2008年02月13日

弁護人judasシリーズ 「ノーメイク時代のKISS」

kiss millennium.jpgKISSのメイクは、バンド全体のイメージを決定付けるだけではなく、個々の個性をもハッキリと明確にすると言う意味でロック史に残る衝撃と実益?を兼ねたビジュアルだった事は間違いない。
特に私達世代は、ハマった、ハマった。
教科書に載ってる歴史上の人物の写真にジーン・シモンズのメイクを書き加えなかった人はいないだろう。
学校だよりの様なものに載ってる校長や教頭の顔写真の目のところを星印で塗りつぶして「ポール・スタンレー」の様にしてしまった人も多いだろう。
それ程KISS=メイクだった。
しかし、メイクを落とした80年代のKISSが音楽的に堕落していたかと言うと必ずしもそうではないと思う。
初めて素顔を晒した83年発表の「Lick It Up」は、わたし的にはKISSのBEST3に入る位好きなアルバム(これについては後日たっぷり)。
それ以降の、マーク・セント・ジョンを擁した唯一のアルバム「Animalize」、元ブラックジャックのブルース・キューリックが参加した数枚などは本当に素晴らしい。
デズモンド・チャイルドやアダム・ミッチェル、ホーリー・ナイトなどの売れっ子ライター達を起用し「当時の流行に乗ってKISSらしさを失った」と言われやすい時期だが、私は大好きだ。
LAメタル的になっても、外部ライター達を起用しても、最前線に生き残ろうとしたジーンやポールの執念がひしひしと感じられる。
この時期のKISSを集約したベストは少ないが、このThe Millennium Collectionの「Best Of KISS,Vol.2」はオススメ。
【以下曲目】
1. Creatures Of The Night
2. I Love It Loud
3. Lick It Up
4. All Hell's Breakin' Loose
5. Heaven's On Fire
6. Thrills In The Night
7. Tears Are Falling
8. Uh! All Night
9. Crazy Crazy Nights
10. Reason To Live
11. Hide Your Heart
12. Forever

1と2はまだメイクを施したジャケのアルバムに収録されていた曲だが、それ以外は全部80年代の「素顔期」
特に「Crazy Nights」収録の9.はことある毎に口ずさむくらいで、70年代の「Let Me Go Rock'n Roll」や「Rock'n Roll All Nite」「Shout It Out Loud」と同じくらい私の中に浸透している。
あのマーティ・フリードマンが「ヘビメタさん」や「ロック・フジヤマ」で、『ノーメイク時代のKISSは、KISSと認めない!』と言っていたが、若い割には固定観念に囚われた人だと思った。
勿論、熱狂的な一ファンとしての発言なら何を言おうと自由なのだけれど、80年代KISSの良さを知らないのは勿体無いと思う。
是非、固定観念を捨てて、もう一度聴き直して欲しい。
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2008年01月09日

弁護人judsシリーズ「In The Hot Seat / EMERSON LAKE & PALMER」('94)

in the hot seat.jpg「ラブビーチ」に続いて早くも2枚目の登場、EL&P。
近年「ラブビーチ」が再評価の機運を見せているのに対し、この「In The Hot Seat」は未だに酷い扱いだ。
このアルバムを聴いた事のない人や(私もついこの間までそうだったが)、このんなのが出ていた事さえ知らない人も多いと思う。
復活一発目の「Black Moon」が意外と良い出来だったのに、次作のコレは何故か無視される事が多い(ジャケットが「駄作」っぽいからという、私の意見は意外と当たってるかも)。
で、聴いてみると予想外というか予想通りというか、ホントに私好み。
レイクのヴォーカルが好きな私にとっては「やけに弾きたがるキーボードと、ドタンバタンとけたたましいドラマーがバックにいるレイクのヴォーカルアルバム」として充分楽しめる。
EL&Pである事を忘れれば良いアルバム(「忘れなけりゃならない」のでは、EL&Pのアルバムとしては全然ダメなんだけど・笑)。
う〜ん、全く弁護してないが「Hand Of Truth」とか「Gone Too Soon」「Street War」等は類型的EL&Pソングから脱却していてわたし的には、口ずさむ程好きだなあ。
尤も、こんな余裕かませるのも例の80%オフでゲット出来たからなんだろうけど......。

それとこのCDにはボーナストラックとして、この少し前に出たBox Setのウリだった「展覧会の絵」の新録コンパクトヴァージョンが丸々収録されている。
Box Setを買った人でこのボートラに怒っている人は多いらしい。
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2007年08月29日

弁護人judasシリーズ 「LOVE BEACH /EMERSON LAKE & PALMER」

ur[`.jpg早くも、どんな凄腕弁護士でさえも逃げ出す超極悪被告人の登場だ。
でも、実はこの企画?を思いついた時からこのアルバムは私の構想にあった。

レイクのあまりにふくよかな笑顔から「ラブビーチ」ならぬ「デブビーチ」と揶揄され、コアなファンからも罵倒された、EL&P史上屈指の駄作と言われるアルバム。
歴史的名作「恐怖の頭脳改革」以降、三人の力が一点に集結される事は殆どなくなり、この「ラブビーチ」も旧A面がレイク・サイド、旧B面がエマーソン・サイドと言う「四部作」ならぬ、しょぼい「二部作」状態。
しかし「欲しいのは君だけ」を始めとして、ポップでキャッチーな掌編群が、私は大好きだ。
後の大名盤(judas私感)、レイクの1stソロアルバムの片鱗がちょびっとだけ感じられる。
この人の、クラシックやジャズやフォークやハードロックのフレーバーがごった煮になった節操のない音楽性が私好み。
また、エマーソンファンからも「散漫」「ドラマティックでない」などと、悪評たらたらの組曲「将校と紳士の回顧録」だが、ひとつ一つのパートは良く出来ており、独立した小曲群と考えると良い気がする(それを世間では散漫と呼ぶのかも・笑)。

全然、弁護出来てはいないが、アルバム名とジャケットが違えばここまで、貶められる作品にはならなかったのかも知れない。
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2007年08月16日

弁護人judasシリーズ「Three Of A Perfect Pair / KING CRIMSON」

X[Iu.jpg世間的に問題作とか駄作とか言われている物でも、わたし的にはいたく気に入るアルバムは多い。
「弁護人judas」はそんなアルバム達を擁護するコーナー?だ。

このKING CRIMSONの「Three Of A Perfect Pair」('84)も、コアなクリムゾンファンにさえ嫌われている事が多いアルバムらしい。
「Discipline」」「Beat」までは、復活した事の衝撃や喜びが大きくてギリ許せたが、更にニューウェーヴ的ポップさを増した事で、本作を拒絶するファンが多かったのだろう。
私は所謂「デシプリン・クリムゾン」が大好きだったが、当時このアルバムまでは手が出なかった。
しかし、ごく最近紙ジャケを買って聴いたら、メチャ良かった。
「レッド」までのファン達には、エイドリアン・ブリューの明るいキャラが気に入らない様だけども、この人が新たな息吹を吹き込んでいる事は間違いない。
タイトルナンバーを始め、「Sleepless」「Man With A Open Heart」「Dig Me」など、ポリスやロキシー、あるいは勿論トーキング・ヘッズを思わせる曲が、フリップやレヴィン、ブラフォード達によってやや神経症気味かつ正確無比に演奏され、その上を自由にブリューが暴れまわるのを聴くのは本当に気持ち良い。
諸般の事情?で、古くからのファンに反感を買う事が間違いなく予想されたタイトルの曲を作らなければならなかったのだろうが、このメンバーでしか成し得なかったであろう「太陽と戦慄パート3」の躍動感と緊張感は素晴らしい。
タイトルに偽り無し。

ウチにあった「Three Of A Perfect」ツアーの来日公演のビデオでも、ブリューの八面六臂の活躍ぶりが堪能出来るが、笑ってしまう事に「太陽と戦慄パート2を白い歯を見せて弾くなんてけしからん」という、頭の固い反ブリュー派の意見もあった様。

↓白い歯を見せて弾くエイドリアン・ブリュー(笑)。

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posted by judas at 23:27| Comment(6) | TrackBack(0) | 弁護人judas | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする