2012年05月13日

総合力ではS.M.B中No.1だと思う「Fly Like An Eagle / STEVE MILLER BAND」(Special Edition,CD+DVD)

038 (270x236).jpgSteve Miller Bandの代表作であるばかりではなく、米国ロック史に残る至高の名盤「Fly Like An Eagle」のSpecial Editionを購入。
これは2006年にキャピトルから出た「30th Anniversary Edition」と同内容のものを2010年にEdselがS.M.Bのデジパックシリーズの一環で「Special Edition」として出したデジパック盤。
CDには「Fly Like An Eagle」のかなり高音質なリマスヴァージョンと「Rock'n Me」「Take The Money And Run」「Fly Like An Eagle」の別テイクが収録されている。
この別テイクが非常に良くできており、CD部分だけでも満足度が高い。
そしてDVDには2005年のライブが2時間超収録されている(他にインタビューと,
アルバム「Fly Like An Eagle」の5.1 mix ヴァージョンも収録)。
で、このライブがまた素晴らしい。
演奏と歌は衰え知らずといってもよく、アレンジも練られていてホント転がった(全盛期メンバーのNorton Buffaloもフル参加)。
そしてゲストとして、George ThorogoodとJoe Satrianiが登場し、S.Millerと白熱のブルースセッションを繰り広げる。
収録時間が長いのに「Jet Airliner」や「living In The U.S.A」を演っていないのは残念だが、終盤のヒットメドレーでは観客がメチャクチャ盛り上がっている。

それにしても「Fly Like An Eagle」の収録曲はすべて最高。
アーシーで泥臭い部分とS.Millerの一般的イメージである「スペーシー」なアレンジがものの見事に高次元でマッチしており、ギターやバックバンドの卓越した演奏で、奇跡的な名盤となった。
曲単位でみると、次作の「Book Of Dreams(ペガサスの祈り)」収録の「Swing Town」「Jet Airliner」「Jungle Love」「Winter Time」等が、一発の破壊力では上かもしれないが、アルバム全体の総合力としては「Fly Like An Eagle」の方を推したい。

↓ゲスト参加のJoe Satrianiとの「Crossroads」

唐突に【judasの選ぶ、Steve Miller Band,Best10】
1.Swing Town
2.Wild Moutain Honey
3.Jet Airliner
4.The Joker
5.Serenade
6.Winter Time
7.Heart like A Wheel
8.The Stake
9.Rock'me
10.Take The Money And Run


Disc.1 (CD)
1. Space Odyssey
2. Fly Like An Eagle
3. Wild Mountain Honey
4. Serenade
5. Dance, Dance, Dance
6. Mercury Blues
7. Take The Money And Run
8. Rock'n Me
9. You Send Me
10. Blue Odyssey
11. Sweet Maree
12. The Window
13. Fly Like An Eagle `73
14. Take The Joker And Run
15. Rock'n Me '76 Slow

Disc.2 (LIVE DVD)
1. Swingtown
2. True Fine Love
3. Abracadabra
4. Dance, Dance, Dance
5. Wild Mountain Honey
6. Nature Boy
7. Mercury Blues
8. The Stake
9. Shu Ba Da Du Ma Ma Ma Ma
10. I Love The Life I Live, I Live The Life I Love
11. Got Love If You Want It
12. Gangster of Love
13. All Your Love (I Miss Loving)
14. I'm Tore Down
15. Slow Blues
16. Crossroads
17. Fly Like An Eagle
18. Take The Money And Run
19. Rock'n Me
20. Jungle Love
21. The Joker
22. Serenade
posted by judas at 00:29| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史的名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月30日

全曲大好きな80年代の超名盤「Working Class Dog / RICK SPRINGFIELD」('81)

working class dog.jpg1. Love Is Alright Tonite
2. Jessie's Girl
3. Hole In My Heart
4. Carry Me Away
5. I've Done Everything For You
6. The Light Of Love
7. Everybody's Girl
8. Daddy's Pearl
9. Red Hot & Blue Love
10. Inside Silvia
以下ボートラ
11. Easy To Cry
12. Taxi Dancing
14.Jessie's Girl(Demo Version)

Rick Springfieldの「Working Class Dog」のリマスボートラ付きが2006年に出ているの知って、早速購入。
このアルバムは81年に発売され大ヒット(ビルボード7位)を記録。
特にシングル「Jessie's Girl」は全米No.1に。
76年頃からFENを真剣に聴き始めていたが、79年〜80年頃は少し離れ気味だった。
ところが81年頃からまたFENやTOP40を熱心に聴くようになる。
その頃にガンガンかかりまくっていたのが「Jessie's Girl」や、Sammy Hager作の「I've Done Evrything For You」だった。
即、アルバムを買って聴いたらAB面あわせて約30分という短かさながら、最高のポップソングが詰まっていた。
本当に「Working Class Dog」は大好きなアルバムで、80年代に限定するなら、RushやGenesisと並んでベスト10入りする程。
このアルバムによって再び、所謂「ラジオでかかるヒット曲」に魅了された。
Billy Squierの「In The Dark」「The Stroke」なんかも同時期に転がりまくっていた。

Rick Springfield(以下RS)のデビューは意外と古く、1972年発表の1stアルバムとシングルはちょっとしたスマッシュヒットになったが、その後不運にも見舞われ鳴かず飛ばずに。
ところが、ルックスの良さで役者に転向してブレイク。
それに便乗して?出した「Working Class Dog」で念願のミュージシャンで役者以上の大ブレイク。
日本の福山雅治も基本的にはミュージシャンを志望して上京したので、似たパターンと言えるかも。
福山クンは日本版RSか?(反論多そうだ)。
日本ではアイドル視されがちだったが、RSも福山雅治に負けずに音楽の才能に恵まれていたと思う。
「Jessie' Girl」以降も10数曲のトップ40ヒットを量産し現在もマイペースの活動を続けている。
私の偏狭なワガママかもしれないが、いつの時代であっても、ヒットチャートの上位の中には、彼が作る様なキラキラしていてワクワクするポップソングが1曲は入っていて欲しい。





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2008年11月21日

ちなみにこの牛の名前は「ルルベル3世」と言うらしい

AHM.jpg毎年この時期になると、年賀状用に翌年の干支のジャケットを探すのだが、来年は丑年。
余りに有名な「牛ジャケ」がある為、他の牛ジャケはその陰に隠れてるのでは。
とは言え、他の牛が出てくるジャケットはABCの2ndと、サザンロックのThe Outlawsぐらいしか思い浮かばない。
尤も、The Outlawsの方はロゴに組み込まれたデザイン的なもので、しかもバッファローぽいヤツ。
やっぱ、バリバリのホルスタイン?がドカンと中央にいる「原子心母」は、牛ジャケの王道中の王道。
で、この牛には「ルルベル3世」と言う名前があるそうで、きっとコンテストに出品されるような血統書?付きの牛なのだろう。
現在は「ルルベル10世」くらいが存在しているのかも知れない。

それにしてもこれは、全てを超越した凄いジャケットだ。
内容も、わたし的にはPink Floydで一番聴いたし、一番好きなアルバム。
冒頭の「父の叫び」の部分は特に感動的で、何故かこれを聴くと「心に障害を持つ我が子と共に、小さな舟で大海原に航海に出る父親」をイメージしてしまう。
理由は全く分からないが、よく音付きで夢にも出てくるイメージ。
どこかで「刷り込まれた」のか。

そして毎年のことだけど、皆様、隠れた牛ジャケがあったら教えて下さい。
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2008年04月19日

「Songs In The Attic / BILLY JOEL」('81)

songs in the.jpg1. マイアミ2017
2. 夏,ハイランドフォールズにて
3. 街の吟遊詩人は…
4. ロスアンジェルス紀行
5. シーズ・ガット・ア・ウェイ
6. エヴリバディ・ラヴズ・ユー・ナウ
7. さよならハリウッド
8. キャプテン・ジャック
9. 僕の故郷
10. さすらいのビリー・ザ・キッド
11. 楽しかった日々




「ストレンジャー」以降3枚のメガヒットアルバムを連発し名実共にアメリカの頂点に立った彼が、4th以前の珠玉の名曲群をライブでレコーディングし直し、再評価を問うたアルバム。
不遇時代に録音された発掘音源ではなく、大メジャーになってから演奏した昔の曲だけのライブ盤を出すのは、当時は非常に珍しかった。
ここから「さよならハリウッド」「シーズ・ガット・ア・ウェイ」「エヴリバディ・ラヴズ・ユー・ナウ」がヒットし、4th以前の楽曲のクオリティの高さを世に知らしめた。
私が、それまでは「別世界の人」と思っていたビリー・ジョエルを認識し作品を集める様になったのは、実はこのライブを聴いてしまったからに他ならない。
1stから2曲、2ndから3曲、3rdから2曲、4thから4曲と万遍のない選曲だが、あえて「ピアノマン」や「エンターティナー」など発表当時から知られている曲は外してあるのが、彼の矜持というか自信の表れと言える。
オリジナルのヴァージョンよりも、遥かに高い演奏力を持つミュージシャンがバックを勤め、スタジアム満員の観客の大声援(曲によっては、小さな会場で演奏されているが)が臨場感を盛り上げる。
とは言え、私としてはオリジナルのプログレ心を感じる演奏(たとえそれが、ペラペラでしょぼい演奏であっても)も捨てがたく、両方を聴き比べてビリー・ジョエルというアーティストの大成功を実感したい。




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2008年04月17日

「Turstiles / BILLY JOEL」('76)




ニューヨーク物語.jpg1. さよならハリウッド
2. 夏,ハイランドフォールズにて
3. 踊りたい
4. ニューヨークの想い
5. ジェイムズ
6. プレリュード/怒れる若者
7. 楽しかった日々
8. マイアミ2017





ハリウッドにさよならを告げ、故郷NYに戻って作られた4thアルバム。
3rdの「ストリートライフ・セレナーデ」を凌ぐ完成度を感じる名盤中の名盤。
前作と本作は彼の作品の中でも、頂点を成す2枚だと思う。
Rushの「フェアウエル・トゥ・キングス」〜「神々の戦い」、Yesの「こわれもの」〜「危機」の流れにも通じるアーティストの黄金期が、ひしひしと伝わってくる。
この「ニューヨーク物語」にも、起承転結がきちんとあり(judas私感)特に旧B面にあたる部分の構成は絶品。
特に「プレリュード/怒れる若者」は、テクニカルかつドラマティックで、どこかアメリカンプログレの香りさえ漂う名曲。
Styxの「Angry Young Man」とは勿論違う曲だが、昨日も書いたように何故か両者には、近い匂いを感じてしまう。
ラストの「マイアミ2017」は、近未来を描いたSFっぽい曲。
N.Yは何らかの戦争で壊滅し、残った人達はフロリダに移住するというストーリーを持ち、曲調もドラマティックでダイナミック。
本当に大好きな曲。
2017年になったら、N.Yとマイアミできっと、この曲をメインにした大掛かりなコンサートをやりそう。
このアルバム自体は、前作、前々作以上の成功を収める事は出来なかったが、コンパクトで密度の高いソフィスティケイトされた次作の5th「ストレンジャー」は、ご存知の様に、未曾有の大成功を収める。
普通なら、スタイルの違う4th以前の作品は風化されて行きそうなものだが、それらの楽曲もこの数年後に再び注目を集める。
が、それはまた別の機会に。
posted by judas at 23:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 歴史的名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月16日

「Streetlife Serenade / BILLY JOEL」('74)

ストリートライフ.jpg1. 街の吟遊詩人は…
2. ロスアンジェルス紀行
3. 場末じみた場面
4. ルート・ビアー・ラグ
5. ロバータ / 街の恋物語
6. エンターティナー
7. ビッグ・タイム・スペンダー
8. 週末の歌
9. スーベニア
10. メキシカン・コネクション






曲名は、昨日と違ってあえて邦題に。
この3rdは、2ndが珠玉の名曲集だったのに対し、起承転結がはっきりした、アルバムとしての完成度の高い作品になっている。
勿論、一曲、一曲もとてつもなく素晴らしい。
「ピアノマン」程泣かされはしないが、1.3.5.9はしみじみとした、味わい深い名曲。
また、このアルバムではビリー・ジョエルのクレジットが「Keyboards & Moogs」となっているように、Moogがかなり効いている。
かき鳴らされるアコギの音と不思議にマッチするMoogの音色がとても心地よい「エンターティナー」や、一見(一聴?)とても楽しく陽気に演奏しているようだけど、白熱のインタープレーが聴ける「ルート・ビア・ラグ」など、キーボード奏者としてのビリー・ジョエルのテクニックも堪能できる。
ちょっとだけ、Styxのデニス・デ・ヤングのプレーを思いだした。
また、アナログ時のA面の4曲目と、B面のラストという絶妙の位置に最高のインストナンバーが配され、このアルバムの柱となっている。
構成も少しだけプログレバンドのそれに近いかも。
「ピアノマン」程の大きなシングルヒットはないものの、アルバムチャート35位まで上がり、ゴールドディスクをもぎ取ってしまう。
1stの挫折後住み着いたL.Aだが、このアルバムを最後に生まれ故郷のN.Yに戻り「ニューヨーク物語」という超傑作を作り上げるのだが、それはまた別の機会に。

posted by judas at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史的名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月15日

「Piano Man / BILLY JOEL」('73)

ピアノマン.jpg1. Travelin' Prayer
2. Piano Man
3. Ain't No Crime
4. You're My Home
5. Ballad of Billy the Kid
6. Worse Comes to Worst
7. Stop in Nevada
8. If I Only Had the Words (To Tell You)
9. Somewhere Along the Line
10. Captain Jack




「ピアノマン」の紙ジャケを買った。
リアルタイムでは殆どスルーしていたビッグネームを最近再認識する事が多いが、現在はビリー・ジョエルの偉大さに転がっている。
シンプルながら曲の良さが際立っていた、隠れた超名盤「コールド・スプリング・ハーバー」に続く2ndアルバムの「ピアノ・マン」(日本初発売時の邦題は何と「ジョエルの物語」だった)は、初めてチャートインした作品だけに流石に良い。
1stが見事にコケ、契約的にもトラブって失意のままL.Aのカクテルラウンジでピアノの弾き語りをして生活していた体験を活かして?書き上げた、畢生の名曲「ピアノマン」は問答無用に素晴らしい。
NY生まれだが、クラシックの基礎がある為か、あるいはビートルズに強い影響を受けたためか、アメリカっぽい部分と英国、ヨローッパ的な翳りのある部分が上手く同居して、品性の高い物になっていると思う。
ライナーにもある様に、このアルバムの為にマリブの山奥の一軒家にこもり、音楽家ビリー・ジョエルの全てを注ぎ込んで、ひたすらソングライティングに没頭したという。
よくミュージシャンが「ある日突然、音楽の神が降りてきてこのメロディが思い浮んだんだよ」とか言うが、「さあ、これから曲を書くんだ」と、自分を追い詰めて曲を書くのも尋常じゃない才能が必要だと思う。
歴史に残る名曲や名盤には、そのアーティストの才能だけではなく、何らかの偶然の力が働く事が多いと思われるが、「ピアノマン」は、アーティストの努力による「必然」の割合が非常に高い名作ではないか。

そして、このあと発表される「ストリートライフ・セレナーデ」や「ニューヨーク物語」には、才能だけではないマジックが宿り始めるのだが、それはまたの機会に。
posted by judas at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史的名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする