2016年02月01日

一言で「生活保護」と言っても様々なケースと規定がある 「健康で文化的な最低限度の生活 / 柏木ハルコ」単行本最新第3巻発売! 

img256.jpg【ネタバレあり】
単行本第1巻が2014/8/29発売、第2巻が2015/1/30発売と約半年のインターバルだったが、最新第3巻は作者が巻末で書いている様に前巻から1年もかかってしまった。
理由は分からないが掲載誌の「BCスピリッツ」では2015年の前半は殆ど連載休止状態だった。
昨年後半からは順調に連載を続けているのでもう大丈夫のようだけれど。
で、今巻は前巻からの続きで「生活保護の不正受給」のケースを描いている。
通常「不正受給」というと、どうやって「不正に」生活保護を貰い続けるか(某芸人の母親の様に)という話になりそうだが、ここでは生活保護を受けている家庭の子共がバンドをやる為にバイトをしてギターやCDを買い、それが「不正受給」になるという一見不条理なケース。
「生活保護」を受けている家庭の子供はバイトをしたら、家庭の収入が増えたのもとみなされて、受給金額が減ってしまう。
申告せずに受給していたら、バレた時点でバイトの収入分を返金しなければならない。
現在では、なかなかバレにくいのかもしれないけれど、このあたりの不公平を是正し申告しない収入を見逃さない様に「マイナンバー制度」が始まる。
そしてもう一つのテーマとしては「扶養照会」
「生活保護」を申請してきた人の親族に、その人を援助する能力がある人がいないか厳しく調べる。
援助する能力があるとされた親族も断る事が出来、むしろ援助を申し出る親族の方が圧倒的に少ないとの事。
こういったリアルな話を上手く脚色し、ストーリーマンガとして、読者を引き付ける作品に仕上げる「柏木ハルコ」は本当にウマイ作家さんだ。
しかし、こんなに面白いのにドラマ化はかなり難しそう。
「生活保護」というテーマから「差別」感が生まれ、生活保護家庭の子がイジメられたりする可能性があるからか?
ただ新聞は、この「健康で文化的な最低限度の生活」をかなり取り上げて「問題喚起」している様。
知らなかった事を沢山知る事が出来るので、なるべく休載しないで早く次巻の「第4巻」が出てほしい。
posted by judas at 00:58| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ホント、こういう作品こそドラマにならないかと思うんですけどね。時々日テレが社会派のドラマをやったりしますけど。

テレビが難しいのであれば、ラジオドラマっていう手もあると思うんだけどなぁ。NHKの「日曜名作座」あたりを最後にパーマネントなラジオドラマの枠がなくなっているのは、ほんともったいないと思う。
Posted by fxhud402 at 2016年02月07日 02:47
fxhud402さん、コメントありがとうございます。

>ホント、こういう作品こそドラマにならないかと思うんですけどね。

色々、差しさわりがあり、スポンサーが付きにくそうです。
ただし、マンガが更に盛り上がってくれば、可能性はゼロではないとは思いますが。

マンガ自体は、生活保護に対して「差別」ではなく「理解」を生む、とても意義ある作品だと思うんですけどね。

Posted by judas at 2016年02月07日 22:01
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