2014年12月21日

最後は「植野直花」が全部持って行った感じ 「聲の形 / 大今良時」最新第7巻にして完結巻発売!

IMG_0749.JPG【ネタバレあり】
オトコ編1位になった「このマンガがすごい!2015」に掲載された作者の大今良時のインタビューで7巻で完結する事は知っていたが、連載当初からは想像出来ない『ハッピーエンディング』な終わらせ方だった。
マンションの自室から飛び降りた「硝子」を救うために大けがをして2週間昏睡していた「将也」が目覚めたところからこの最終巻は始まる。
その2週間、毎日「植野直花」がお見舞いに来ていた事を「将也」と共に「読者」も知らされ、≪やっぱ「植野」はいいよねえ≫と皆思ったに違いない。
4巻でその存在感がとても気になったが、最終巻はまさに「植野直花」の巻といっていいくらいの大フィーチャー。
☆聲の形:過去の記事1巻2巻3巻4巻5巻6巻
永束くんを中心に作った映画の為に「佐原みよこ」と共作した妖精の衣装が、映画賞の「糞みたいな審査員」(by 島田クン)には酷評されたが、東京のファッションコンクールでグランプリを受賞。
結果発表をみる為に無理やり連れていこうとした佐原に「私の名前を使って勝手に応募したのか!」と抵抗していた植野だが、受賞を将也に知らせる為に佐原が送った写メに、植野が泣いている姿が写ってて、ちょっと感動。
また母の理容室を継ぐ事を決めた将也に「あんたこそな〜んにも知らないのね、少なくとも3つはあるわ!」と、「硝子の志望は美容師ではなく、将也と同じ理容師である事」「マンションから川へ落ちた将也を助けたのは島田たちである事」を教える。
3つめは何かと訊ねる将也に「ちょっとは自分で考えろ、バーカ、バーカ!」と言って走り去っていくところが非常に切ない!
多分、3つ目は「自分が今でも将也の事を好きである事」か「硝子も将也の事を好きである事」のどちらかであると思うのだが。
最後は植野も、小学校の時いじめの対象にし転校に追い込んだ「佐原みよこ」と東京でファッションブランドを立ち上げ、「身長181cmでイケメンのファションブランドの社長」(佐原の事)から貰った指輪を自慢する程、植野と佐原は親友になる。
将也と硝子の「両想い化」よりも、この二人が強い信頼関係で結びついた事の方が嬉しいし、単行本の1〜2巻あたりは読むのが物凄く辛かったこの「聲の形」の読後感を素晴らしいものにしている。
間違いなく「植野直花」のキャラ造形が、この作品の「劇場アニメ化」になる程の成功につながったと思う。
また、週刊少年マガジンに連載する時に「障がい者へのかなり過激ないじめの描写」がある為、差別にあたらない様にするにはどうすればよいかと編集部が相談に行った「ろうあ協会」の「一言一句修正せずに掲載して下さい」と、もっと過酷な実情を知らしめる為に快諾した姿勢も、「劇場アニメ化」を後押ししたのだと思われる。
posted by judas at 22:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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