2014年01月13日

私を育てたライブアルバム その拾七

img278.jpg「烈火のハード・ブギー(Tokyo Quo) / STATUS QUO」
1977年初頭に日本でのみ発売された、Status Quoのライブアルバム「Tokyo Quo」の紙ジャケ(SHM-CD)が発売されたので購入した。
ライナーにある様に、アナログ盤発売時の初回プレスは1,000〜2,000枚程度、そしてその直後に「Quo Live」という全世界で発売されたオフィシャル2枚組の豪華ライブアルバムが発売になった為に「Tokyo Quo」は即廃盤。
正に「幻のライブアルバム」になってしまった訳だ。

私は、Status Quoの1975年の(一度目の)来日公演告知のラジオスポットを繰り返し聴いている内に大ファンになり、その時点で入手出来たアルバムを出来るだけ集め聴きまくっていた。
翌、1976年にはまさかの2度目の来日。
東京から少し離れた場所に住む中学生にはライブに行く事など考えられなかったが、中野サンプラザでのライブ盤が発売されると聞いて、すぐ入手。
何しろ、Quoの公式初ライブアルバムだったのだ(当時)。
収録曲がたった9曲ではあったが、非常に生々しい録音状態も手伝って、転がりまくった。
その時点での最新アルバム「Blue For You」収録の「Is There The Better Way」(今が最高さ)から始まり「Bye Bye Johnny」で終わるハードブギーの洪水は今までにない興奮と衝撃を私に与えた。
直後に発売になった前述の「Quo Live」の方が当然収録曲も多く、十分なプロダクションがなされたゴージャスな音質であったが、先に聴いた「Tokyo Quo」の生々しい臨場感には勝てなかった。
演奏も荒々しく、こんなにミストーンがバッチリ入っているライブアルバムも珍しいんじゃないかと思うが、このレコード盤をターンテーブルに乗せる度に、行けなかった中野サンプラザの客席に居る様な気分になれた。
私がその後Status Quoにのめり込む事になったのは、間違いなく「Tokyo Quo」が【原因】である。
また、ライブアルバムに音質よりも臨場感や生々しさを求める様になったのも、ブートレッグ好きになったのも「Tokyo Quo」の影響が大きいと思う。
正に「私を育てたライブアルバム」の筆頭に来るといっても過言ではない。

過去にCD化にはなっているものの、紙ジャケ化は今回が初めてで、本当にメーカーの英断に感謝したい。
70年代には、来日公演を収録した日本独自のオフィシャルライブアルバムというのが結構あって、CDの時代になった時からどれも永らく「幻のライブ・イン・ジャパン」となっていた。
「Runawys」の日本独自のライブ盤も以前紙ジャケになった時確保しておいたが、この度の「Wishbone Ash」「B.T.O」も確実に入手しておいた方が良いと思う。
「幻のアナログ盤」を家宝の様にしていた私から見ても、この「Tokyo Quo」の紙ジャケの再現度は高く、特に紙のツルツルした質感、ちょっとだけ凹凸の付いたエンボス加工のタイトルとバンド名の文字のテカリ具合は完璧。
懐かしいオビの文言と歴史に残る秀逸な邦題「烈火のハード・ブギー」には涙が出る思いだ。

1.Is There A Better Way
2.Little Lady
3.Most Of THe Time
4.Rain
5.Caroline
6.Roll Over Lay Down
7.Big Fat Mama
8.Don't Waste My Time
9.Bye Bye Johnny
posted by judas at 00:55| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月27日

私を育てたライブアルバム その拾六

去年の7月の「偉大なる聴衆へ」以来、再び約一年ストップしていたこの企画だが、不定期的にまた再開。
「BOW WOW SUPER LIVE / BOW WOW」('78)

img077.jpg私のライフワーク?とでもいうべきこの「私選20」も残り5枚しか紹介できなくなったというのに、ここにきて「BOW WOW!」
しかし、これを紹介しなくては私の生きた証(しょこたん風)を残すことにならない。
日本のロックバンドの中でも果たした役割はトップクラスに大きい筈なのに、ロックリスナーに「好きな(だった)日本のバンドは?」と聞くと、まず「BOW WOW」の名前は返ってこない。
多くが「めんたんぴん」「フラワー・トラベリン・バンド」「四人囃子」「アイン・ソフ」「外道」あたりで、良くて「VOW WOW」ならちょっと聴いたけどね、という人くらいだろう。
リアルタイムでも「B」の方の「BOW WOW」は非常にバカにされ、迫害されていた記憶しかない。
当時のロックファンには、音楽そのものやその斬新さより、表面的なイメージやそれを聴いている自分のイメージにこだわる人間が多かった気がする。
それは「ロックを聴く」と言う行為が、現在に比べてまだまだ特別なものだったという事かもしれない。
と、大昔の恨み恨み(うらみつらみ)をだらだら言ってもしょうがないので内容について。
1978年4月22日に、芝の郵便貯金ホール(当時の呼称だけど)で録られたライブ。
たった2か月後の6月にレコード発売という強硬スケジュールや予算の関係で、差し替えなしの「ほぼ一発録り」だったそう。
常に指摘されていた「ヴォーカルの弱さ」が更に強調された曲もあるし、ポコンポコンと軽いドラムや音のバランスの悪さ、曲間の繋ぎの粗さ、など色々あるけど、当時、私は本当に本当にカッコいいと思った。
バンドもお客さんもこんなに正直にロックを楽しんでいるライブアルバムなんて初めて聴いた。
スノッブな人種が多い日本の「ロックバンド」で初めてファンと同じ目線にいるバンドだと思った。
img078.jpgスタジオヴァージョンよりも、ギターの音がメタリックというか、ナチュラルだったのもメチャクチャ格好良かった。
私が「ワウペダルを使った最も美しいギターソロ」と個人的に認定するスタジオヴァージョンの「天国行超特急」のソロ部分も、このライブではワウをかけていないのだが、それが非常に鋭角的で転がる。
スタジオ盤未収録の、光浩が歌う「ジャスト・ア・ロッキン・タイム」もダサかっこいい事この上ない。
「KISS ALIVE」などと並んで(いやそれ以上か)「ロック」とはこんなに楽しい!という事を知ったアルバムと言えよう。
恭司のテクよりも、最初から最後まで休む事無く黄色い歓声を上げ続ける女の子達が主役かもしれない(ちょっと言い過ぎた)。

これだけ転がりまくったBOW WOWのライブアルバムだが、私の「生」の初BOW WOWは意外な形で実現する。
「スーパーライブ」のあと、商業的成功を義務付けられ、衝撃的な「歌謡ロック路線」へのシフトチェンジをするのだが、当時私が住んでいたC県のパルコの屋上(!)に営業にやってきて「飛び出しナイフがなんとか〜」という曲などを3曲程演奏したのだ。
パルコの屋上の営業とは言え、いわゆる「P」なお姐さん方が多数詰めかけていて、開演までの待ち時間に数人に話しかけられ色々と面白い経験談?を聞かせてもらった。
カッコは凄いがメチャ高学歴だったり、深窓の令嬢だったり、すごく優しかったりと、みんな親切で「やっぱBOW WOWファンはいい人が多い」と実感した。


↑天国行き超特急のスタジオヴァージョン


予告
☆16枚目にして、初めて日本のバンドが登場したが、次も恐らく日本のバンド(宣言して、サボらない様、自分を追い込む)。
それにしても、あと4枚なんて、マジで足りない。
「20選」を25選くらいにしてもいいかなあ....。

2008年07月02日

私を育てたライブアルバム 其の拾五

「Two For The Show / KANSAS」('78)

two for the show.jpg
1. Song for America
2. Point of Know Return
3. Paradox
4. Icarus-Borne on Wings of Steel
5. Portrait (He Knew)
6. Carry on Wayward Son
7. Journey from Mariabrown
8. Dust in the Wind [Acoustic Guitar Solo]

9. Lonely Wind [Piano Solo]
10. Mysteries and Mayhem
11. Excerpt from Lamplight Symphony
12. Wall
★. Closet Chronicles
13. Magnum Opus


★印は、CD化においてオミットされた、

聴き込んだ度、転がった度、私を育てた度、ジャケのおばちゃん達と一緒に空を飛んだ度、すべてに於いて満点の、究極のライブアルバム。
これも冷静なレビューなど無理なので、また箇条書き的に羅列するのみ。

☆構成
「This Has Been Recorded At Various Locations Over The Past Three Tours 1977-1978」とクレジットされているように、色んなコンサートのハイライトシーンを寄せ集めたもの。
しかし、まるで一晩のライブを頭から最後まで収録したかのような、見事な流れがある。
また「曲と曲の繋がりのカッコ良さ」といったら筆舌に尽くしがたい。
「Portrait (He Knew)」から「Carry On Wayward Son」へ移行する流れは、Thin Lizzy のライブの「Cowboy Song 〜The Boys Are Back In Town」の流れの異常な格好良さとタメを張る。
「Lamplight Symphony」から「The Wall」へ変わる瞬間も、まさに心臓の動きも血流もすべてとまってしまうかのような感動だ。

☆ジャケ&タイトル
Norman Rockwellの絵からインスパイアされたという、カンサスのコンサート後の会場を掃除する二人の老婦人を描いたジャケット。
置き去られたパンフを眺めている二人が、中ジャケでは会場のイスごと大空を飛んでいる(下の画像)というアイデアも秀逸。
私も、車のシートなどに座ってこのアルバムを大音量で聴くと、大空を舞うような錯覚に陥る。
タイトル「Two For The Show」の「Two」は勿論二枚組み(アナログ時)の意もあるが、コンサートが終わった後に掃除をしてくれるジャケの2人の「Two」にも掛けてあると思われる。
ジャケとタイトルが連動して感動を誘う。

☆John Hoffert
78年8月14日、カンサスのコンサートから帰る途中、当時14才のJohn Hoffertは交通事故に遭って失明してしまう。
カンサスのライブは彼の最後の視覚体験になってしまった。
「このライブアルバムはその少年にDedicateされた」というクレジットが涙を誘った。

☆前述のように、CD化される際に時間の関係で名曲「Closet Chronicles」が削られてしまった。
とても完成度が高いライブアルバムだったので、この措置は非常に残念で何故CDでも2枚組にしなかったのかと怨んだものだった。
ところが..。

........そして、2008年7月1日「偉大なる聴衆へ、30周年記念盤」発売(輸入盤)!

昨日、米での発売日通りに届いてから聴きまくっている。
永い空白を経て「私を育てたライブアルバム」が再開したのは、実はコレの発売に合わせて、というのもあった位。

1. Hopelessly Human (8:42)
2. Child of Innocence (7:48)
3. Belexes (4:34)
4. Cheyenne Anthem (6:55)
5. Lonely Street (8:21)
6. Miracles out of Nowhere (8:00)
7. Drum Solo/The Spider (7:41)
8. Closet Chronicles (6:55)
9. Down the Road (3:45)
10. Sparks of the Tempest (5:20)
11. Bringing It Back (7:02)

これらの未発表ライブ(8.のみTwo For The Showのヴァージョン)がDisc2に収録されての2枚組CD。
時間の関係でどうしてもオリジナル通りの曲順に出来なかったが、ついにCloset Chroniclesが戻ってきた。
他のライブも77年から78年の間に録られた火の出る様な超絶ライブ。
こんなとんでもない音源があったのなら、アナログでも「Yes Songs」の様に3枚組、いや4枚組にして欲しかった。
2は本編が始まる前にギターインストっぽいパートがあるのだが、そこから「Child Of Innocence」のイントロが出てくる瞬間が死ぬ。
10.はスタジオテイクより更にファンキーで、キレが尋常でない。
11.もソロパートをたっぷり含んで7分あまりのスリリングな熱演。
今回初登場のライブテイクは、総じてどれもライブアレンジが良く、インタープレーも超絶。
カンサスはテクニックで語られる事があまりないのが不思議でしょうがない。

悔しいかな「アメリカには真のプログレはFrank Zappaしかなかった」とかほざく自称識者みたいなヤツが多い(勿論Zappaは凄いが)。
でも、プログレであろうがなかろうが唯一無二の音楽をやっていたカンサスは偉大だと思うし、そんなカンサスに私は育てられた。
これだけは間違いない。

img044.jpg
posted by judas at 23:25| Comment(8) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月29日

「私を育てたライブアルバム20選」 其の拾四

「Live At Last / BLACK SABBATH」('80)

このライブアルバムを『私育20選』入りさせるかどうかで、選考委員会が大紛糾した問題作。

sabbath live at.jpg1. Tomorrow's Dream
2. Sweet Leaf
3. Killing Yourself
4. Cornucopia
5. Snowblind
6. Children Of The Grave
7. War Pigs
8. Wicked World
9. Paranoid



私に与えた影響、衝撃や聴き込み度では文句なし。
しかし、ブートに近いコモった音質や、ロニー加入後のサバスの再ブレイク後に発売された故「商売の為に後から発掘された」イメージが強い等、最後の最後まで迷ったが、目出度く20選入り。
以前から言っている様に、ブート慣れ?している私は、音質にはそれ程こだわらないし、上からベールが掛かったかの様な音は、むしろ密教的な神秘性を高めていたと言えるかもしれない。
演奏技術云々を超越した異様な迫真性や生々しさ、殆どの曲が始まる前に入るキーンとしたハウリング(フィードバック?)には異常に転がった。
また、8.の「Wicked World」は、1stの「Evil Woman,Don't Play Your Games With Me」のシングル(この曲ってシングルカットされてたんだ?)のB面で、当時はなかなか聴けなかった曲。
この曲を皮切りに約19分に及ぶ、文字通り「Wicked」な一大サバスインプロ絵巻が、このライブのハイライトと言っても過言ではない。
「Wicked World」に続いて、ジャズインプロビゼーションのようなトニー・アイオミのギターソロが始まる。
リッチー・ブラックモアお得意の例のブルースインプロビゼーションと面白い対比だ。
そして3rdの「Into The Void」、アイオミが残した多くの歴史的なリフの中でも最高に好きな「Supernout」を含み、再び「Wicked World」に戻ってくる。
曲数、音質の不満はあったが、このアルバムがターンテブルに乗った回数は、他の名盤と言われるライブ盤に負ける事はなかったと思う。


sabbath past.jpgその後2002年に、この「Live At Last」が2枚組CD(タイトルは「Past Lives」)として復活。
Disc.1は「Live At Last」そのものなのだけど、従来のコモリ感が大幅に改善。
ビル・ワードの意外に?テクニカルなハイハットさばきも、ハッキリ聴き取れる。
とは言え、元が元だけに劇的に良くなった訳ではなく、独特の雰囲気は損なわれていない。
Disc.2は「Recorded Live at Various Locations & Dates During Seventies」というクレジットがされてる、未発表ライブヴァージョンが9曲収められている。

以下曲目
1. Hand Of Doom
2. Hole in The Sky
3. Symptom Of The Universe
4. Megalomania
5. Iron Man
6. Black Sabbath
7. NIB
8. Behind The Wall Of Sleep
9. Fairies Wear Boots

4.までは、かなりクリアな録音だが、それ以降は初期のライブの為か、多少音質が劣る。
それにしても、よくもまあここまでサバスの中でも私の大好きな曲を集めたものだと思う程、選曲がジャストミート。
欲を言えば、超名盤「Sabotage」からの音源がもっともっとあれば、更に嬉しかったが(ライブでやってたかどうかは不明だが、The Writが是非聴きたい)、Megalomaniaのライブヴァージョンが聴けるのは幸せ。
シンセなどで装飾された原曲と比べて、シンプルだが力強い演奏。
これはこれで、大いにカッコイイ。

で、このDeluxe Editionには私が買ったデジパックヴァージョンというのがあり、ピックと折込のポスターが付いていた。
インナースリーブには、パープルのリッチーが大暴れした事(TVカメラ破壊等)で有名なあのカリフォルニアジャム出演時の写真が沢山載っていて、サバスにとってもあのイベント参加は大きな出来事だった様。
YouTubeには、その時の映像(画質がメチャ悪いが)があった
パープルの様に、綺麗な映像は残されていないのだろうか。
「私を育てたライブアルバム20選」入りしたのは、このDeluxe Editionとの合わせ技と言ってもよいかも。
posted by judas at 00:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日

私を育てたライブアルバム 其の拾参

「TOKYO TAPES(蠍団爆発!!)/ Scorpions」('78)

img036.jpgこの頃は、NWOBHM以降と違い、所謂ハード・ロックをやっているバンドで我々の耳に届くバンドの数はそう多くはなかった(マイナーなバンド達はかなりいたと思うが)。
当時、私の周囲でJudas Priestと人気を二分していたのがScorpionsで、よく「どっちの方が凄いか」と論争?になっていた(正確には7-3くらいでScorpions派が優勢だった)。
当然、私がJP派の元締め(笑)みたいになっていたのだが、ことライブアルバムに関しては大きく負けているのを認めざるを得なかった。
録音状態がしょぼいとか、バランスが悪いとかいう評を当時からよく目にしたが、このライブの音は凄く好き。
加工された感覚が強く、ライブヴァージョンを羅列しただけの様な1枚半?という半端な構成のJPの「イン・ジ・イースト」とは違い、「蠍団爆発!!」は絶妙な曲の流れと生っぽい臨場感とに満ちていると思った。
勿論、全楽器の演奏も素晴らしい。
特に、Kojo No Tuki(荒城の月)の名演には涙を流さんばかりに転がった。
img037.jpgウルリッヒ・ロス(当時はウリ・ジョンじゃない)の、泣き泣きのギターとクラウスのコロンコロンまわるコブシは最高で、この曲がこんなに名曲である事を初めて知った。
賛否両論あった「Hound Dog」と「Long Tall Sally」の「ロックンロール・メドレー」も大好きで、これらの曲をもし自分らで演奏する事があったら絶対Scorpions風に演ろうと当時思ったものだ。
ちょっと話がそれるが「ロックンロール・メドレー」といえば、酷評されてたUriah Heepのものも私は好きだった。
バンドのイメージが「ロックンロール」と異なれば異なる程面白いと思うのだが、どうだろう。
現在出ている一枚モノCDでは「暗黒の極限」がオミットされているけど「Taken By Force」に私の大好きなSuspender Love のスタジオヴァージョンと共にボートラで収録されている。

例によってまとまらなくなってきたので、AC/DCの時の様に以下、箇条書きで。

☆ライブヴァージョン
「Speedy's Coming」はスタジオテイクよりここでのライブヴァージョンの方が好き。
まずウルリッヒのソロが文字通りスピーディでテクニカルでスリリング。
コンパクトでポップにまとまった曲ながら実にカッコいいキラー・チューンである。
またマイネが「Speed'y Coming!!」と曲名をコールした後のグォーンとといったギターの唸りから突如キーンと切り込んで来るイントロも死ぬ程カッコいい。
但し、他の曲ではウルリッヒがジミヘン趣味を出し過ぎてか、カッチり決まっていたスタジオヴァージョンを崩し過ぎる場合も多少見受けられる気がする(judas私感)。

☆ジャケ
発禁ジャケの帝王?だった彼ららしく、このアルバムも日本以外では異なるジャケで出た。
昔はこのジャケ(裏ジャケも)のどこがマズいのか良く分からなかったが、大人になった今はなんとなく想像が付く(笑)。
でも、これ考えすぎなんじゃないの?
そこまで想像力を逞しくしなくても....。
アナログ盤ジャケットのツルツルした質感にエンボス加工された銀色の蠍の手触りがとても好きだったし、単純に綺麗だと思ったけど。

img039.jpg ☆インナースリーブ
またこのアルバムで私が好きなのはインナースリーブに載せられた数々の滞在時の写真。
特に5人揃って街中を歩いている写真が好き。
ロンドンブーツとド派手な色の衣装のメンバーと通行人のコントラストがいい。
これは、銀座?中野?それとも横浜あたり?
もしご存知の方がいたら教えて下さい。
また、クラウス・マイネを挟んで、ツアマネ風の人と呼屋さん風の人が口論?している写真も面白い。
一体どんな話をしているのか。
img040.jpgそれと、ML誌にも載って有名になった、学生服を着込んで修学旅行の生徒達と一緒に撮った写真も印象的。
一緒に写った生徒達がとても羨ましかった。




スコピ中野.jpg

posted by judas at 17:17| Comment(8) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

私を育てたライブアルバム 其の拾弐

残り9枚になっても「コレは絶対落とせない」というライブが軽く二ケタは超えている状況だが、終焉に向かってGO。

「If You Want Blood You Got It / AC/DC」('78)

流血.jpg「これは絶対に落とせない」という中でも更に「絶対落とせないライブ盤」がこの「ギター殺人事件・流血ライブ」だ。
この頃は、パンクも大好きだったし、瀕死状態の正統派ブリティッシュロック(つまりメタルゴッド以前のJudas Priest等)も大好きで、節操なくいろんなジャンルに転がっていた。
私の周囲がそろそろ「AC/DCって凄くね?」って盛り上がってきた時には「単純過ぎてつまらない」的なスタンスをとっていたけど、このライブをこっそり買って聴いたらもう我慢できずに、私も大のAC/DC好きを公言し始めた。
英国のバンドの様に端正な様式美を誇るわけでもなく、アメリカのバンドの様に明るくポップで派手なテクニックを見せ付ける訳でもないので、日本では欧米の凄まじい人気には程遠かったのだが、私は特にこのライブ盤での「ノリ」と「勢い」には完全にやられてしまった。
このライブアルバムを聴くと、頭の中でアンガスやボン・スコットがいつも凄まじいパフォーマンスを繰り広げてくれて、映像を喚起するライブアルバムでもあったと思う。
また、アルバム一枚モノだが52分程あり、当時の平均的LPの収録時間よりも多少長かった。
この「52分程」というのが絶妙で、この超濃密なライブで2枚組だと流石にToo Muchだったと思われるが、通常よりチョイ長めなところが「満足感」「堪能感」を丁度良く満たしてくれた。
私が良く言う「一枚モノにまとめて成功したライブアルバム」の代表例だと思う。
ドラマティックな構成や派手なテクがなくとも、凄い興奮を与えてくれるロックがある事を知った。
ホントにホントに私を育てたライブアルバムだ。
なんかまとまらなくなったので、書き切れなかった事を以下箇条書きで。

☆ボン・スコット
後任のブライアン・ジョンソンよりずっと好き、という人が多いが、別に私はどっちがどっちと拘らないし、ボン・スコットを殊更神格化はしない。
但し、ボン・スコットがいた頃の軽快でフットワークの軽い疾走感は、後の重量感たっぷりのゴージャスサウンドよりも好きな事は確か。

☆タイトル
原題は「If You Want Blood You've Got It」で、次作の「Highway to Hell」に同名の曲が収録された。
私は何故か「Houses Of Holly」とか「Brain Salad Surgery」とか、アルバムと同タイトルの曲が他アルバムに入っているのが好き(曲が好き、というよりもそういう行為が好き)。

☆邦題
「ギター殺人事件・流血ライブ」という邦題がダサイという意見をよく聞くが、私はこの邦題が大好き。
これから日本でも欧米並みに盛り上げるぞ、というレコード会社の勇み足感?がよく出ている。
アルバムタイトルだけじゃなく、ここまでのAC/DCの曲の邦題も「ロック魂」とか「地獄は楽しいところだぜ」とか泣かせる。

☆ジャケ
アナログ、プラケース、デジパック(紙ジャケは今のとこスルー)と何回もこのアルバム買ったし、同デザインのTシャツも買う程ジャケは好きだった。
このジャケットを再現したくて、中古ギターのネックを切った大バカ野郎が私の友達にいた。
SGじゃなかったけど。
私は、裏ジャケにも登場するライティングを浴びてキラキラ光る「SONOR」のドラム・キットの美しさに目を奪われた。
もし、ドラムをやっていたら「SONOR」を買ったかもしれない。
posted by judas at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月04日

「私を育てたライブアルバム」 其の拾壱

前回の「私を育てたライブアルバム20選」が2006年6月24日のFocus At The Rainbowなので、この企画も約2年間途絶えていた事になる。
10枚目を終えて折り返し点を過ぎると、あとはもう終焉に向かうしかない様な気がして、なんとなく先延ばしにしていたのだが、あまりサボっているのもなんなので再開する。

「私を育てたライブアルバム20選」  其の拾壱
「Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends / Emerson Lake & Palmer」('74)

welcome back my friends.jpg1. ホウダウン
2. 聖地エルサレム
3. トッカータ
4. タルカス
5. 石をとれ:スティル…ユー・ターン・ミー・オン~ラッキー・マン〜ピアノ・インプロヴィゼイション〜石をとれ
6. ジェレミー・ベンダー~シェリフ
7. 悪の教典 9:a.第1印象~b.第2印象~c.第3印象





私が、このEL&Pの3枚組(アナログ時)のライブを選んだ事について不思議に思う人も多いかもしれないが、このライブは本当に良く聴いたし、大好きだった。
私は『もの心付いた時には、ラブビーチとトーマトだった』という【70年代プログレ末期実体験世代】だという事は以前にも書いたけど、それゆえに彼らの黄金期は本当に輝かしく眩しく思えた。
高校生の時、私の回りは「同じ3枚組ならYESSONGSでしょ」という風潮だったが、あえて持っている人の少ないEL&Pのライブを選んだ。
勿論「YESSONGS」も暫くして入手したが、私の肌にはEL&Pのライブの方が合っていた様だった。
テクニカルというよりはむしろ、力技でドッカンドッカン畳み掛ける演奏は迫力満点で、どの曲もスタジオヴァージョンの5〜8割増し位カッコいい。
特に3枚目を全部使った「悪の教典#9」の拡大版?は、EL&Pの真骨頂炸裂の一大絵巻。
何度聴いたか分からない。
B面全部を使ったタルカスの中の「戦場」では、レイクがKCの「エピタフ」の"Confusion Will Be My Epitaph〜"という一節を挟み込むのだが、それがワザとらしいのに自然というか、元々ここにこのフレーズが入っていたかの様にピタリとハマるのが凄い。
退屈な筈のピアノインプロでさえ、スリリングで何回も聴き返してしまう。
クラシックやジャズとの融合という70年代プログレの王道を体現しながらも、爽快なロックンロールのダイナミズムを感じさせるのはEL&Pならではの魅力だと思う。
暴論かもしれないが、このアルバムは「プログレ」というより、「ハードロックの名作ライブアルバム」として、私は賛美したい。
おそらく、後の「プログレハード」というジャンルに我々が思う以上の影響を与えているのかもしれない。
プログレ寄りではなくとも、腕に覚えのあるミュージシャンはこんな事をやってみたくなる様だ。
また「Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends」という「悪の教典#9」の歌詞から引用したアルバムタイトルも最高に格好良くて大好き。

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2006年06月24日

私を育てたライブアルバム 其の拾

私は以前、このアルバムを「一枚ものにまとめて成功したライブ盤」と思っていたが、聴き込んで好きになっていく内にやはり物足りなく感じるようになってしまった。
しかし、特にアナログ時に感じた「起承転結」のはっきりした構成は素晴らしく「FOCUS」という偉大なバンドの入門編としても最適かもしれない。

「Live At The Rainbow / FOCUS」('73)

旧A面のトップを飾った「FocusIII」は本当に美しい曲で、スタジオテイクよりもより情感が込められているように感じる。
これは「FocusII」も同様で、スタジオ盤のカッチリした音より、暖かい人肌を感じさせる音色の方が私は好き。
勿論、個人の好みの問題ではあるが。
THIJS(私は、ずっと「タイス」と書いてきたけど、この人のカタカナ表記はどこでも論争(?)を呼んでいるので、敢えて)のキーボードもライブ盤のがスリリングな気がして好き。
しかし、スリリングと言えばこの人の『声』
ライブ名物(?)の「息継ぎなしヨーデル」は命掛けですらある(映像を観ると目が白黒してて本当に苦しそうなのだ)。
また、正直言ってこのアルバムがここに登場するのは代表曲「Hocus Pocus」に於ける、THIJSメンバー紹介が大好きだからだ。
コレは私の持論だが、やはりライブ盤には「演奏しながらのメンバー紹介」が入っていて欲しい。
以前Thin Lizzyの「Live & Dangerous」のトコでも書いたけど、このFocusのメンバー紹介は最高に好き。
♪On Bass Guitar〜Bert Ruiter、On Drums,Pierre Van Der Linden、Guitar,Jan Akkermann〜と歌う様にリズムに乗せて喋り、最後に自分の名前のLeerの語尾が何処までも上昇していくカッコヨサには転がりまくり。
このアルバムを好きな原因の50%くらいは、この「メンバー紹介」が占めていると言っては言い過ぎか。

ライヴ・アット・ザ・レインボー




☆日本にもメンバー紹介そのものを一曲にしてしまった名作(?)があるので近日中に紹介。
バンドそのものは別に好きじゃないんだけど、その曲には転がった。って言えばもうお判りか。
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2006年06月10日

私を育てたライブアルバム 其の九

このライブ盤は世間的には名盤として認知されていないかも知れないが、非常に愛聴したし思い出深いアルバムと言える。
「Live In The Heart Of The City / WHITESNAKE」('80)



アナログ時には日本盤で買ったのだが、1枚物のアルバムだった。
当時はよく分らなかったのだけど、オリジナルの英国盤では2枚組だった様。
日本では、蛇がウネウネとトグロを巻いているジャケの「ライブ・アット・ハマースミス」と分割して発売されたらしい。
現在のCDでは、この2枚が1枚ものとしてまとめられている(但し、唯一ダブっている曲である「Come On」は、「ハマースミス」ヴァージョンの方がオミットされてしまっている)。

「Live At Hammersmith」の方はパンクムーブメント吹き荒れる78年のライブ、そして「Live In The Heart Of The City」の方は冬の時代を耐え抜いて巻き起こったNWOBHMムーブメントの絶頂時のもの。
「Fool For Your Loving」のMCでも聞けるが、当時この曲は英チャートのTOP20に入る程のヒットになっていた(他にも「Gillan」「Girlschool」「Motorhead」などはシングル曲もよくチャート・インしていたと思う)。
よってこのライブはNWOBHMの輝かしい絶頂期を象徴するものとして、私の中では存在している。

このNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)という言葉は私の文章には非常によく出てくるので、皆さん覚えて帰って下さい(何処へだ?)。
ここでまたNWOBHMを説明すると、1980年頃に、それまでパンクムーブメントに虐げられて絶滅寸前だったハード&ヘヴィロックが、その揺り戻し的に復興したムーブメントで、Iron Maiden、Def Leppard、Saxonなどの70年代とは違うパンクムーブメント通過後の新感覚なHeavy Metalバンド達が一挙にシーンに登場した。
勿論、名前を挙げた新しいバンド達が引っ張ったムーブメントではあったが、それまでの冬の時代にも地道に活動を続けてNWOBHMを誘発した「Whitesnake」「UFO」「Judas Priest」などの貢献なくしてはありえなかった(judas断言)。

「Live In The Heart Of The City」は、そのダサイ(と良く言われるが、私は大好き)ジャケットとは裏腹に、ブルーズオリエンテッドなロックが堪能できる熱いライブアルバム。
成熟したカヴァーディルのヴォーカルと渋い2本のギターの絡みは、私にロックの深みを教えてくれた。
このライブ時の布陣にはマジックがあったと思う。

そして、「アメリカでブレイクする前のWhitesnakeは好きだけどね」という人は多いけど、MTVを利用して「全米で大ブレイクした後のWhitesnake」も、私は大好きなのだ。
ソロ活動直後の苦戦、英国ブレイク後のメンバーチェンジなどでの苦悩を経ての大成功だけに、自らの事のように嬉しかった。
派手で、オネーチャン好きで、軽薄にみられがちのカヴァーディルだが、DP在籍から苦悩と不運の人だったのではないかと思う。
それを表に出さず、パブリックイメージを守り続けた、非常にプロフェッショナルなアーティストであったと言えよう。
最近の来日公演でも、行かれた方々の文章を読ませて頂いて、元気な姿が窺い知れたのは何よりだった。
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2006年06月02日

私を育てたライブアルバム 其の八

あと十数枚残しながらも、早くも、UK、ストラングラーズと佳境中の佳境に差し掛かった「私を育てたライブアルバム20選」だが、出し惜しみせずに更に絶頂を極めるライブ盤の登場。
いやいや、もうコレ出しちゃっていいのか、私。
でも、まだアレもコレも残ってるんだよねー。
あと12枚じゃおさまらないかも。
3種類のライブがエントリーしそうなアーティストだっているのに。
お、ネタばれしそう。

とにかく、行ってみるぜ、ゴンゾー!


「Double Live Gonzo / TED NUGENT」('78)

まず70年代にこれだけ、エネルギー全開、全編ハイテンション炸裂アルバムが存在した事が素晴らしい。
よく「全部聴くと疲れちゃう」と言われるが、私にとっては3枚組でも良い位だ。
ロックのカッコ良さ、楽しさにトコトン浸れる一大ハードロック絵巻。
ツアー各地のハイライトシーンを集めたものだが、一応起承転結的構成がされていて、最後の「Motor City Madhouse」まで聴き通した後の満足感、達成感は大きい。

旧A面の「Yank Me, Crank Me」と「Gonzo」はこのライブ盤が初出(だと思う)。
当時の最新アルバムの「Cat Scratch Fever」からは2曲、2ndからはゼロ、1stから4曲、そしてアンボイ・デュークス時代の曲が3曲という、やや異色の選曲ながらどれもライブヴァージョンでは新しい命を吹き込まれたかのように輝いている。
私は名作との誉れ高い1stがそれ程好きじゃなかったのだけど、このライブで大好きになってしまった。
スピード感と緊張感が増し長さを感じさせないパフォーマンスが素晴らしい。

旧B面に当たる「Great White Buffalo」と「Hibernation」は、実はこのライブ盤の中で一番好きな面だ。
特に「Hibernation」(邦題は「冬眠」)の流麗なピッキングとフィンガリングには虜になったものだ。
インストだが、メロが綺麗で高揚感があって本当に名曲&名演。
アレンジが違えば、フュージョン・ファンにも支持されたであろう。
それにしても「冬眠」とはカッコいいタイトルではないか。
また彼には「Home Bound」(3rd収録)という隠れた名インストがあって、野獣的イメージとは裏腹にジェフ・ベックあたりに近いセンスがあったのかもしれない。
この旧B面の2曲はどちらも後期アンボイ・デュークス時代の曲で、スタジオヴァージョンが欲しくて探したのだけれど、入手はかなり難しそう。
昔は(アナログ時)廉価盤でゴロゴロしていたので「トラと人間の中間みたいな顔のジャケ」と言えば思い当たる人も多いと思うが、現在はあっても高価なので紙ジャケ再発を切に望む。

そして旧D面も当然ながら良く聴いた。
「Motor City Madhouse」は「スラッシュ以前」としてはかなりの高速チューンで彼のワイルドなイメージを代表する名曲。
タイトルもカッコイー。
実に満足感の高い濃密なアルバムだと言えよう。


テッド70年代、私は彼が大好きだった。
本当にカッコいいと思っていた。
いつの間にか私がもっと色んな音楽に目と耳をを奪われてしまうまでは。


テッド・ニュージェントという人は非常に個性的なアーティストであった。
が、それ故にか彼のフォロワーというのはあまりいない気がする。
彼独特の、前につんのめる引っ掛かる様なリフを真似たものはたまに聴くし、ロリンズバンドのメンバーの多くは彼をフェイバリットに挙げていたが、野獣的なイメージでスクリーム&シャウトするギタリスト兼ヴォーカリストと言うのは彼が最後だった気がする(ザック・ワイルドは見た目をコピーしたかも?)。
最後と言ったが、テッドの前にもそんな人はいなかったのではないだろうか。
キャラだけではなく、音楽的にも彼が影響された人っていうのは挙げ難い。
フィードバックの多用など、ジミヘン的な部分は多々見受けられるものの、御存知の通りテッドは(少なくとも初期は)ジミとは対極的にエフェクターを一切使わない事でメチャクチャ有名だったし、ファンキーな部分はあまりない。
強いて言えば、先述のようにジェフ・ベック的センスをちょびっと感じる位(judas私感)。
「過大評価」という誹りを承知で書けば、全く新しい感覚で、独自のアメリカンロックを切り拓いた不世出の偉人だったとさえ私は思っている。
posted by judas at 23:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

私を育てたライブアルバム 其の七

x-certs オリジナルUKに続いて「20選」の中でも超佳境へと向かう。
この辺のライブはホントにホントに私の血となり肉となった。

「Live X-Certs / The Stranglers」('78)

オープニングの「オウ!オウ!オウ!オウ!」というヒュー(ジャン・ジャックじゃないよね?)のドスの効いた雄叫びからチープなオルガンを挟んで「リードベース」と評されたジャン・ジャックのベースが切り込んで来る瞬間の死ぬ程のカッコ良さ。
この1曲目の「(Get A) Grip(On Yourself)」は、スタジオヴァージョンの方もかなり違った味わいがあって大好きだが、やはりこのライブの冒頭の部分には転がりまくった。
ベースがスタジオヴァージョンよりずっとビチビチ(?)していて迫力がある。
勿論、スタジオ録音のカチッとまとまった硬そうな音象も素晴らしいが、このライブのドバッと横に広がった圧倒的な音の波(表現力なし)も最高。

そしてこのライブは若干時差のある二ヶ所の模様が収められている。
ロンドンのレインボウと、あの発電所で有名なバターシーのライブ。
ところが1曲目からラスト11曲目の「Go Buddy Go」までがまるで一晩のコンサートのように全く違和感なく融合されている。
これまた「アナログ時に2枚組にしないで1枚もので成功したライブアルバム」と言える。
旧A面のスピーデイな流れと、旧B面の「Curfew」「Do You Wanna〜」のドラマチックで大きな流れ、そして「5minutes」と「Go Buddy Go」二段構えの大団円の構成が奇蹟のように決まっている。
ここから、一曲でも引いても足してもその奇蹟が崩れる様な気がする。
代表曲「No More Heroes」でさえ入り込む余地がないであろう(judas私感)。

エックスサーツで、私が買った国内盤アナログは上のようなネズミ(ストラングラーズの象徴)ジャケなのだが、他の国では「手の平ジャケ」(左)で出たようだ。
CD化後は日本盤でもこの「手の平版」で、初めて見た時は余りのカッコ悪さに唖然としてしまった。
とにかく、あのネズミジャケはストラングラーズっぽくて最高に似合っていたと思うのだが。
国内盤紙ジャケ化の暁には「ネズミジャケ」と「3D大ガラス」を是非復刻して欲しいものだ。
また、国内盤アナログの「X-Certs」には7インチのオマケがついていた記憶がある。
「Mean To Me」と「腐った大都会の田舎者」だっけかな(うろ覚え)。
現在のCDには7曲ものライブヴァージョンがボートラで収録されている。
最初はこのボートラが邪魔だったが「Mean To Me」「London Lady」「Gooby Toulouse」あたりの初期の名曲の生々しい演奏も捨てがたい。
最初から、1つの狭いジャンルには収まりきれない豊かな音楽性を持つ素晴らしいバンドだったと言える
posted by judas at 23:16| Comment(6) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

私を育てたライブアルバム 其の六 

night after遂に登場「Night After Night / UK」('79)

「私を育てた度」ではTOPクラスのライブ。
そしてこれからもずっと共に在るライブアルバム。
よって、なかなか客観的に書けないので悪しからず。
書きたい事をづらづらと断片的に記していく感じで。


何故このライブアルバムが大好きか、という理由の1つに、このライブ用に書かれた新曲の「Night After Night」の存在がある。
当時のライナー(今回の紙ジャケ盤にも書いてあったが)に『この曲は日本に来る飛行機の中で書かれた』と書いてあって、まずそれだけで転がってしまった。
「飛行機の中でもこんな凄い曲を書けるのか!」と私は驚いたものだ。
こんな名曲が来日公演直前の飛行機の中で作られたという事実にとても興奮した(父親と一緒に100年前の暖炉の木からオリジナルのギターを作ったという某ギタリストのエピソードと並んで、大好きなロック逸話(?)だ)。
もっとも、曲の構造そのものというより演奏の素晴らしさが名曲たらしめているとも言えるのだが。
特に、この曲のキーボードソロは「judasの選ぶ、ブリティッシュロック3大美麗キーボードソロ」に認定される程素晴らしい。
「タータタタ、タータタタ」という指グセの様なフレーズで譜割を整えたり(?)して、アドリブ性が高そうなのだが、エディ・ジョブソンのセンスが本当に素晴らしいソロにしていると思う。
余談だけど、昔「日本のUK」という前評判で華々しくデビューしたバンドがいて、このソロに非常に影響を受けたソロを弾いていたが、それ以外はUKを引き合いに出すのはおこがましい(judas私感)と言った感じだった。

もう一曲の新曲「As Long As You Want Me Here」も、表面的にはポップながら結構緻密な曲で大好きなのだが、何故か途中でフェイドアウトしてしまう。
あの終わり方は余韻があって良いという人もいるが、やっぱきちっとエンディングを聴きたった。
もしここで解散しなかったら、その次のアルバムにスタジオヴァージョンが収録され全貌を知る事が出来たのではないかと悔やまれる。

このアルバムは、以前書いたBLACKFOOTのライブとは対照的に「judasが選ぶ、このライブ盤を何故2枚組(アナログ発売時)にしてくれなかったんだよランキング」の堂々第1位に輝く。
彼らのブートは数種持っていたが、日本公演のものは持っていなかったので、以前ある人に「このライブの完全盤って出ませんかねー」と聴いたところ、これはかなりオーバーダブされたライブだからムリであろう」と教えて貰った。
尤も1枚ものでもこのアルバムの名作度がいさささかも揺らぐ事はなのだが。

そしてアルバムエンディングの「ユッケ!、ユッケ!、ユッケ!」と歓声が大きくなって突然終わるトコも格好良い。
RUSHの「世界を翔けるロック」のドアがバタンと締まるエンディングと同様転がった。

あの有名なウェットンの日本語MC「キミタチサイコダヨ」は、多くの日本のロックファンの胸に刻み込まれ、今尚色んなところで引用されている。
私にとっても神の御言葉に等しい。
もしも、本当にもしもジョン・ウエットンに会い、話す事が出来たら「キミタチコソサイコダッタヨ」と伝えたい。



☆日本盤アナログは、見開きジャケでメンバーの写真に部分が浮き上がったエンボス加工がなされていたが、今回のジャケはシングルジャケで表面が真っ平ら、そしてなんとなくジャケの青の色味が違うような感じもする。
出来れば、当時の日本盤を再現して欲しかった。

2006年05月20日

私を育てたライブアルバム 其の五

「Highway Song Live / BLACKFOOT」('82)

blackfootコレは紛れも無く私を育てたアルバムなのだけど、KISSやTHIN LIZZYのようにロックリスナーとして初期に聴いたものではなく、結構色々なものを通ってから聴いたアルバム。
それまでは、いわゆるサザンロックというものにあまり魅力を感じなかったのだが、このライブによって一気に見方が変わってしまった。
これを聴いいてハマらなければ、レーナード・スキナードやモリー・ハチェットのライブ盤(今後20選に出てくる可能性大)にまでたどり着く事はなかったかもしれない。
よって私の幅を大きく広げてくれたアルバム。
尤も、BLACKFOOTはサザンといっても、かなりブリティッシュ寄りの湿った音を持ち、英国でも大きな人気を誇っていたんだけれども。

で、今回この名ライブ盤「Highway Song Live」が紙ジャケ(2006年最新デジタルリマスター)で再発になった事もあり取り上げた。
それまで、彼らの大ファンでなかった私もこのライブの「Train Train」と「Highway Song」のカッコ良さには即転がった。
上記の様に元々、南部でもホコリっぽいサウンドではなかった彼らだが、英国でのライブと言う事もあるのか、更にブリティッシュっぽいカッチリとして重厚で湿った音になっている。
今回の紙ジャケはリマス効果もあるのか、キレも一段と良くなっている様な気もする。
上記の2曲を聴くだけでも値段以上のものは充分あるが、他の曲もスタジオヴァージョンを遥かに上回る出来。
Thin Lizzyが「Live And Dangerous」でそれまでの若干薄くて軽めなサウンドイメージを塗り替えたのに近い感じ。
また、AC/DCの「ギター殺人事件」とともに『2枚組にしなくて1枚ものにまとめて成功したライブアルバム(アナログ時)』の代表格ともいえる。
ラストの代表曲2曲に向かって徐々に過熱していく様が見事に集約されている。
1枚ものライブアルバムではTOP3に入ると思う。

このライブを出す前に彼らは実はスタジオアルバムを5枚出している。
殆どの人がコブラの赤いジャケの「Strikes」を1stだと思っている思うが(私もそうだった)実は「Strikes」は3rdにあたる。
「Train Train」等のヒットを出すまでにはやはり苦労があったという事。
中心人物のリッキー・メドロックが、デビュー前のレーナード・スキナードに在籍したのは余りに有名。

話をライブ盤に戻すと、曲中や曲間のメドロックの煽りやアジリがムチャクチャカッコ良く「Highway Song」をスタジオの数倍スピード感のあるものにしてるのは、彼の観客との対話であると言える。
この辺も、THIN LIZZYのフィル・リノットを思い出してしまう。
「Highway Song」終了後に入る「Howay The Lads」という英国のトラッドぽい観客との掛け合いがまた最高。
これでキッチリ名ライブ盤が締まるというものだ。

このライブ盤のあと、鍵盤屋ケンちゃんことユーライヤ・ヒープのケン・ヘンズレーが加入して日本でも人気が出るが、わたし的にはこれ以降はあまりキチンと聴いてない。
現在メドロックは古巣レーナードの牽引車として活躍している。
BLACKFOOTはメドロック抜きで2004年に再結成をしたらしいが、なんと2005年にドラムのジャクソン・スパイアーズが急逝したそう。
スパイアーズはバンドの精神的支柱で「Highway Song」を始め殆どの曲のクレジットは「Medlocke-Spires」(恐らく作詞を中心に手懸けていたと思われる)だった。
ネイティブアメリカンであり、髪の羽飾りがカッコいい名ドラマーであった。
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2006年04月08日

私を育てたライブアルバム 其の四

世界.jpg久々の(約1年半振り)「私を育てたライブアルバム20選」(その4)
今回は「All The World's A Stage / RUSH」('76)
このライブ盤は彼らの5枚目に位置するのもので、邦題は「世界を翔けるロック」
実はこのライブは、初めて買ったRUSHのアルバム。
買ったのはもう「神々の戦い」がリリースされていた頃だが、その頃の私は興味を持った未聴のバンドは先ずライブアルバムから買う事が多かった。

聴いてみてA面トップの「Bastille Day」で既にあまりのカッコよさにハマリまくってしまった。
他にも、デビュー当時の「小型ツェッペリン」という形容詞を思い出す曲や、壮大なスケールの曲にやられる。
むしろ私的にはZEPよりもこのRUSHの方が体質に合ったようで、即大ファンになった思い出深いライブだった。

「Anthem」や「Fly By Night」などの、ハードでドライブしつつメロディが特徴的な名曲が満載で、過去4作からの選曲も非常に満足のいくもの。
特にリリカルで歌詞も泣かせる「Lakeside Park」は本当に大好きな名曲。
よくぞこの曲をライブに入れてくれたと思う。
「2112」の短縮ヴァージョンもパワフルでタイトにまとまっていて、むしろスタジオ盤のフル構成ヴァージョンよりも好きなくらいだ。
また若き日のゲディ・リーのブチキレまくった驚異のヴォーカルが堪能できる。

先にも書いた様にRUSHで一番最初に聴いたアルバムだったこともあるせいか、その後に聴いたスタジオヴァージョンの線がやや細く感じられてしまう程、重量感とスピード感のあふれる好ライブ盤。
「ライブ20選」の中でも上位5枚にランクされる事は間違いない。

また、スタジオヴァージョンのテリー・ブラウンによる非常に独自性の強い個性的な音創りも素晴らしいもので、RUSHはJUDAS PRIEST,GENESIS,STATUS QUOなどと並んで私の中でも特別のポジションを得るバンドとなる。
RUSHはその卓越した演奏力の為か、その後も「神話大全」「新神話大全」など多くのライブアルバムを発表し続けるが、私としてはプリミティブなロックバンドとしての魅力が強く感じられるこのライブが一番好き。

この「世界を翔けるロック」は最初に買ったCDにはラストの「What You're Doing」が時間の関係で収録されていなかったが、最近買ったリマスCDには目出度く復活していたのが嬉しい。

【推薦レベル超Aクラス】
posted by judas at 22:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月11日

私を育てたLIVE ALBUM その参  「No Sleep 'til Hammersmith / Motorhead」

motorhead.jpgまたまた「私を育てたLIVE ALBUM 20選」より。

「No Sleep 'til Hammersmith / Motorhead」('81)
1.Ace Of Spades 2.Stay Clean 3.Metropolis 4.The Hammer 5.Iron Horse 6.No Class 7.Overkill 8.(We Are)The Road Crew 9.Capricorn 10.Bomber 11.Motorhead (私の持ってるCDはこれに3曲のボートラが付いた物だが、アウトテイクも収録した2枚組の物もある)。

「New Wave Of British Heavy Metal」(略してNWOBHM)真っ盛りの1981年の発表。
正式には2個目の「o」の上には¨(ウムラウト)が付く。

バンド自体は70年代半ばから活動していた。
元ホークウィンドのレミー・キルミスターと一瞬UFOやピンク・フェアリーズにいたLarry Wallisらによって結成されたが、モーターヘッドが唯一無二の個性を確立したのはやはり2nd「Overkill」以降の最強ラインナップになってからだろう。
前述の「NWOBHM」以前から人気の高かったバンドで、レミーは当時のキッズからは、HMのゴッド・ファーザー的存在として親しまれていたが、実はヘヴィー・メタルとは近い様でいて、遠い位置にいた様な気もする。

初めて聴いたアルバムは「Bomber」だったが、それまで聴いてきた所謂ハード・ロックとは全然違う感触だった。
ギター・ソロだってメロディが殆どなくって、弦1本か2本を掻きむしるのがソロ・パートって感じ。
当初、周囲の反応は非常に冷たかった。
「構成に起伏が無く、単調でツマラナイ」「声が汚いし、メロディがあまり無い」等々。

しかし、雑誌等で取り上げられ始めると、音楽そものものよりレミーのキャラやアティチュードが受けて支持を集めた。
この辺はラモーンズが後にリスペクトを集めたのと似ている様な気がする。

で、日本では当時受け入れられ難かったモーターヘッドだが、本国やヨーロッパのセールス及び動員数は凄かった。
新作が出ると、全英アルバム・チャート上位に初登場するし(このライブは初登場1位ではなかったか?)シングルやEPも売れていた。
一見コマーシャルとは程遠い筈なのに。

周囲がアイアン・メイデン、デフ・レパードなど、若い新進バンドに騒いでいる中、私一人でモーターヘッドのアルバムを揃えていた。
パンク・ムーブメントより昔から「パンク」的な部分を持っていたMC5などの様な70年代初頭のラウドで古いロックの流れを汲む音楽であったが、不思議な「新しさ」を感じた。
パンクともHMとも、どこか違う(様に感じた)非常に個性的な音楽で、ピッタリ私のツボに来た。

また彼等が後のHM界に与えた影響の大きさは、計り知れない。
モーターヘッドの、ダーティでラフでスピーディーな部分だけを異常にデフォルメし、後進のバンドに大きな影響を与えた「Venom」が生まれた。
モーターヘッド→Venomの誕生は、その後のスラッシュ、デスなどの源流となったと確信する。
この流れをリアルタイムでつぶさに体験できたのは、私にとって大きな財産(そんないいものではないか)と言えよう。


このライブ・アルバムに話を戻すと、「ライブで1番カッコイイのはエンディングの部分だ」という発想を元に作られた、一曲にエンディングが3回ある(これは聴いてもらわないと分り辛いと思うが)「Overkill」を始め、♪We Are The Road Crew!の後に入るカッコ良いギターや、今やスタンダードナンバーとも言える「Ace Of Spades」など聴きどころ満載、っていうか全編ハイライトの驚異のライブ盤と言える。
スタジオ・ヴァージョンの何倍もラウドでダーティでパワフルだ。
ドラムのフィルシー"アニマル"テイラーのツーバス踏みまくりの体力には当時、本当に驚いたものだった。
また、必ずしもブッ飛ばすスピードチューンだけではなく「Capricorn」「Stay Clean」などのミドルテンポの曲も収録されているが、ライブでは微塵も退屈とは思わせない。

「ライブ盤は2枚組でないと物足りない」と思うことの多い私だが、コレだけの密度があれば、一枚もので正解。
私にとっては、様式美的なものを叩き壊した、新しい感覚の素晴らしいライブ盤だった。
なんか、まだまだ書き足りない事が沢山ある気がするがここまでにしとこう。
posted by judas at 22:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月08日

私を育てたLIVE ALBUM その弐 「Zebra Live / ZEBRA」

zebura.jpg今メチャクチャ聴いてるライブ盤はこれ。
残念ながら充分育ったあとで(?)聴いたライブなので「私を育てたライブ・アルバム20選」には該当しないが、それらのアルバムと比べても遜色ない程の大名盤。

(注)このように書いたが、後日めでたく(?)20選入りを果たした。

「Zebra Live / Zebra」('90)
83年にアトランティックがジャック・ダグラスのプロデュースで大々的に売り出そうとしたロック・トリオの89年に録られたライブ盤。
世間的にはZEPのクローン的評価だったかも知れないが、デビュー当時、私ら周辺では「庶民の為のRUSH」(BJHのパクリゴメン)的存在として、大盛り上がりだった。
ヴォーカル&ギターのRandy Jacksonはコンポーザーとしてもプレイヤーとしても素晴らしく「ひとりペイジ・プラント」(本物達より凄いかも、なんて言うと怒られるか)あるいは「ひとりリー・ライフソン」(これは誉めすぎ)と言っても良い位の大活躍。

こういう超ハイトーン系はライブでは、高音をフェイクしがちだが、彼の場合は高音がより冴え渡る。
しかも音域だけではなく、ライブでのウタメロアレンジがメチャかっこいい。
1曲目の「Said Before」(スタジオ・ヴァージョンは「As I Said Before」だったのだが、何故か短くなってる。そういうトコも含めてカッコいい)の声が伸びまくるところだけで、すでに転がりまくる。
RUSHを思い起す立体的な構成の曲(特に1stの曲)が本当に素晴らしい。
メロディが良いので覚え易いが、奥が深い。
「RUSHってちょっととっつき難い」と思っている人には1stかこのライブをオススメしたい。

世間で言われているほど、私的にはZEPっぽいと思わなかったが、ヴォーカルはプラントとゲディ・リーを足して割らない位凄い。
ライブ盤のラストはZEPの「The Ocean」の完コピ・カヴァー。
この曲って、こんなにカッコ良かったんだー。

2ndアルバムでは、その立体的な構成から、よりZEPスタイルへの接近を図って、やや失速したが、3rdでは豊かなメロが戻ってきた感じだった。
現在では2ndと3rdは2in1になっているが、大体のアルバムは入手出来る。
4thと言うのもあるらしいが、未聴。
結果として、レコード会社の期待には応えられなかったが、私や当時転がった数人の記憶にはしっかりと残り続けるバンド。
数種の編集モノや、キング・ビスケットのライブも出てるので、本国では少しは盛り上がっていたのかも知れない。

とにかく、今聴きまくり。
安いしオススメ。
ただ、アマ○ンのカスタマーさんのレビューは、ちょっと的ハズレで笑う。
ファスト・ウェイやデビッド・キングを引き合いに出したのは悪くないけど。

2ndはアナログしか持ってないんで、2in1でもいいからオーダーするぞ。
posted by judas at 23:40| Comment(4) | TrackBack(1) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月05日

私を育てたLIVE ALBUM その壱 「Live And Dangerous / Thin Lizzy」

lizzy.jpgずっと前からやるやると言っていながら、全然実践されなかった「私を育てたライブ・アルバム20選」、やっと始動。
先ずはロック史上に残る名盤中の名盤「Live And Dangerous / Thin Lizzy」('78)
から。

今後この企画に出てくるのは、必ずしも一般的に名ライブと言われているものばかりとは限らないが、初回は世間の評価と私の評価が一致する作品となった。
このクラスになると、私ごときの紹介とかレビューなんて事はあまり意味が無いと思われるので「どんなトコが好きか」と言う事で終始すると思う。

このアルバムでは、ライブ時に曲が繋がって出てくる時のカッコよさを学んだ(?)と思う。
先ず、アナログではA面のラストだった「ロザリー〜カウガール・ソング」のメドレーに転がった。
ロザリーはボブ・シガーの作品で(オリジナルは聴いた事が無い)、続くカウガール・ソングは、リジーのカウボーイ・ソングの替え歌(?)。
ロザリーのアップテンポの軽快なロックン・ロールから、ちょっとテンポダウンしたカウガールソングへの流れが素晴らしい。

そしてカウボーイ・ソングからヤツらは町への移行も、本当にカッコいい。
メドレーと言う訳では無いが、カウボーイ・ソングの最後の音とヤツらは町への最初の音が共有されていると言うか、間髪入れずに来るタイミングが絶妙過ぎる。
「ロックのカッコよさを凝縮した一瞬」と言っても言い過ぎではなかろう。

またアナログ最終面の「ベイビー・ドライブ・ミー・クレイジー」の観客とフィル・リノット(最近の表記ではライノットと言うのが一般的なようだが、私はリノットとして育ったのでココではリノットで通す事にしよう)の掛け合いのリズミカルさ、楽しさが最高。
スノーイ・ホワイトを擁したチャイナタウン・ツアーを観た時も「B-B-B-B-B-B-B-Baby!」って演ってくれたが、このライブ盤よりも「B-B-B-B-B」の部分が短かった様な記憶がある。
また、メンバー紹介がカッコ良くて大好きだった。
「Baby On The Band」(最年少で可愛がられているのかと思ったが、後に単なるダダッコという意味合いだったのかもと思いあたる)と紹介されたブライアン・ロバートソンと「次のアメリカ大統領候補」と紹介されるスコット・ゴーハムの、これまた絶妙のタイミングでフィル・インして来るギターに転がりまくる。
ライブアルバムは、やっぱりこういう演奏しながらのメンバー紹介が入らなきゃイカンよ(わたし的には「演奏しながらのメンバー紹介」の最高峰はフォカースではあるが)。

このツアーでは前座が「Clover」と言うサンフランシスコのバンドで、これはあのヒューイー・ルイスが在籍したバンド。
ヒューイー・ルイスのハーモニカもこのアルバムで聴く事が出来る。

また余談だが、このアルバム・ジャケも歴史に残るインパクトを放ち、あの「マカロニほうれん荘」のキンドーさんにもコピー(?)された。
posted by judas at 22:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 私を育てたLIVE ALBUM 20選 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする