、Iron Maiden,Def Leppard,Moterhead等に便乗してイギリスでも高い人気を誇ったが、実は2ndまではプログレっぽいロックをやっていて、ロックンロール寄りにシフトチェンジした3rdアルバムの「Painkiller」時点でも、まだクリス・フォン・ロアがリード・ヴォーカルを取っていた。
その後、決定的なヴォーカリストのマーク・ストレイスが加入して、一気に本国以外でもブレイクし始めた訳だ。
基本的には、AC/DC的な小気味良いノリのロックン・ロールではあるが、ヨーロッパのバンドらしい「様式美」や「泣き」も持ち合わせた、素晴らしいバンドだった。
何しろ「メタル・ランデヴー」の日本盤発売当時のキャッチコピーが「マイケル・シェンカーが二人いる」だったのだ(これ、覚えている人いるかなあ)。
聴いてみたら、結果として「一人もいなかった(笑)」のだけれど、このB級感は本当に私の大好物。
特に「Metal Radez-Vous」は、ギターの絡みがスリリングな「Heat Strokes」や、、ポップでバカノリの「Bedside Radio」「Back-Seat Rock'n Roll」、中華風イントロからレゲエノリになり歌詞がえげつないと言われる泣きの名曲「Tokyo Nights」など、現在でもライブレパートリーになっている曲ばかりで、超充実の名盤だと思う。
続く「Hardware」は基本的には同路線ながら、よりAC/DC色が強くなり「Heat Strokes」の様なポップでスリリングな曲が減り、タフでストレートさは増したもののジミで華のないアルバムになってしまったかもしれない(でも、今回聴きこんでそのカッコ良さをメチャ再認識したが)。
そして、更にボン・スコット期のAC/DCクローン度を増しつつ、「Bad Boys,Rag Dolls」「To The Top」「I'm On The Run」など、スピーディーでキャッチャーな曲も戻り、非常に高い完成度を誇る「One Vice At A Time」を作り上げた。
そして次の「Headhunter」では、トム・アロムをプロデューサーに迎え、なんと今度はJudas Priestクローンになってしまう。
この辺りが、B級バンドならではの方向性の曖昧さなのだが、それはそれで本当に好きなアルバムだった。
「One Vice」では、Guess Whoの「American Woman」、「Headhunter」ではB.T.Oの「Stayed Awake All Night」と、アメリカンロック好き(正確にはカナダだが)な一面も見せている。
ただし、その後Sweetの「Ballroom Blitz」、Alice Cooperの「School's Out」等、Quiet Riotが「Slade」のカバーで一発当てた様に、「狙った」カバー曲をアルバムに1曲入れる様になる。
私としては「Amwrican Woman」が一番出来が良い様な気がするがどうか。
う〜ん、このセットの3枚を久々に聴いちゃうと、その後のアルバムもCDで買い集めたくなる。
やっぱり、KROKUS大好きだ!

↓軽快なギターのリフとスリリングなソロが最高な「Heatstrokes」
このメロディックで美麗なギターが、「マイケルシェンカー」を引き合いに出された原因かも。
でも、ボーカルがボン・スコットを上手くした感じなところと、思わず体が動くようなリフがメッチャAC/DC。
激レアなTV出演時のクチパク演奏シーン。
KROKUS最高!

Disc,1(Metal Rendez-Vous)
1. Heatstrokes
2. Bedside Radio
3. Come On
4. Streamer
5. Shy Kid
6. Tokyo Nights
7. Lady Double Dealer
8. Fire
9. No Way
10. Back Seat Rock'n Roll
Disc.2(Hardware)
1. Celebration
2. Easy Rocker
3. Smelly Nelly
4. Mr. 69
5. She's Got Everything
6. Burning Bones
7. Rock City
8. Winning Man
9. Mad Racket
Disc.3(One Vice At A Time)
1. Long Stick Goes Boom
2. Bad Boys, Rag Dolls
3. Playin' The Outlaw
4. To The Top
5. Down The Drain
6. American Woman
7. I'm On The Run
8. Save Me
9. Rock'n'Roll
posted by judas at 22:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | MetalなRock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

むしろマンガ版の方が文芸作品的なのは何故?(笑) 「桐島、部活やめるってよ / 原作:朝井リョウ、漫画;やまもり三香、桃森ミヨシ、姉森カナ、佐藤ざくり、斉藤ジュリア」

img375.jpg【ネタバレあり】
2010年に「小説すばる新人賞」を大学在学中に受賞した朝井リョウのデビュー作にして受賞作のマンガ版。
当時あまりに話題になった為、小説版を読んだが、バレー部のキャプテン桐島と直接関係がある人、殆どない人等による5人のオムニバスストーリーで、私には諸先輩たちのイイトコどりの焼き直し(たとえば伊坂幸太郎、辻村深月)の様に感じられた。
高校生活に不満があったり、不満もないがただ漠然と過ごしたり、夫と実の娘を同時に事故で失い精神が崩壊した父親の再婚相手(義母)と暮らすものなど、様々な悩みを持って暮らす高校生が「桐島」が部活を辞めた事によって、直接的または間接的に、生じた日常や心情の変化を描いている。
本編に「桐島」が直接登場しない事や、タイトルのフックや、作者がまだ現役の大学生(早稲田)だった事などでマスコミに持ち上げられ、商業的にも成功した様だが、私の印象は「本はタイトルが9割」をまさに体現している「過大評価」作。
これ、違うタイトルだったら、こんなにヒットしていないし、そうなれば日本アカデミー賞各賞を軒並み総なめする映画にもなっていなかったし、ひょっとしたら「小説すばる新人賞」を受賞してなかったのではないかと、私は思う(「すばる」の審査員は文壇の重鎮達なので、まさかそんな事はないだろうけどね・笑)。
ホント、「本はタイトルが9割」だ、いや「9割9分」かも。
で、ようやくこの「マンガ版」についてだが、この中では「マイルノビッチ」の佐藤ざくり、「ひるなかの流星」のやまもり三香、がメジャーどころではあるけど、参加マンガ家全員が「一つの作品のオムニバスマンガを5人で分担」という高難度の企画を見事にこなしている。
やはり、短いページ数で「絵」と「言葉」を極限まで研ぎ澄まして物語を作らなければならないマンガ家は流石である。
「思いつき一発」で「あらすじ」の様な原作に比べると(個人の感想です)、マンガ版の方が文芸的ですらある。
どちらも未読の人は、マンガ版から先に読む事をオススしたい。
posted by judas at 00:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月19日

今巻は「硝子」も「植野直花」に喰われてしまった  「聲の形 / 大今良時」最新第4巻発売!

img376.jpg【ネタバレあり】
3巻から3ヶ月とテンポよく最新第4巻が発売された。
前巻のところでも書いた様に、3巻から「西宮硝子」を取り巻くスタンスが変化してきて、以前の様な重苦しさがかなり軽減されてきた。
硝子が「石田将也」に思わず「うきぃ(好き)」と言ってしまったところで3巻はヒキになったが、それを思い出してベッドでバタバタする硝子の描写がとても良い。
あまりに「障害者」という面ばかりを強調されると、読者はなんか自分も差別をしている様な気になってしまうが、こういうフツーの女子高校生的一面を見せてもらえるとホッとする。
そして、新しく将也の周辺メンバーに「加入」したイケメン真柴は、ただ単に真柴を好きな川井が将也と硝子にからみやすくするだけの存在?
まあ、それでもこういうフツーの良い人(まだ確実にそうと言い切れないが)が将也の友達になるのは、他の因縁のある人々が再集結してくるよりも読者としては楽。
そして今回のメインは、遊園地での「硝子」と、将也を昔好きだった(今も?)「植野直花」との小学校以来の直接対決。
ここまで本音で熱く硝子に向き合っているのだから、将也視点による顔の「バツ」は外すべきだと思う(この「バツ」は実験的というよりも安易さが先に立ってしまう)。
「西宮硝子」に対し「あんたは5年前も今も変わらず私と話す気がないのよ!」と言い放った植野は、ひょっとしたらここまでの登場人物の中で一番硝子を対等に扱っているのかも知れない。
あまりに硝子の事を気にする将也に対してのもどかしい気持ちを、アイスを投げつけて表現した植野こそ今巻の主役でヒロインだったと言える。
また、多くの読者の一番の関心事になってしまった硝子の将也に対する気持ちと、それに気づかない鈍感な将也との「ラブコメ的関係」はあまり進展していない。
尚、次巻5巻はここまでの累計が100万部というセールス面での好調を受けてか、早くも2ヶ月後の8月16日の発売が決定。
posted by judas at 23:17| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月18日

確かにクリアでRUSHっぽくなってはいるが 「Vapor Trails Remixed / RUSH」('13)

写真 (2).JPGもともとこのリミックスアルバムは「Studio Albums 1989-2007」(2013年発売)という、「Presto」からカバーアルバムの「Feedback」を含んで「Snakes &Arrows」までの7枚組BOXSETに含まれていたものだが、バラでも買う事が出来たので購入。
オリジナルの「Vapor Trails」は、娘と妻を相次いで事故と癌で失うという悲劇にあったNeil Peartが、6年の月日を経て2002年に発表したアルバムだった。
冒頭のパープルの「ファイアーボール」を彷彿とさせる力強いドラミングが、Neil復活の宣言となり、アルバム全体としても、今までのRushとはかなり異なる、音と音がぶつかり合う密度の濃いサウンドで、よく言えば骨太でパワーがみなぎるアルバムだった。
当時初めて聴いた時は、曲そのものの出来よりも、ギターソロが殆どないギーター、ドラム、ベースの塊が聴き手に向かってくるような音が非常に新鮮で、大絶賛したものだった。
まさにアルバムジャケットのイメージ通りのエネルギーを感じた。
聴きこめば、キャッチーな曲も多く、なんと9.の「Earthshine」は、英国のThe Guardianという新聞のファンによる人気投票で、Tom Sawyerを抑えて1位に輝いている(それにしてもかなりマニアックというか臍曲りなランキングだなあ(笑)、でも「 Middletown Dreams」と「The Trees」が入ってるのは全面支持)。
正直言って、曲の充実度としてはこの前後の他のアルバムを大きく上回る事はないが、1.2.3.6.7.8.9.12あたりはRushの曲の中でも相当好きな部類になる。
vapor trails.jpgアマゾン等のレビューを見ると、概ね「リミックス盤」の評価は高く「聴きやすくなった」「Rushらしさが上がった」という意見が多い。
確かに「リミックス盤」は、Rush本来の各楽器の分離の良い空間を生かしたサウンドプロダクションでクリア度は上だが、「オリジナル盤」のRushにしては非常に音圧の高い(実際音量にも差があり、i podで「オリジナル盤」から「リミックス盤」にチェンジしたら、結構ヴォリュームを上げないと同じ音量に聴こえない)音の密集した、やや混沌ともいえるサウンド(このころグランジーなメタルが流行っていた)が、Neilの蘇った気力を象徴している様で好き。
ただ、曲の良さは「リミックス盤」で音像が整理(?)された事により分かり易くなったかも知れない。
ある意味、上下が黒く火の玉(?)全体が燃えたぎった「オリジナル盤」から、バックが白くなり火の玉(?)の色も暖色と寒色がグラデーションで描かれた「リミックス盤」への、ジャケットのデザインの変化が音のイメージの変化を表してしているとも言える(judas私感)。

↓私が「ファイアーボール」を彷彿とさせると書いたドラムイントロの「One Little Victory」

1. One Little Victory
2. Ceiling Unlimited
3. Ghost Rider
4. Peaceable Kingdom
5. The Stars Look Down
6. How It Is
7. Vapor Trail
8. Secret Touch
9. Earthshine
10. Sweet Miracle
11. Nocturne
12. Freeze (Part IV of 'Fear')
13. Out Of The Cradle
posted by judas at 00:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ネ申 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月17日

順調に発売されていれば「マンガ大賞」や「アニメ化」もあり得る程の面白さ  「鉄風 / 太田モアレ」最新第6巻発売!

img374.jpg【ネタバレあり】
1年以上の休載があった為に、前巻の5巻から2年1ヶ月のインターバルを挟んでようやく、本格女子総合格闘技マンガ「鉄風」の最新第6巻が発売された。
公式には体調不良とアナウンスされていたので、女性マンガ家(例えば、高野苺、山川あいじ)の様な、精神的に不安定であるとか、編集部と揉めたとかではないと信じ、再開を待っていた。
一日千秋の想いで待った最新6巻を読み始めたら、これだけブランクが空いたのに一気に「鉄風」ワールドに引き戻される面白さ。
才能と素質に恵まれ、努力で這い上がってくるライバル達を捻り潰す事が無常の楽しみという、異質の主人公「石堂夏生(いしどうなつお)」の造形が本当に素晴らしい。
兄よりも強いせいで、兄を精神的に追い詰めてしまうという過去のエピソードも、「夏生」の心が歪んでしまった一因として、上手く紹介されている。
また、素質もセンスもないのに練習を投げ出さず、ボコボコにされても楽しそうに道場に通い続ける「努力の人」という、従来のマンガでは間違いなく主人公体質の「馬渡ゆず子」も、実は何かが欠落している「気持ちの悪い奴」として描かれ始める。
「早苗ちゃん」とその後輩「我如古(がねこ)」も、ある意味歪んだキャラで、このマンガの登場人物の多くが「異常性」を有しているところが、たまらなく面白い。
どんなにインターバルが空いたとしても、この「鉄風」だけは次巻を待ち続ける。
余談だが、休載中も「もう、何も書けない」などと大物ぶって何もしていなかったのでない事は、1〜4巻あたりと比して、異様に画力が上がっている事で分かる。
これからはバリバリ頼んますよ、太田モアレ先生様!
posted by judas at 00:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月15日

砂川の彼女候補(?)「天海悠紀華」登場でヒキ 「俺物語!! / アルコ×河原和音」最新第6巻発売!

img373.jpg【ネタバレあり】
前巻の5巻が2月25日発売で、それ以降は順調に連載が続いたので約4ヶ月で最新第6巻が発売された。
通常毎月25日前後に出るマーガレットコミックスだが、人気の高い作品の場合「この続きが別マの最新号で読めます」という戦略の為、別マの発売日に合わせて13日頃に発売日が繰り上げられる事がある。
今回はこの「俺物語!!」がその「戦略」に使われた訳だ。
特にこの6巻のヒキが、愛読者の殆どが主人公のカップルよりも関心のある「砂川誠」の彼女候補(?)の「天海悠紀華(あまみゆきか)」登場のシーンなので、たまらず集英社の「戦略」に負けて単行本と同日発売の別マの最新7月号を買った人も多いのではないだろうか。
6巻の前半は「俺物語!!」ファンのどの位多くの人が興味があるのかは不明な「猛男の妹『真希』誕生編」だが、後半は「猛男と大和のヴァレンタインデー編」から「砂川のヴァレンタインチョコ秘話」そして「天海悠紀華登場編」へと、流れる様に綺麗に繋がっている。
この辺の「ひとつのエピソードが次のエピソードの布石になり流れる様にストーリーが進む」というところは、流石、河原和音。
次なる7巻の発売日は10月と巻末に記されているので、物語が佳境に入った事もあり、しばらくは休載もなく、毎月別マで「俺物語!!」が読める。
posted by judas at 22:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月14日

砂川のストーカー(?)「天海悠紀華(あまみゆきか)」は、読者が受け入れるかどうかは微妙  「俺物語!!」最新21話/ 別冊マーガレット2014年7月号感想 及び 「星谷かおり」最新作「グッバイ・デイジー」と、ふろくDVDについて

img371.jpg【ネタバレあり】
別マ6月号でやっと姿を現した「砂川にお返しはいらないので好きになって下さい」と、ずっとチョコレートを送り続けた女の子は「天海悠紀華」(あまみゆきか)と言う名前である事がわかる。
幼稚園の頃にドッジボールで砂川に「メガネに当たったらあぶないから」と、身を挺して守ってもらった時からずっと砂川を好きだった。
10年間一言も話さずに「砂川くんが生きているのを見てました」と、猛男に打ち明ける。
悠紀華は「小さい頃から砂川くんを見てると必ず視界に入ってくる」猛男に頼んで、遂に砂川に挨拶だけしようとするが、まさか自分を覚えていると訳ないと思っていた砂川が「天海さんでしょ」「幼稚園から一緒だから」とはっきり覚えている事に動転(?)したのか「好きです、何もいらないので好きになって下さい!!」と思いっきり告ってしまう。
この「天海悠紀華」と言う女の子は「控えめそうに見えて、好きになってくれとずっとチョコを贈り続けたり、ストーカーまがいの行為をしたり、図々しいんだか内気なんだかよくわからない」キャラで、大和や砂川の姉さん「愛」や西城まりやの様に、読者みんなに好かれるキャラとは言えないと思う。
今現在、砂川クンの彼女になれるとはちょっと思いにくいが、河原和音は一体どの様に持っていくつもりなのか非常に興味深い。

img372.jpgまた別冊ふろく「moi」に、私がデビュー作からその将来性に注目している「星谷かおり」の最新作(36P)の「グッバイ・デイジー」が掲載された。
「大好評につき再登場」というキャプションがあるので、私以外にも期待している人が多い様。
正直、『人格者の先輩に振られた後、ちょっとワル目(?)の同級生に告られ、新しい恋が始まる』というのはやや古臭く、前2作(特に「ラッキー・ストライク」の運の悪過ぎるカップルの話とか)の様な、あまり他にはない風変りなアイディアでもう少しコミカルな表情が多くみられるストーリーの方が、作者に向いている様な気がするがどうだろうか。
ただし、画力の方は順調に(?)アップしている様で、水や光の表現が綺麗(カラー・ページを早くゲットして欲しい)。
特に、カッコいい男子と同性にも好かれそうな女子の「顔」が上手い。
「アルコ」みたいなマンガ家さんになれるかも。
そう言えば「別マ」の今月号には「別マ創刊50周年記念プレミアムDVD」が附録で付いているが、それで名手アルコの作画テクニックが見られる。
大胆にして繊細な技法は流石。
他に「咲坂伊緒」「香魚子」「香田もも子」「目黒あむ」の作画風景も見られるが、「目黒あむ」のトーンテクニックと、作者の思いっ切りな「茶髪」には驚いた。
他のコンテンツは「アオハ」や「ホットロード」の宣伝で、どーでもいいのだが、この作家さん達のテクと指先のオシャレが見られるのは貴重。
ちなみに、女性作家サン達は手袋使用率が高い。
posted by judas at 22:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月13日

決めてくれたウルトラC 「アリスの棘」 続編もアリか?

アリスの棘.jpg【ネタバレあり】
本当は毎月13日は別冊マーガレットの発売日なので、いつもなら「俺物語!!」の最新話について触れるところだが、金曜ドラマ(TBS系22:00〜)の「アリスの棘」の最終回があまりに面白かったので、「俺物語!!」は明日以降で。
始めは惰性に近い状態で、スポーツジムで軽くランニングやウォーキングをしながら観ていただけだったのだが、5,6話目から加速度的に面白くなってきて、特に先々週あたりから目が離せなくなってきた。
ついにラスボス国村隼にたどり着いたと思ったら、国村隼が何者かに殺されて、更に黒幕がいる事が明らかになる。
その「黒幕」は第一話からずっと出ていたのだが、ストーリーに全然関係のない単なる「にぎやかし」だと思っていた。
単に、大物俳優なので「大人の事情」のしがらみで使わなければならないだけかと、無視していたが先々週あたりに、急に「お腹が痛いので店を休む」というフリが入った。
これに違和感を覚えて「この人が黒幕だったらスゲー面白いのに」とは思ったが、今まで色んなミステリー&サスペンス系ドラマで、私の『希望通り』の展開になった事は殆どなかく、ありがちで捻りのないオチのものが多かった。
しかしこの「アリスの棘」は、ストーリーの整合性や完成度を無視して「意外性」を重視してくれた。
「金10」というゴールデンタイムでは、これだけ「無理」をしてくれるドラマはあまりない。
本当に「ウルトラC」が綺麗に決まった感じ。
そして最後に、藤原紀香演じる「伊達先生」が昏睡状態から目を覚ます。
ラストシーンで藤原紀香がナイフを持って、上野樹里とオダギリジョーに襲い掛かかってくるのではないかとハラハラしたが、結局来なかった。
これって、続編への布石か?
posted by judas at 23:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビの話 略してテレバナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月12日

この頃は、日本盤と英盤が入り乱れてて複雑だった  メタル期本格始動「Mr.Universe / Gillan」(2007 Remastered)

gillan.JPG
そういえばこの「Mr.Universe」を取り上げていなかったので今更ながら。
と言うのも、これを説明するのは結構面倒だから。
gillan - コピー.JPGまず「Scarabus(魔性の勇者)」発表後、アイランド(だっけか)との契約を失い、初の「Gillan」名義のアルバム「Gillan」を日本の東芝だけで発売。
これが当時、某FM番組でかかり、速攻でアルバム購入。
メンバーは、ベースにお馴染みの巨漢John MCcoyが加入。
ギターはSteve Byrd、ドラムは、Liam Genockyと、ここでしかお目にかかれないメンバーだが、ドラムはすぐにPete Barnacle(彼は、後にGirlに入ったりしたので知ってる人は知ってる)にチェンジ。
や〜、これは本当に好きなアルバムだった。
そして、ついに「Mr.Univers」が発売。
gillan mr.JPGこれも当初日本先行気味で、ジャケットが英盤と違い、ひげもじゃでマイクを持ったヤツ。
やっぱ、オリジナルの白いジャケットを来てこざっぱりしたオシャレ(?)なIan Gillanより、ひげもじゃでややムサい彼の方が格好良い。
英盤の方は、「Gillan」と日本盤「Mr.Universe」からの「選り抜きサザエさん」状態で(「Gillan」からの数曲は「Mr.Universe」時のメンバーで録り直ししてる)、これが全英チャートのベスト10入りし、NWOBHMの波にも乗り、遂にVirginとのメジャーディールを獲る。
また、日本で初CD化された時に、アナログ時に12インチに収録されていた「On The Rocks」「Bite The Bullet」「Mr.Universe」「Vengence」「Smoke On The Water」の81年と80年のレディングフェスのライブがボートラで付いていた。
特に「Smoke On The Water」が最高で、バーニー・トメ吉の絶頂期と言っても良いと思う。
ところが、2007年のリマスターシリーズで再発された時には「Vengence」のシングルのB面用に録音したスタジオライブが1曲だけボートラとして収録されていた。
あのライブをお蔵入りにするのはホント勿体ない。
尤も、シングルBOXSET(これも安いから買っちゃった)の中の「Trouble」のシングルのカップリングで、その「Smoke On The Water」の80年のライブは聴くことは出来るのだけれども。
とにも角にも、不遇の時代(でもIGBの方が、結構やりたい事やってたので本人は幸せだった?)は去り、NWOBHMのムーブメントのベテラン勢のトップ(英国のみではWhitesnakeやRainbowよりセールスが上だった)として、レディングフェスに4年連続で出演し続けたのだった。

↓「Gillan」発売直後の来日時のTV出演シーン。
この頃でも日本では本当に人気があった。
動くSteve ByrdやPete Barnacleは本当に貴重!
Steve Byrdは、やっぱカッコいーなあ。

1. Second Sight
2. Secret Of The Dance
3. She Tears Me Down
4. Roller
5. Mr. Universe
6. Vengeance
7. Puget Sound
8. Dead Of Night
9. Message In A Bottle
10. Fighting Man
ボートラ
11.Smoke On The Water(Studio Live)
posted by judas at 22:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ブリティッシュなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月11日

昔聴いたときは「鋼鉄(ハガネ)」でも「ロック」でも「魂」でもないと思ったが 「Clear Air Turbulence+Scarabus / Ian Gillan Band」(2CD・2007 Remastered)

写真 (1) - コピー.JPG
IBGとGILLANのリマスタシリーズを6枚揃えると、背表紙でIan Gillanが登場するという、全部買わせる為の見えすいた「ギミック」に見事にハマって揃えた訳だが、IGBの初期3枚「Child In Time」「Clear Air Turbulence」「Scarabus」は、このギミック外に位置する。
まったく同様のデザインとペーパースリーブに入っていながら、背表紙にはタイトルの文字だけ。
「Child In Time」は、他の6作と同時に発売されたが、この「Clear Air Turbulence」と「Scarabus」の2枚組セットはそれよりも3ヶ月程遅れて発売されたから、続きの背表紙に出来なかったのかも知れない。
それはさておき、これを買ったのは「Live At The Budokan」のところで書いた様に、何十年振りにIGBの曲を聴いたら、もの凄く良かったから。
IGB.jpg当時「鋼鉄(ハガネ)のロック魂」という、超格好良い邦題と、黄色と黒のシマシマの宇宙船(?)のジャケットに大きな期待を持って聴いたのだが、高度な演奏力とアンサンブルによる、ジャズやフュージョンっぽい演奏や内容が、当時の私には非常にハードルが高くて、一体どこが「鋼鉄(ハガネ)」で「ロック」で「魂」なんだ!と落胆したものだった。
また、続く「Scarabus」(邦題:「魔性の勇者」)も『邦題負け』(?)しているとしか思えなかった。
特に当時の『東芝』は邦題にチカラが入っていて(入り過ぎ?)、内容以上の邦題が付いている事が度々あった。
ところが、今回聴き直して「Money Lender」や「Over The Hill」「Clear Air Turbulence(これも「銀色の嵐」という格好良い邦題が付いていた)」のテクニカルな曲はもとより、むしろハードロック色がかなり希薄な「Five Moon」「Goodhand Liza」「Angel Manehenio」も、個性的なプログレハードという感じで転がった。
3rdの「魔性の勇者」の方は、一曲あたりの時間が短くなり、コンパクトなハードポップ風、民族音楽風の風変りな曲、ロックンロール調、等バラエティに富んだものになっていて、ややファンを置き去りにした感のある2ndに対しての反省(?)が見られるが、やっぱ私は2ndの「鋼鉄のロック魂」の方が好き。
意地でも「パープルと全然違う音楽」を目指していたが、その後英国でNWOBHMが勃興し「Gillan」と名前を改め「新世代のジミ・ヘン」バーニー・トーメを加入させ、大きなセールスを上げる事が出来る「メタルバンド」へと転身して行く。

↓リズム、曲調が目まぐるしくかわり、3分半過ぎ位からの非ハードロック色が顕著なプログレッシブ(?)な曲で、私はこのアルバムの中でも1,2を争う位好きだ。
posted by judas at 00:30| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ブリティッシュなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

「リリエンタール」の無念を晴らせ! 祝!ハイスピードでのアニメ化決定!「ワールドトリガー / 葦原大介」最新第6巻発売!

img369.jpg【ネタバレあり】
それにしてもすごい事になってしまった。
少年ジャンプ史上に残る隠れた名作の『賢い犬リリエンタール』の単行本4巻という早期終了(この作品の異端さからいったら健闘したほうか)の無念を晴らして欲しいと、葦原大介の新作「ワールドトリガー」を連載当初から応援してきたが、6巻発売時でもう「アニメ化決定」というのは、ジャンプ作品でも相当早い。
「ハイスコアガール」は5巻発売時に決定していたが、月刊誌連載の為連載が始まってからの月日は「ワールドトリガー」の方が早いし、あの「進撃の巨人」は先に「実写映画化」が決まり、アニメ化は8巻発売時くらいに発表されている(ちなみに「進撃」も月刊誌連載)。
「ワールドトリガー」は「ぼんち揚げ」とのコラボがあったりとメディアミックスが盛んだったが「アニメ化」はホントに予想できなかった。
葦原大介氏、本当におめでとう!!
話を最新6巻に戻すと、前巻の5巻前半までは「ボーダー」達や能力を紹介する為の内輪のバトルがかなり長く続き「こんな事やってて大丈夫かな〜」と心配していた矢先に「近界民(ネイバー)」の世界の説明があり、その壮大な世界観に大きな期待を掻き立てられたが、今巻は今までにない強力な敵とのバトルを描きながら、ついに「人間型」の「近界民(ネイバー)」が登場する。
「トリガー」という武器の特性、能力がイマイチよくわからないが、あの「ジョジョの奇妙な冒険」の『スタンド』だって、最初は読者のみならず、ジャンプ編集部内でも『一体何が起こっているんだ!』と、誰も「スタンド」の何たるかが、分かっていなかったそうだ。
そういう風に、少し難しい「武器」が登場した方が、子供を中心にした読者には、ウケるのかもしれない。
誰もが「多すぎて覚えきれない」と思うであろう大量のキャラも、一人ひとりに詳細な設定がなされていて、まるで自分の子供に注ぐ様な作者の愛情を感じる。
「リリエンタール」終了後も、田舎に帰ったりマンガ家を辞めたりせずに、頑張ってくれて本当に感謝。
松井優征といい、この葦原大介といい、才能ある人が努力をして前作を超える大成功を手にしているのを見るのは、凄く嬉しい。
あとは「Over Time」という隠れた名作を発表しながらも3巻で2006年に早期終了し、続く「AKABOSHI」も同じく3巻で終わってしまった「天野洋一」氏の復活を心から願う。
☆その後、読み切り作品を中心に作品を発表していたが、現在少年ジャンプで、ラノベ界の雄のナンタラという言う人の原作で「ステルス交境曲」を連載中(judas未読)。
編集部から画力を高く評価されている天野洋一だけに「原作付き」の企画は多いと思うが、私は天野氏の絵と共に、彼の「物語」が好きなのだが。

posted by judas at 23:30| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

背表紙目的で買ったのだけれど 「Live At The Budokan / Ian Gillan Band」(2007Remastered)

gillan 2.JPG
メタルバンドになってからの「Gillan」は大好きだが、それ以前の「Ian Gillan Band」は高校生の頃何度かチャレンジしたがダメだった、という私と同年代の人々とは真逆の嗜好を持つ私が、【事情】あってまた「Ian Gillan Band」にトライしてみた。
というのも、Gillanのリマス盤+ボートラシリーズは、「Live At The Budokan」から「Magic」まで6作全部揃えると背表紙にIan Gillanが現れる(下部画像参照)。
よって、過去にダメだった「Ian Gillan Band」の「Live At The Budokan」を、背表紙の絵柄を揃えるだけの為に買う必要が生じたのだ。
gillan vol.2.jpg多くの同世代の人が知っている様に、このIan Gillan BandのLiveアルバムは日本では当初、Vol.1とVol.2に分割して(好評だったので続編として?)発売された(画像のVol.2のジャケット超懐かしい)。
英国では、「Gillan」がNWOBHMの波に乗り大成功を収めたのちに、2枚組アルバムとして発売になっている。
89年に初めてCD化された時は、単純にVol.1とVol.2を足した9曲(My Baby Loves Meがカット)だったが、2007年にリマス盤として再発(本CD)された時に「My Baby Loves Me」(Child In Time収録)が復活して10曲入りとなった。
で、今回聴いてみてビックリ。
昔聴いて「?????」の連発だった「Clear Air Turbulence(銀色の嵐というカッコいい邦題だった)」や「Money Lender」「Scarabus」「Mercury High」が、凄くいい!
とにかく「パープルと全然違う事やらなくては!」という強迫観念のみで作られたようなIGBの初期2作を当時聴いた時は、ファンクだかジャズなんだかフュージョンなんだが分からない状態で、リズムセクションはやたら「チャカポコ」細かく忙しく、ギランのシャウトとバックのサウンドの乖離が凄かったという記憶がのみが残っている。
また、無駄に曲が長かった事も。
しかし、幾多の「トンデモサウンド」を通過して鍛え上げられた(?)現在の私の耳には非常に心地よかった。
とくに「Over The Hill」の一貫性のない流動的過ぎる構成には転がった。
フュージョン〜牧歌調〜東南アジア風まで自由自在の(よく言えばね)曲構成の上に、ギンギンにシャウトするヴォーカルが乗るスタイルは他に類を見ないプログレッシブなものと言える。
これを聴いて、遂に「鬼門」であった「鋼鉄(ハガネ)のロック魂」と「魔性の勇者(Scarabus)」のリマスCDを、速攻で購入してしまった(これについては後日取り上げる予定)。
このライブアルバムに話を戻すと、パープルの3曲は「極力パープルと違うアレンジで」というのが伝わる。
Child In TimeのイントロでのColin Townsの悪評高い尺八もそんなに違和感がない。
とにかく、このライブアルバムでの聴きどころは、凄腕ミュージシャン(後にG-Forceへ加入して超有名なになるMark NaoseefがDr.)達による「Clear Air Turbulence」収録の3曲の演奏。
「Scarabus」からの曲もライブヴァージョンの方が「ロック魂(笑)」を感じる。
このCDの背表紙のみが目的だったが、買って本当に良かった。
gillan.JPG


↓やけにハネるリズムセクションが私は好き。

1.Clear Air Turbulence
2.My Baby Loves Me
3.Scarabus
4.Money Lende
5.Twin Exhausted
6.Over the Hill
7.Mercury High
8.Child in Time
9.Smoke on the Water
10.Woman from Tokyo
posted by judas at 00:54| 東京 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | ブリティッシュなロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月06日

これは「殺せんせー(暗殺教室)」の元ネタか?  「友達100人できるかな / とよ田みのる」東京大学漫画調査班「TMR」が選んだ1巻から面白いマンガ第3位

写真 - コピー.JPG
【ネタバレあり】
ああ、また物凄く面白いマンガに出会えました。
マンガの神様ありがとう。
以前紹介した「校舎のうらには天使が埋められている」が「東大生が選んだ1巻から面白いマンガ」の第1位だったのだが、そのランキングで第3位だったのが、この「友達100人できるかな」だ。
この作品の存在は昔から知っていたが、絵柄やタイトルから敬遠していた。
しかし、あの恐怖の「校舎うら」が1位のランキングで、3位に入っているのだから、一筋縄ではいかない作品だろうなと思って、全5巻を購入した。
なので、感謝するとしたら「マンガの神様」ではなく「東大生の皆様」になる訳だが。
確かにタイトル通りの話ではあるのだけれど、予想を遥かに超えた面白さと感動があった。
人類よりもずっと進んだ科学力を持った宇宙地人が地球を侵略する為にやってきたのだが、彼らの規定では「愛を持つ存在」が確認された星を滅亡させてはならない。
地球に愛が存在する証明として「友達を100人作る事」が、小学校教諭である柏直行に命じられる。
直行は、1980年の小学校3年生の時点のパラレルワールドに送り込まれ、友達100人を作れなければ、地球が滅亡してしまうというプロット。
直行の監視者として登場する宇宙人科学者の「道明寺さくら」(人間の女子小学生に擬態している)の、飄々としていながら直行や彼の友達に向ける深い愛情、凄い能力、意外と下世話でミーハーなところなど、キャラの造形が、「暗殺教室」の「殺せんせー」にかなり似ている気がする。
また、それだけではなく直行の道明寺へのツッコミが「暗殺教室」の生徒達のツッコミ方を想起させる。
「友達100人」の方は2009年に連載が始まり、2011年に終了しているが「暗殺」の方は、2012年連載開始。
時期的にも、あの松井優征が参考にしたと考えてもおかしくない。
それはさておき、この「友達100人できるかな」は、友達候補の一人ひとりの物凄く魅力的なキャラの造形と、気持ちの通わせ方が非常に工夫されていて、本当に感心してしまう。
作者の「とよ田みのる」が、1巻の巻末で『いや〜、やっちゃったね!月刊誌(アフタヌーン)で、100人って、1月1人づつだったら、完結するのは8年後だよ』と書いているが、私は8年と言わず、ず〜っと読んでいたかった。
最後の方は、複数人まとめて「友達登録」できるとか、人間じゃなくても友達に出来るとか、明らかに駆け足気味になってしまっていたので本当に残念。
恐らく、打ち切りが決まってしまったのだろう。
とにかく、絵柄的にもストーリー的にも(タイトル的にも)好き嫌いが別れ、あるいは子供向けだと決めつけスルーされ易い作品だとは思うが、物凄く練られているし、作者の情熱も伝わってくる。
主人公が80年代に飛ばされるのは、ちょうど掲載誌の「アフターヌーン」の読者層が子供の頃の時代を狙ったもので、決して子供向けではないし。
また雑誌「TVブロス」のマンガ好きの関係者が内輪だけで決める「ブロスコミックアワード」で、2010年の大賞を受賞したという事なので、このマンガを評価しているのは東大生だけではなかった。
ちなみにこの「ブロスコミックアワード」の歴代大賞受賞作品は2008年大賞『少女ファイト』('08)『町でうわさの天狗の子』('09)『友達100人できるかな』('10)『大正ガールズエクスプレス』('11)『ハイスコアガール』('12)『王国の子』('13)となっており、私が大好きな作品が数多く選ばれている。
いかいにも私が大嫌いなそうなTV業界人達が「少女ファイト」を選出したというだけで、許したくなってしまう。
posted by judas at 23:51| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月05日

あまりに「高台家の人々」が面白かったので、こっちも買ってみた。  「アシガール / 森本梢子」最新第4巻まで読破!

写真.JPG【ネタバレあり】
この前購入した森本梢(こずえこ)の「高台家の人々」があまりにも面白かった為に、同じ作者のもう一つの連載中の作品「アシガール」(集英社Cocohana連載中)も、堪らずに買ってしまった(「デカンワンコ」も「高台家」とおなじ「月刊YOU」で、まだ連載が続いている様だが)。
「高台家の人々」は、現在読んでいる進行形のマンガの中でも「ハイスコアガール」「俺物語!!」などと、トップの座を争う程の面白さだった。
まだ、こんな手があったなんて!
そして、高台家の2男1女のキャラクターの秀逸さと、超絶妄想ガールの木絵との絡み等、本当に上手く物語をまとめている。
「テレパスで他人の心は読めても、案外自分の本当の気持ちには気付き難いものだ」という趣旨をオー・ヘンリーの様な洒脱なセンスで読ませる。
万が一、未読の人がいたら激しくオススメする。
と、「高台家」ばかり書いていては「アシガール」が可哀想(?)なのでやめる。
「アシガール」は、弟の発明したタイムマシンで戦国時代へタイムスリップした女子高生の「速川唯」が、そこの領主の若君様に恋をしてしまうというお話。
今や、マンガ界では「タイムスリップもの」というのは、「スポ根」「ラブコメ」なんかと同じぐらいの確立したジャンルになっているので、定番中の定番なのではあるが、そこは大ヒットメイカー森本梢子、センスが違う。
他のタイムスリップものは、「どうやって元いた時代に帰るか」「帰れないとすればどうやってその時代に適応していくか」「未来を変えてはいけない」など、各種制約をうまく使ってスリリングなストーリーを作ってきたが、この「アシガール」はかなり自由度が高い。
まず、タイムスリップが「満月の夜に」「一回に一人づつ」というシバリ以外はかなりカジュアルに可能で、元の時代に戻っても「殆どタイムラグがない」という、ある意味「ご都合主義」的なものになっているが、タイムスリップに付き物のそういう制約を取っ払った事で、比較的楽に時代を縦断させているところが新鮮。
主役以外のキャラが物凄く魅力的なのは「高台家」に近いものを感じる。
ただし、4巻終了時点で、タイムスリップの可能回数があと2回しかなく、「唯」は一度現代へ戻って家族に別れを告げ、また戦国時代に戻り若君と暮らしたいのだが、若君は「唯」を家族の元に返したいと考えている。
作者は何巻くらいでまとめる構想を持っているのか分からないが、すでにクライマックスに近づいている様にも思える。
ここまでの大ヒットになったのだから、もっと続けて欲しい気もするし、早めに終了させ「高台家の人々」に集中して、もっと長い話をコンスタントに載せて、単行本の発売間隔を短くして欲しい気もする。
ホント「森本梢子」は面白い。
このままだと「デカワンコ」や「ごくせん」にも手を出してしまいそうだ。
posted by judas at 00:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月04日

「雛月」が助かって未来はどう変わる 「僕だけがいない街 / 三部けい」最新第4巻発売!

img368.jpg【ネタバレあり】
3巻まで読んだ時にも書いた様に、時間を遡って再び過去を生きる事が出来る【再上映(リバイバル)】という、まるで、かつてチーフアシスタントを務めた「荒木飛呂彦」の『スタンド』の様な能力を持つ少年が、親の虐待で死んでしまった少女を救おうとする話。
SF設定ながら、登場人物がすべて怪しい「犯人さがし」的要素が強い『本格ミステリー』仕立てで、クセの強い絵柄ながら知らず知らずの内に結構ハマって、新刊を書店の平台で見つけるや否や即レジへ持っていく程のファン(?)にはなっていた。
三部けいは[ハイスコアガール」の為に毎月購入している「月刊ビッグガンガン(スクエアエニックス刊)」に連載されている「Steal And Dead」の作者でもあるが、そっちの方は何度読んでもあまり面白いとは思わなかった(単行本を買ってまとめて読んだら印象は変わるのかも知れないけど)。
なのでこの作品が「マンガ大賞2014」で2位にランキングされたのは、過大評価とばかりは言い切れない魅力があるのだと思う。
またストーリーだけではなく「雛月」「ケンヤ」「悟の母」「アイリ」等、魅力的なキャラが多い。
特に、親に虐待される「雛月加代」のけなげさには多くの読者が胸を突かれるだろう。
悟やその母、ケンヤ、矢代先生等の努力で過去は変わり、4巻末で「雛月」は児童相談所により母親と引き離され、虐待死は避ける事ができた様に思われる。
ただし、まだまだ回収されていない伏線は多く(悟の母が勤めていた「加渡島建設」やそこの社長、またアイリと雛月の関係、連続殺人事件の犯人等)、これでハッピーエンドとは到底思えない、というかこれで終わったら私は激怒する。
「雛月」の虐待死回避により、未来がどう変わったのか。
悟の【リバイバル】も、各年代に渡ってこれから何度も繰り返されると思われる。
月刊誌の「ヤングエース」連載の為、3巻と4巻のインターバルが6話分の約半年だったので、5巻の発売日は順調なら12月頃か。
それまでこの込み入ったストーリーを覚えていればいいけど(笑)。
☆蛇足だが、2巻の「荒木飛呂彦」の推薦文に感動したが、3巻の「山田悠介」4巻の「糸井重里」にはガッカリ。
posted by judas at 00:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月01日

マンガ史上最凶最悪の小学4年生『蜂屋あい』が凄すぎる  「校舎のうらには天使が埋められている / 小山鹿梨子」今度こそホントに完結の最新第7巻発売

img367.jpg【ネタバレあり】
ハラマキにある「東大生の選んだ1巻から面白いマンガ」の第1位に選出された事で一躍有名になった「校舎のうらには天使が埋められている(通称:校舎裏)/ 小山鹿梨子」の最新第7巻が発売され(一応?)完結した。
これは、テレ朝の「お願いランキング」が企画し、東京大学の東京大学漫画調査班「TMR」に依頼したランキングで、第1巻のハラマキには「1巻面白いランキング」となっているが、2巻以降は「1巻から面白いマンガ」となっている。
番組のオフィシャルサイトでも、「1巻が面白いマンガ」の調査を依頼したとなっているが、決定したランキングは「1巻から面白いマンガ」となっている。
細かい事を言っている様だが、「1巻から」と「1巻が」では、メチャクチャ意味合いが違う!
「1巻が」というと「じゃあ、そのあとはそれ程面白くないんだ」と殆どの人は思うだろう。
恐らく番組の意図としては当初「1巻だけが面白い」というつもりでランキングを作りたかったのかもしれないが、それだと色々クレームが付き差し障りが出てくるので「1巻から」と譲歩した様な気がする。
私は、最初1巻だけを買ったのだが、やっぱやめられなくなり即2巻以降も揃えたので、この「校舎裏」に関しては「1巻から面白いマンガ」である事を証言する。
ただ正確に言うと「面白くて」やめられなくなったというより、あまりにツラく救いがないので、その後の「救い」を求めて読み続けざるを得なかったのだが。
とにかく、壮絶で残酷なイジメの連続で、その「元締め(?)」である「蜂屋あい」は、マンガ史上でも最凶最悪の「小学4年生」であり、全ての読者がこの子が「報い」を受ける事を願ってページをめくっていたに違いない。
当初このマンガは5巻で終了する予定で、5巻の巻末の作者からのメッセージでも「ようやく最終巻までたどりつく事が出来ました、最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました」と言っている。
しかし「大反響の為続編決定」という文字も同時に記されていて、結局7巻まで続く。
なんだかんだ言っても皆、イジメが横行するような、残酷で悲痛な物語が大好きなのだ。
6巻からは、3年後の中学生編が描かれるが、それまでとちょっと雰囲気が変わり「真犯人は誰だ」的なミステリー風味が強くなる。
3年前に「蜂屋あい」と対決し、心の傷を負った「光本奈々芽」が中学校で起こった殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまうが、それをかつて奈々芽に救われた「4年2組」のメンバー達が再集結し真犯人を見つけようとする、という希望的なプロット。
これが、好評だったのか不評だったのかは分からないが、中学編は通巻7巻目で終了。
しかし、ラストでまた【あの人】が帰ってくる、という、更に続編を作る気満々な終わり方をしている。
今のところ『第3部』は始まっていない様ではあるが、どうなるのだろうか。
☆ちなみに「1巻から面白い〜」の2位は、私も愛読している「信長のシェフ /原作:西村ミツル、作画:梶川卓郎」で、3位は「友達100人できるかな / とよ田みのる」で、3位の「友達100人〜」は以前チェックをした時、全然面白そうではなかったのでスルーしたが、機会があったら読んでみたい。
写真 (1).JPG

posted by judas at 23:32| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

洸クンが攻撃的になってから一気に面白くなってきた  「アオハライド / 咲坂伊緒」最新第10巻発売!

img364.jpg【ネタバレあり】
ハラマキにデカデカとあるように、7月期からのアニメ化に続いて12月には実写映画化も決まって、ここにきてメチャ盛り上がっている「アオハライド」の最新第10巻を購入。
前作の「ストロボエッジ」が秀作だったので「アオハライド」も第1巻が出たときから「大ヒット間違いなし」と断言してしまっていたが、本当に「大ヒット」になってしまった。
名作「ストロボエッジ」でさえ、VomicやドラマCD止まりだったのに、この「アオハライド」が、これだけメディア化されるのは、ちょっと不思議だが、やはり「ストロボエッジ」で築いた実績も評価されての事だろう。
「アオハ」は、ヒロインの双葉にイマイチ魅力がなく、もう少しで好きな「洸」クンと気持ちが通じ合えたのに優柔不断でフラフラしていて、明らかなアテ馬の「冬馬」とつき合わせたり、ちょっと展開がダルくてそれほど面白いと思わなかった。
ところが、最近「洸」クンが自分の気持ちを隠すことなく、双葉に攻勢をかけ始めてから、とても展開がスリリングになり、目が離せなくなった。
アニメや実写版で、まだ連載途中の原作をどのあたりまでやって、どう処理するのかは、かなり難しいと思うが、アニメ版はやや楽しみである(東出昌大演じる、劇場版の「洸」クンには余りに無理がありすぎて、違和感大でちょっと見たくない感じ)。
posted by judas at 00:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする