2015年06月30日

「君嘘」よりもずっと好き  2巻で打ち切りなんて有り得ない名作  「さよならフットボール / 新川直司」全2巻

IMG_1050.JPG【ネタバレあり】
先日全11巻で「四月は君の嘘」が見事な完結を迎えた「新川直司」の過去の作品「さよならフットボール」(全2巻)を購入し、読破した。
これは「マガジンイーノ」(月刊少年マガジン増刊)に2009年に連載されていた作品で「辻村深月」の「冷たい校舎の時は止まる」のコミカライズを除外して考えれば、実質上のデビュー作品。
小さい時から男の子に交じってサッカーをしてきた、主人公の「恩田希(おんだのぞみ)」も中学生になり、男子とのフィジカルの差が明確になっていく事に悩んでいた。
そんな時、小学生の頃の希を「親分」と呼んでいつも後ろを追っかけていた「ナメック」というあだ名だった「谷安昭(たにやすあき)」とバッタリ再開する。
5年ぶりにあった「ナメック」は、背も伸び、強豪校のサッカー部のイケメン主将になっていた。
サッカーは「フィジカルだ」と主張し「女の希は男である自分にはかなわない」と言い放つ。
希は「ナメック」と対戦し、サッカーはフィジカルだけではない事を証明する為にどうしても新人戦に出場したいが「女子には危険」と、監督の「鮫島」は絶対許可しない。
サッカーを大好きな少年少女期の男女を、甘酸っぱい感情も交えながら切なく描いた隠れた名作だと思う。
「四月は君の嘘」の「椿」の「公生」への報われない想いを思わせる「テツ」や「タケ」の「希」への想いや
「ナメック」と「希」の間の「親分・子分」から、「ライバル」や「同年令の男子と女子」という関係への変化も非常に上手く描かれており、「サッカー」を全然知らない人も凄く感情移入できる作品。
私の好みや、登場キャラの魅力から言えば、「四月は君の嘘」よりも良いと思う。
「打ち切り」なのか、最初からの想定通りなのかは分からないが、単行本2巻分で終了してしまったのは非常に残念。
このまま続いていれば、中村尚儁(なかむら たかとし)の歴史的名作マンガ「11分の1」(じゅういちぶんのいち)を思わせる名作になれたかも知れない。
posted by judas at 21:31| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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